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箱根火山の活動が活発化

 一昨日から報道され始めたが、神奈川県の温泉観光地・箱根で先月の26日以来、急激に火山性地震が増え、一週間経った今なお収まる気配がないという。Cimg3303 Cimg3297 箱根火山では通常これまでは年に1000回くらいは観測されていたらしいが、この一週間だけで600回以上、一日当たり100回もの火山性地震があるという。(画像は8時の「スッキリ」から)Cimg3302 昼のNHKニュースでは、今朝、気象庁の職員が現地に入り、調査を行ったと報道された。Cimg3313 調査の結果、箱根温泉の大涌谷では「噴気圧力の高まっている泉源がある。」ことが分かった。Cimg3314 しかし「総合的に判断する」とし、今すぐ大規模な噴火が起きるとは考えにくいことを示唆していた。

 その結果出た判断は「噴火警戒レベルは1で、周辺では3キロ以内の立ち入りを禁止する」というものであった。

 噴火警戒レベルが1なのに立ち入り禁止範囲が3キロとは、桜島などの場合に比べて格段に広範囲である。おそらく、圧倒的に観光客の多い箱根温泉なので、万が一に噴火した時の人的被害を考えてのことだろう。正しい判断だと思う。

 ところで、この箱根火山の麓に位置する小田原では、江戸時代以来5回のМ7クラスの地震が発生している。しかも周期はほぼ70年で、最初に起きた寛永大地震(1633年)から、元禄大地震(1703年)、天明大地震(1782年)、嘉永大地震(1854年)、そして大正の関東大震災(1923年)と、おおむね70年ごとに小田原では大地震に見舞われている。

 以上のデータは『大地動乱の時代』(石橋克彦・岩波新書350)からの引用だが、では1923年の関東大震災から70年というと1993年前後がこれに当たるが、小田原では大地震は発生しなかったのである。

 この本が出版されたのは1994年8月だったので、間もなく起きるであろう小田原大地震への注意を喚起する意味で出版されたと思われるのだが、小田原大地震については見込みが外れてしまったことになる。

 しかし、その代わりというと変だが、出版の翌年1月17日に「阪神大震災」が発生した。地震の巣でもなんでもない阪神地方に未曾有の地震が発生したのである。

 阪神は小田原から500キロ以上も西に離れているので、小田原近辺で起きるはずの地震のエネルギーが代替的に向うで発散されたとは考えにくく、したがって上記の本の予言ともいうべき「小田原大地震70年周期説」は外れたと評価せざるを得ない。

 だが、今回の「箱根火山の突然の目覚め」のような活動は、どうも不気味である。素人的に見ても、火山の活発化と地震の間には因果関係があるように思われるのだ。

 著者の述べている「小田原を震源とする大地震は21世紀初めまでには必ず発生する」ことは否定されたように見えるが、出版されてから間もなくの阪神大震災を皮切りに、北海道根室沖地震、新潟中越地震、岩手・宮城内陸地震、そして4年前の東北大震災など、多くの死者を含む大地震が実際にかなり起きている。

 ところが不思議なことに、この間小田原をはじめ関東周辺ではむしろ平穏が続いている。地震の空白域と言ってもいいくらいだ。そこへ今度の箱根火山の火山性地震の活発化である。

 地震学的に言うと、地震の空白域を埋めるような大規模な地震はいつ起きてもおかしくない―のであるから、神奈川を中心とする関東地方は、大袈裟に聞こえるかもしれないが、大地震発生のの秒読み段階に入ったと言えないだろうか。用心に越したことはない。











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