大隅史談会7月例会
大隅史談会の7月例会を鹿屋健康増進センター小ホールで開催した。
6月の例会は「大雨警報」が出ている中、参加者はいまいち。今度は高温注意報が叫ばれていたが、30名を超えた。
1時半、まず武田悦孝氏が「クマソへの旅」を発表開始。 氏はこのところ会誌『史論集 大隅』に毎年のようにクマソに関する論攷を載せて来ているが、最新号の57号のは一応の集大成的な論文で、今回はそれを基にさらに13枚の資料を使って話を進めた。
去年の夏から秋にかけて、畿内大和にクマソ・ハヤトの足跡と思われる史跡・神社などを訪れたという。足を使っての臨場感ある話に聴衆は熱心に聞き入っていた。 史料にメモを書きこみながら、講話とスクリーンの資料を見比べる聴講者。大学の講義を髣髴とさせる風景。
質疑応答まで入れると予定の2時間をはるかにオーバー。質の高い発表であった。
そのあと休憩をはさんで会長・松下の「邪馬台国論」。
表題は<1時間で解る邪馬台国>としたが、時間が押していたので 「3,40分で解る邪馬台国になりました。」 と冗談半分。
<魏志倭人伝>の帯方郡から邪馬台国までの行程記事を逐次読むつもりだったが断念し、用意していた資料の最後4ページ目に作っておいた「邪馬台国九州説4書と畿内説1書」の伊都国・投馬国・邪馬台国・狗奴国・コメントの五項目の比較一覧表のほうを中心に話を進めた。
以上の詳細はホームページ「鴨着く島おおすみ」の月例会情報のコーナーに近日中に載せる予定である。
なお、来月の月例会は
8月24日(日) 13:30~16:30 発表者:上原義史
テーマ:雅楽の歴史と演奏
を予定している。会場は今月と同じである。乞う、ご期待。
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