大阪市の住民投票
昨日17日は、戦後最大(有権者数210万)となった「大阪都構想」をめぐる住民投票が行われ、結果としては反対が多数であった。 わずか1万700票余りの差で否決された。昨夜は11過ぎまでパソコンで検索していたが、すでにその時には「反対票が多数」と速報されていたので、すぐに床に就いてしまったのだが、やはりそうだったのだ。(画像はNHK7時のニュースから。以下同じ)
「惜しかったなあ」というのが感想である。
選挙結果を受けて、この住民投票にまで持ち込んだ橋下市長が記者会見― しんみりとした敗戦の弁で始まったが―
結局は、選挙前の公約通り、任期いっぱいで市長を止めると言う。しかも、
もう政治家はやめる、とも。
何だ、やっぱり政治家になったのはパフォーマンスだったのか。何のために「大阪都構想」を打ち上げたのか―これも単なるマスコミ受けのための話題提供的コマーシャルに過ぎなかったのか。 せっかく既存政党のほとんどを敵に回し、維新の党とわずかの友党だけの孤軍奮闘でありながら、ほぼ拮抗する票を獲得したのである。「勝ったも同然」だということが分からないのだろうか。
勝ったほうの自公民共産連合の代表・大阪市議団幹事長も、内心は「勝った」と思ってはいないだろうことは表情に現れている。右後ろの元大阪府知事(名前を失念)もまったく浮かない顔をしているのでもそれと知れる。
ここは橋下氏にはふんどしを締め直し、さらに大阪市長の一期を費やして「大阪都構想実現」へ向け、もう一歩二歩を進んでもらいたいものだ。まだ第4コーナーが残っている。
自分としては巨大な市と巨大な府県が重なるいわゆる「二重行政」は解消すべきだと思うし、もうひとつ大阪都構想には、東京への一極集中を解消して行く道筋が実現可能性として見えてくると思うので、今回の住民投票に多大の関心を持っていた。
東京が間もなく(といっても地球規模の地質上の変化であるから数カ月後ということではないが)大きな震災に見舞われることははっきりしているので、早く手を打たなければとてつもない災害が発生するわけで、そのまず先手で行政の思い切った地方分散が必要だ。超巨大化した行政マンモスをぶった切らなければ始まらないのだ。
その受け皿として、大阪都は機能的に十分な容量があると思っている。大阪市が廃止になれば、不用になった市の施設へ国の施設が入ればいいのである。そう簡単には行くまいが、少なくとも受け入れ可能性の最も高いのが大阪なのである。
これと並行するか、もっと早目に、皇居を京都に移転して欲しいと思う。現時点では大阪都構想は潰えたので、こうなったら皇居の移転こそ急ぐ必要がある。
皇居が京都に移転するのではなく、本来の場所(平安京)に帰るのであるからこれを専門的には「還都」というが、平安京への還都は日本の将来にとっても大きな意味を持つ。
さらに願わくば、平安京に還都された天皇が「国際平和宣言」とともに「日本の永世中立化宣言」(ただし専守防衛の武装はする)を世界に向かって宣言されんことを望みたい。
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