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大隅湖のアジサイ

 待ち遠しかった梅雨の中休み。

 昨日の夕方から空に晴れ間が見え始め、今朝起きてみるとすっかり晴れ上がっていた。

 6月2日に梅雨入りしてから雨の降らない日はわずか3日ほどで、きれいに晴れ上がったのは今日だけである。何という異常気象。

 例年、梅雨入り宣言をした途端にどういうわけか晴れの日が続くというパターンが多かったが、今年はきっちりと梅雨だった。

 晴れると気になるのが、アジサイの咲き具合だ。頃もよし、大隅湖に行ってみることにした。

 鹿屋の中心部から国道504号(通称・空港道路)を北上、途中で今度の梅雨豪雨で一躍有名になった雨量観測地点の「吉ケ別府」の傍を通るので立ち寄った。Cimg4612 鹿屋の中心部から8キロほどの所にある吉ケ別府バス停。ここから50m先の商店の向かい側を左折して行く。Cimg4615 150mほど行った右手に「吉ケ別府観音」がある。薄暗い木立の中に古い御堂が見え、手前に石の観音坐像が据えられている。馬頭観音だそうだ。向うの明るい一角には牛舎がある。Cimg4614 牛舎の前を流れる肝属川。幅は3㍍ほどでほぼ源流に近い。意外だったのは川面が低く、水が澄んでいたこと。何しろここ吉ケ別府は梅雨入り以降、1600ミリという平年の3倍の雨量を観測し、全国ニュースに何度も取り上げられていたのだ。全く平常の流れに戻っているではないか。Cimg4613 牛舎で仕事をしていたおじさんに「雨量の観測所はどこにあるんですか?」と聞くと、すぐそこの畑のむこうにある―と指をさした。

 急傾斜渓流の危険個所という看板のずっと向こうに見えるゴミステーションのような金網の籠がそれだという。Cimg4619 畑と田んぼの真ん中の畦を行くとあった。「吉ケ別府地域雨量観測所 鹿児島地方気象台」という看板が張り付けてある。その傍にはなぜかネコが一匹。番人(猫)ではあるまい。Cimg4621 ケージの中を覗くと、たいして大きなものではない。円状の金属製の保護板の中にある直径20センチ弱の筒が雨を集める仕掛けなのだろう。どう計測するのか不明だが、これで時間雨量がわかり、24時間雨量も測れるのだろう。

 さっきのおじさんにこのあたりに被害はなかったかと訊くと、まったく無いようであったのは幸いだ。Cimg4648 吉ケ別府からさらに8キロほど走ると「高隈ダム」のサイトに着く。比高40mのダムサイトの堤防上を行き、ダムによってできた「大隅湖」の湖岸道路に入る。Cimg4645 ダムサイトから2キロ余りで貸しボート(今は閉鎖中)と東屋やトイレのある湖岸公園に着く。アジサイはこの辺りに集中して植えられている。Cimg4637 やや少ない花の付き具合だが、アジサイは水辺によく映える。Cimg4631 遊歩道がすっかりカラー化されていたのには驚いた。二年前には仕事柄よく来たが、まだこうなってはいなかった。Cimg4634 遊歩道の中ほどに石碑が立っていた。近寄ってみると「太陽国体記念碑」というのだった。太陽国体は昭和47年(1972年)に鹿児島県で開催され、ここ大隅湖では漕艇競技(ボート・カヌー)が行われた。Cimg4636 カラー歩道を挟んで石碑の反対側のうっそうと茂るモミジの木の下に、二つの記念碑があるのに気付いた。

 左側の大きな碑は太陽国体のカヌー競技をモデルにレリーフされている。下のプレートに刻まれた文字は大隅湖の概要で、昭和42年に完成したこと、ここにあった三つの集落200戸余りがダムの底に沈んだこと、面積は93ヘクタールだということ、などが書かれている。

 右手の小さな方は昭和57年に開催された高校総体の漕艇競技を記念したものだ。

 そうか、ダムおよび大隅湖が完成して5年後の47年に国体競技の舞台となったのだ。もともと笠野原シラス台地6000ヘクタールへの潅漑用に開設されたダム湖がそのような使われ方をするとは、ダム湖もさぞ面映ゆかったに違いない。

 その後もいくつかの国内・国際大会に利用されたようだが、ここ10年くらいはほとんど聞いたことがない。でも二巡目の国体がたしか4年後に控えているから、また日の目を見ることだろう。













 


















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