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敬老の日に思う

 今日は町内会主催の敬老祝賀会があり、今年は班長(全部で9班)を務めているので公民館での行事に参加してきた。

 70歳以上の高齢者が対象で、参加者は65名ほど。実際の人数は165名というから参加率はわずか4割である。病弱だったり入院中だったりのお年寄りは無論参加はできない。

 それよりも70代前半の人たちはほとんど参加していないことの方が大きいらしい。まだ年寄りには入らぬ―と粋がっている面もあるが、恥ずかしさが先に立つようである。

 たしかに出席者の面々はほとんど80代で、自分たちの先輩方との同席は話の合わない気まずさもあるのかもしれない。

 11時半に始まって、町内会長や同じ町内の市議会議員や地区の中学校の校長先生の祝辞があり、それから乾杯の音頭を高齢者代表がとって祝宴となった。(町内会長の話では、今年は町内から満100歳が誕生したそうである。)

 祝宴といっても女性参加者が多いので、焼酎だ、ビールだと飲み干す人は少ない。目の前のテーブルに置かれていた仕出し弁当をぱくつくだけである。

 おおむね弁当が空になる頃、カラオケが始まった。4名の高齢者が唄ったが、達者なものだった。

 カラオケの後は「ビンゴゲーム」による賞品獲得。獲得といってもすべての出席者の分だけあり、賞品の種類は豊富だがどれも同程度の金額の物であるらしい。

 だからビンゴはただ賞品を選んで持って行く順番を設けるためたけの、いわばダミーゲームだ。でも数字を読み上げられて自分のビンゴ表に該当する数字があるかどうかを探すスリルがちょっぴり味わえて、お年寄りの頭脳へは良い刺激になったかもしれない。

 1時過ぎには終了となり、みなそれぞれ満足げに帰宅して行った。

 夜7時のNHKニュースによると、65歳以上の高齢者の数は、Cimg0251 今日の時点で約3300万人。今年、団塊世代の昭和24年生まれが65歳になったので、去年より111万人増えたとか。Cimg0252 去年、65歳以上の人口の全体に占める割合が25パーセントを越え、今年は25.9パーセントになった。

 国民の4人に一人が65歳以上という「超高齢化社会」が現実になってしまった。Cimg0254 驚くのはまだ早い。あと20年経つと、65歳以上は33.4パーセントで国民の3人に一人が高齢者と予想されている。よほどのことがない限り、これは現実化するだろう。

 しかしわが町内会では、とっくの昔にこのようになっている。都会の場合と違うのはこちらでは高齢でも働ける田畑があり、家庭菜園があることだろう。

 これらは高齢者に食材と生きがいと、少々の収入をもたらしてくれる優れものである。同じことをしているから高齢者同士のつながりも強く、趣味でもグラウンドゴルフ、日帰り旅行など共通点も多い。

 都会ではこのような近所づきあいはなかなか得難いはずで、多くは横のつながりではないだろうか。

 ○○同好会とか○○倶楽部などといったサークル活動の種類の多さは田舎では望むべくもないが、そこそこの物は用意されているので、町内とはまた違った付き合い方も可能である。要はやる気一つに掛かっている。

 

 日本の男性の平均寿命がついに80歳の大台に乗り、女性とともに世界一の長寿国になったとも聞く。

 また世界最高齢は男女ともに日本人であるらしい。

 人口700人ほどのわが町で一人が100歳を超えたのだから、日本全体で5万人以上というのも頷ける。いまから50年前に100歳以上の人口統計を取り始めた時は200人足らず。それが今は250倍以上の5万人余り。人口爆発ではなく高齢者爆発である。

 それに比例して困るのが子供の減少だ。今さら子供の爆発的増加は期待できそうにない。「待機児童をなくして女性が活躍できる社会を目指す」のはいいけれども、そうしたらますます女性は子供を産まなくなる。ジレンマは目に見えている。

 いっそのこと「逆児童手当」を創設して、一人目に月額3万、二人目は月額4万、三人目は月額5万・・・というふうに累進的に手当てを増やすようにすれば、女性はどんどん子供を産んでくれるのではないか。

 つまり、女性が子供を保育所や託児所にほっぽり出さずに家庭で子育てに専念でき、地域社会に有用なはたらきのできる体制を整えるのがよい。長期的に見たら必ず国のためになる。

 え、その原資はどうするかって?

 それは年金支給額を減らして当てるしかないだろう。年金受給者が80歳になったら最高額を20万までとし、差額を児童手当の方に回せばよいではないか。

 以上の試(思)案は、数か月前にある温泉に入った時に、同じ湯船に浸かった知り合い同士と思われる高齢者二人の次の会話で思い付いたのである。

―おはんな、まだ生きちょったか。(冗談交じりの軽口で・・・)

「じゃっど(そうよ)、80じゃが、まだけっしまんど(まだ、死にはしないよ)」

―おはんな、よかなあ、公務員年金じゃろ。

「じゃっどんが(そうだが)、そげんよくはなかど(そんなによくはないよ)」

―んにゃあ、ないがよくないちや?(何がよくないって?)ずんばい、もろちょって(たくさん、もらっているのに)。もう80歳で打ち切ればよかとになあ。毎日ぷらぷらしっせー、パチンコしっせー(ぶらぶらして、パチンコをして)遊んじょいばっかい(遊んでいるだけだ)・・・・。

 鹿児島でも過疎地に属するようなこの辺では民間会社の給料は少ない一方で、地方公務員は比較的給料が高く、手当はしっかり、仕事はてげてげ(適当)という職業とされているため、一般人の風当たりややっかみが強い。

 上の会話は公務員上がりの80歳ほどの老人と、公務員ではない一般人(農業者かもしれない)と思われる二人の、親しいが故の歯に衣を着せぬ物言いが面白くて記憶しておいたのであるが、一般人の言う「80歳で年金打ち切り」は非現実的としても、おそらく高い支給額であることは事実で、せめて上限を20万程度に抑え、その差額を子ども・子育てに向けては―と思い付いたのである。

 あと20年経つと65歳以上が3人に一人という人類始まって以来の超高齢化社会が日本に出現しそうだが、子供を今の年間100万人出産から二倍とは言わないが150万くらいまで増やさないと国が果たして持つのか心配になる。

 もうじき65歳の仲間入りをする者の杞憂でなければよいが・・・。



 




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