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荒瀬ダムを見学(肝付町)

 10月半ばから我が家の前を通る県道550号線の一部に「灌漑用導水管」を埋める工事が行われている。

 畑地灌漑用の導水路で、起点は肝付町を流れる荒瀬川の中腹に造られつつある「荒瀬ダム」である。

 荒瀬川からここまでの距離はざっと20キロ。そんな遠くのダムからここまで水を引こうというのだから、大変な工事だ。というわけで、荒瀬ダム工事の進捗状況はどうなっているのか知りたくて、波見にある工事事務所を訪ねた。Cimg0877_1 肝付町の中心部から約6キロ、肝属川も河口近くになってくると、右手から川が合わさって来る。それが荒瀬川である。荒瀬橋から上流を望むと、源流と思しき山々が屏風のように立ち並んでいる。ダムはこの上流3~4キロのところに建設されつつある。
Cimg0852_1 工事事務所の広い駐車場を入って行くと、「荒瀬ダム・インフォメーション館」という案内表示のある建物があったので入ってみた。

 しかし部屋の中は暗くガランとしており、周囲の壁やボードになにがしかダムに関するポスターのようなものがべたべたと張られているだけだった。。

 何だ、こんなものか-と出ようとして続きの部屋があるのに気付き入って行くと、向こうのドアから女性事務員が現れたので、ダムの情報が得られないかと聞いてみた。

 すると二人の男性従業員が来て、ボードを見ながら少しずつ説明をしてくれた。Cimg0854 これは工事現場のダムサイトに立てられた説明板だが、右上のダム本体の説明では、荒瀬川を御椀状に切り開き、そこに紫色で示されたダムが嵌め込まれるのだが、そのダムの堰堤の断面図(下)に興味をそそられた。

 断面はちょうど富士山のような形だが4層になっていて、まず中心部には水を通さない粘土状の物を立ち上げ、その外側に荒い素材を被せ、さらにその外側にはやや細かい花崗岩、そして最も外側の仕上げの層には5、60センチもある大きな花崗岩の石を張り付けて完成だそうである。珍しいデザインの堰堤だ。

-ダムを見に行ってもいいんですか?

と問うと、

「じゃあ、案内しますよ」

と二つ返事で帰って来たのには驚いたが、厚意に遠慮せずに連れて行ってもらうことにした。

 ランドクルーザーのようなタイプの車に揺られて15分。車はダムサイトの見晴らしの良い駐車場に到着。Cimg0853_1 正式な工事名は「国営肝属中部農業水利事業・荒瀬ダム工事」と言うらしい。

 水利事業のあらましを書いた大きな看板によると、ダムの高さは70mほどで、貯水量は218万立米。笠野原台地の鹿屋市南部、肝付町の1600ヘクタールを潅漑できる規模ということである。

 同じ笠野原台地の中央から北部にかけて潅漑する高隈ダム(大隅湖)の潅漑面積が約6000ヘクタールであるから四分の一の規模ということになる。Cimg0855 堰堤部と堰堤天頂部。大小さまざまな硬い花崗岩がびっしりと貼られている。この石はダムの上流部にあった小山を崩して採取したそうである。Cimg0856 堰堤上から上流部を見ると、はるかダムの底の方でいくつもの大型重機が動いていた。茶色の底土の部分を削り取り、滑らかな底になるよう仕上げているそうだ。

 Cimg0858 案内をしてくれたМ建設のIさん。

 荒瀬ダムの工事が始まるときからもう7年もこちらに赴任しているという。前任地は沖縄で5年いたとか。

 去年の3月までは家族で肝属に来ていたが、子どもの進学の関係で母子は郷里の愛知へ帰ったので今は単身赴任中。

 完成はーと聞くと、平成28年の3月だという。これまで大きな事故もなく順調に推移しているそうである。

 完成まであと1年半。「無事の竣工を祈りますよ」と言って工事事務所を後にした。

 Cimg0879_1 波見から帰るみちすがらにあった景観植物を植えた田んぼ。コスモスはどこでも見るが、向こうのミニヒマワリは珍しい。

 はるか遠方に見える高隈連山との組み合わせは、まるで一幅の絵のようだ。





















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