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翁長雄志沖縄県知事の記者会見

 午後1時から沖縄県知事の翁長雄志氏が外国人特派員協会で会見を行っている様子を、インターネット配信で見ていたが、一週間後の訪米を前に開かれたようである。Cimg3628 配信元は[The Page]という(以下の画像も同じ場所から)。

 米国訪問の目的はもちろん辺野古基地建設反対を訴えるものだが、その中で知事は沖縄県に偏った米軍基地の在り方の是正も求めるはずである。

 知事は日米同盟を否定するものではなく、同じ日本国でありながら、日本の安全保障に役立つ米軍基地がなぜ沖縄だけに異常に多く存在するのか、ぜひ日本全国に「均等に」とは言わないが、分散して欲しい―という想いなのだ。

 無理からぬ発想である。

 知事の演説の後、記者たちの質問が相次いだが、その中で印象に残るのは

 「米軍基地が落とす金は沖縄にとって重要ではないのか」

 というのと

 「現在中国の脅威がもっとも懸念されるが、沖縄はやはり中国に近く、米軍の基地は対中国を考えると、沖縄に重点を置かざるを得ないのではないか」

 という質問で、これらに対して翁長知事はこう切り返していた。

 最初の質問へは

Cimg3626
ー確かに米軍基地ができた当初は、沖縄経済(GDP)の50パーセントくらいの重みがあった。しかし沖縄県への施政権返還の1972年(昭和47年)の時は15パーセントに下がり、現在はわずか4、9パーセントでしかなくなっている。

 今や米軍基地の存在は50年前とは逆に、経済発展の「足枷(あしかせ)」ですらある。たとえば、自分が那覇市長の時に「米軍那覇軍港」が返還されたが、返還時点では県民で雇われていた人数は180人で、主に草むしりなどをしていた。しかし返還後はあそこにショッピングタウンを建設したところ現在の雇用人員は18000人規模になっている。また那覇市に入る軍用地借地料は「?」(一桁の数字だが失念)億円だったが、今やそこから上がる税収は90億にもなった。

 具体的にこう聞かされると、経済上の基地必要論者は、ぐうの音も出まい。

 次の質問へは

―中国の脅威は以前とは比べ物にならないが、アメリカの戦艦が搭載している核弾頭は一発でかって広島に落とされたリトルボーイの1000倍の威力があるという。中国が配備している核弾頭ミサイルはこれほどの高性能ではないせよ100倍くらいの力はあるだろう。

 するともし中国との間で戦争状態になったら、まず沖縄の米軍基地がミサイル攻撃の対象になるはずで、核ミサイルが普天間なり嘉手納基地なりに落とされる。すると基地全部と周囲の日本人も基地にいる米軍の家族まで根こそぎやられる。

 そんな危ない沖縄に米軍基地を置いておくよりも、グアムへ移転した方が安全で、別角度から中国への睨みにもなるではないか。

 もう一つ、思い出したが、「沖縄独立論」(日本人記者の質問)について、

―独立というよりも、日本の沖縄斬り捨てのように見える。施政権返還前の沖縄に戻ってしまっていいのか、という危惧を感じてならない。

 とばっさり。

 沖縄が太平洋戦争で本土決戦の前に、県民挙げて獅子奮迅したために多くの民間人が米軍の犠牲になったが、それが本土の防波堤の役割をしてくれたことを忘れてはなるまい。

 海軍の沖縄守備隊根拠地司令官だった大田實(おおたみのる)少将は、沖縄県民の我が身を省みない献身的な働きに感動し、次の有名な電文を本土海軍省の次官あてに残している。

 <沖縄県民、かく戦へり。 県民に対し、後世特別の御高配を賜んことを>

 1945年6月7日、大田少将は電文の結びを上のように書き、その後自決した。海軍はほぼ全滅、あと15日たった6月22日。今度は陸軍の司令官だった牛島満中将と参謀長の長少将が自決して沖縄戦は止んだ。

 「後世、特別の御高配」が沖縄の米軍基地であってはなるまい。戦死者への冒涜に等しい。自由で平和で美しい沖縄に戻すことが「御高配」でなくてはならない。沖縄及び日本本土の米軍基地はけっして沖縄や日本を守るためだけに置かれているのではない。

 とくに沖縄は対共産勢力(中国・北朝鮮・かってはソ連)へ睨みをきかす米国の橋頭保(キーストーン)であった。しかし今は中共(ロシアも)を国連安全保障理事会の常任理事国に英米の旧連合国が据えているくらいだから、国際関係論上その役割は終わったと言っていい。少なくとも本土並みの基地数に激減させるべきなのである。

 

 

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