かのやオーケストラ第13回定期演奏会
おおすみ歴史講座を受講している仲間で、奥さんがかのやオーケストラに所属している人がいる。
今日は午前中に中央公民館でいつもの『三国名勝図会』を学習したあと、昼食を挟んで午後からは隣りの文化会館で行われる演奏会を視聴した。
14時から始まった演奏会は二つの楽曲(①ブラームス 悲劇的序曲 作品81 ②モーツァルト 交響曲 第35番ニ長調 K385「ハフナー」)をこなして約1時間で終了。 指揮者の前田学園校長・前田均氏の挨拶には全員総立ちで観客に向かう。惜しみない拍手がおくられた。
休憩をはさんで次は鹿屋在住のピアニスト・竹下智子さんをメインに「ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番ハ短調 作品18」が演奏された。 協奏曲は三つの楽章からなるという。第1楽章はモデラート、第2楽章アダージョ・ソステヌート、第3楽章アレグロ・スケルツァンドという聞きなれない構成だが、弾き方がだんだん早く劇的になって行くのは分かった。最後の方の鍵盤を動き回る手の動きはとても人間業とは思えない。
招待してくれた仲間いわく「ピアニスト竹下さんの実の祖母が舞台に出ている」―と。
―どこに?
「家内と同じチェロのパートにいるんだ。この人は70歳過ぎてからオーケストラに加わっているけれど、それまでチェロなんか弾いたことがなかった。いまもう90歳近い人だよ」
―へえー!
どこにいるかというと、写真右端から二人目、顔だけが見えている。 素晴らしい演奏が終わって、子どもたちから感謝の花束を受け取る竹下さん。(右手は第一バイオリン奏者)
孫が祝福されるのを同じ舞台上で見守るチェリストの祖母(右から三番目)。さぞホッとしまた誇らしくもあったろう。
日本的な習い事、たとえば日本舞踊や三味線などの世界では祖母(祖父)と孫の共演は珍しくないと思うが、洋楽器の世界ではかなり稀だろう。これからも元気で!
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