幻だったSTAP細胞
今年の1月に理研の研究員である小保方晴子氏が公開発表した「STAP細胞」の存在をめぐってその是非を問われた検討結果は、小保方氏の再現実験不能という事態によりまずは理研自身のスタップ細胞否定会見があり、昨日は第三者調査委員会の最終的な結論が発表された。 桂勲調査委員長は検証の結果「スタップ細胞の存在そのものは、ほぼ無かった」として構わないという。
4月に例の論文に不備・捏造があると指摘された小保方氏は「スタップ細胞はあります。私自身200回以上確認しました」というように胸を張っていたが、7月から開始された再現実験の結果、緑色のスタップ細胞らしきものがいくつかは現れたものの、<万能性を示すまでには至らなかった>ようで、結局涙をのんだ。 小保方氏がスタップ細胞としていたものは、実は理研内部に冷凍保存してあったES細胞(胚幹性万能細胞)であったことが判明した。
蛍光緑色のこのマウスはES細胞の混入によって分化発生したーということらしい。
最後に、混入経路については謎が残っている―としたが、誰かが入れたのは間違いない。小保方氏本人は「絶対に入れていません」としている。
本当に故意に混入したのであれば、「犯人」は小保方氏の論文をネーチャー誌に掲載することによって「利益を得る」(利得ではなく、名誉・名声)立場にあった人ということになろう。もちろん小保方氏本人が最初に疑われるが・・・。
STAP細胞には期待をかけていたのだが、後味の悪い幕引きになってしまったのは残念だ。
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