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学童保育の充実は成長戦略に適い、かつ少子化を止めるか?

 NHKの「週間ニュース深読み」で取り上げられた<学童保育の充実>を熱望する内容。Cimg9267NHK<週間ニュース深読み>より。以下の画像も同じ。

 学童保育を充実して働く母親を支援したら、 

 ① 働く母親が心置きなく十分に働けるので、業務に精励でき、結果として経済成長につながる。 ② 第2子以下の子供を産み育てやすい環境が生まれ、結果として少子化をストップする。 というわけである。Cimg9272

 確かに①はその通りだろう。母親であっても父親に負けないくらいの業績を上げ、収入も増えるだろう。そうしたら消費も増え経済循環にとっては上向きの結果をもたらすのは間違いない。

 だが、②はどうか。これは期待できないだろう。なぜなら、男と同様の業績を上げ、収入も増やせる―ということは、女にとって、たとえ夫が家事・育児をかなり手伝ってくれたにしても、やはり出産という男にはない相当なハンディを抱えたうえでの業績であり、収入増だからだ。つまり、男よりはるかに余分なストレスを抱えたままの業績であり収入増なのであり、そのような女性にとっては子供は少ない方がいいに決まっているのである。だから、少子化は解消できない。

 それより不思議に思ったのは、実は政府の「学童保育の充実」を訴える背景には、「女性も働いてもらわなければ人手不足で経済上困る。けれども働き過ぎては子供の数は増えないからこれも困る」という二律背反があるということをキャスターもコメンテーターの誰も指摘しないことである。

 こう指摘したうえで、自分なら女性が働かない選択、つまり専業主婦を選ぶという堂々たる道があり、家庭こそ最良の職場と考える女性を後押しするような施策を考える。

 今も児童手当のような「子どもに因んだ年金」制度があるが、これをもっと拡充し、子供一人に付き3万円(月額)くらいの「専業主婦年金」を支払うようにすればよい。4人の子供を産み育て、その間12万の収入が得られれば、子供を早々と保育所に預けてストレスにさらされながら働くよりいいだろう。家庭における子育ても立派な仕事であるという認識が根付けば、専業主婦が増え、結婚願望も増えるに違いない。子供をきちんと産み育てることは次世代の安泰を保証し、ひいては経済社会・地域社会の健全な発展にもつながるのである。

 社会で子供を育てる、地域社会で子供を育てる―という語呂が良く聞き心地の良い意見があるが、地域に母親がいなくては始まらないのである。困った時の隣近所(地域社会)ではあっても、地域社会に預けっぱなしの親ではそもそも親としては失格だろう。このようなことも経済優先・稼ぎ優先の親には耳に入らないのかもしれないが―。

 男女は本質的には人間としては平等である。しかし、厳然として区別はある。この区別を前向きに受け止め、「女性として生まれたのだからまずは子供を産み育てよう」と考えるのが一番だと思うが、戦後は一貫して「男女の完全な平等は憲法に謳われている」という解釈の誤りが一般化してしまい、マスコミの後押しもあって「子どもを産み育てるのは男女平等のブレーキになる」「子どもを産み育てるとそれまでのキャリアがストップしてしまう(要するに稼ぎが得られなくなる)」となって、晩婚化・少子化が一気に進んだ。

 核家族・共働きの親に育てられた体験者として言いたいのは、まずは家庭こそが子供の心身の成長の基礎を形成する最も大切な場所だということである。姉などは「私は絶対共働きはしない」と言い、かつ実行したが、本人は大切な幼少・少女期に手本となる母親の姿を日常的には家の中で、また特に地域社会の中で見ていないため、近所(人)付き合いなど非常に苦手のまま高齢期を迎えている。(姉だけではなく多かれ少なかれ他の兄弟みな同じようなものである。心理的には見かけよりもっと苦しんできたが・・・)

 

 

 さて、その巨額になるであろう子ども手当の最大の財源は消費税になろうが、もう一つは老齢年金の額を最高20万円くらいに抑え差額を子ども手当に回す、といったきめの細かい施策も必要になるだろう。

 「女性はもっと社会進出して地位を(収入を)上げて欲しい」

 というそばから

 「少子化で困っている。女性はもっと子供を産んで欲しい」

 と言っている姿は滑稽である。両立するわけがないではないか。そうではなく

 「女性はもっと家庭に入って子産み・子育てとそれにかかわる仕事に専念して欲しい。そのための専業主婦としての地位(給付)は保証しますよ」

 と言ってもらいたいのだ。女性は安心して家庭に入るだろう。

 近ごろ、都議会と国会で相次いで問題視された野次は正しい。未婚で、子供を持たない女性議員たちが一生懸命 「少子化にもっと取り組め。保育所を作れ。予算を付けろ」(要旨)と訴えているのは滑稽の極みだ。女性へのエールのように見えるが、子育ての経験なしの意見では絵に描いた餅に等しい。

 一体どこまで「子育て環境の整備」をしたら、女性が喜んで子産み・子育てに移行するのだろうか? 

 もともと結婚も出産も育児もしたくないのに議論上そう言っているだけなのであれば虚言であり、言語道断だ。

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