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雨中に草刈る媼、釣りする翁

 今日で梅雨入り後34日、うち晴れたのが二日、曇りも二日、あとの30日は雨が降るという記録的な梅雨。6月の月間雨量は当地鹿屋で1400ミリ、肝属川上流の雨量観測点「吉ケ別府」では1600ミリを超えた。平年の3倍ほどで年間雨量の半分にもなった。

 それでも今のところ避難騒ぎも崖崩れもほとんど聞いていないから、災害に強い街づくりが完成の域に達しているのだろう。ただあと梅雨末期の豪雨と台風の接近が心配なだけだ。

 平成5年、鹿児島市内方面で<8・6水害>が発生した22年前の梅雨も似たような天気だったが、あの時は梅雨明け宣言を出すことができず、7月末から8月に三つの台風が接近するか上陸したあと、9月2日から3日にかけて襲来した台風13号は前代未聞の強さで(上陸時で910hPa)、薩摩半島南岸に上陸したあと錦江湾を横断して大隅半島に再上陸。

 勢力はほとんど衰えぬまま通り過ぎて行ったが、大隅半島に残した爪痕は大きく、鹿屋市串良方面では高圧線の鉄塔がなぎ倒され、ビニールハウスの鉄パイプがひしゃげ、家々の屋根という屋根からは瓦が吹き飛ばされた(私達一家がその頃暮らしていた肝属郡旧田代町では役場屋上に設置されていた風速計が75mまで指し示したあと吹きちぎれてしまった、とあとで聞いた)。

 被害が大きかったにもかかわらず、死者は皆無に近かったのは特筆されるべきだが、停電が2週間ばかり続き、屋根を葺き替える瓦不足には泣かされ、12月頃まで掛かってようやく修繕が済んだ所もあった。瓦を待っている間、屋根にはブルーシートが被せられ、高台から眺める集落はまるで「難民キャンプ」のように見えたものだ。

 あんな目にはもう遭いたくないが、今年はどうも平成5年の再来のように思われ、準備おさおさ怠りなくしておいた方がよさそうだ。

 それはそうと、雨に降りこめられてろくに運動ができないでいるが、室内何とかと云うような器械もないし、どうしようかと思っていたところ、現在週に二回ほどのペースで通っている温泉(といっても大隅半島のこのあたりではほとんどが沸かし湯だが)をベースにしてその近辺を1,2時間歩いたあと、温泉に浸かるというのはどうか―とのアイデアが浮かんだ。

 これならただ温泉に入るだけではなく、その前に運動をして汗をかくわけだから一石二鳥ではないか。

 というわけで本日からさっそく実行に取りかかった。

 いつもよく入りに行く温泉は「吾平温泉センター」「高山温泉ドーム」の二ヶ所だが、今日は近い方の吾平温泉へ。 雨だろうが、晴れだろうがミニバイクで温泉の駐車場へ入れて置き、そこから歩き出すことにした。

 雨が降っているので、雨具の上下を着込んでミニバイクで吾平温泉駐車場へ、そして、そのまま歩き出した。

 姶良川沿いの土手道を歩く。ここは自動車・バイク乗り入れ禁止だから安心して歩くことができる。Cimg4717 上流に向かって歩くこと15分、吾平中学校のすぐそばに架かる「月見橋」に着く(川向うが吾平中学校)。歩道に向けて立っている看板を見ると、「川では安全に楽しく遊びましょう」とあり、細かい字で「アユや鯉などをたくさん放流してあります」さらに「たて網漁(赤字)は禁止されています・・云々」とある。

 ああ、川遊びや川釣りが禁止されているわけではないのか―とうれしくなった。何でも禁止の御時世に希少なことだ。子どもは自然の中での遊びで賢くなるし、感性が豊かになる。Cimg4715 月見橋から姶良川の上流を見る。連日の雨で水量が多いが、溢れている箇所は全くない。Cimg4703 なおも行くと老農婦がそぼ降る中をせっせと草刈り。近くでは写さなかったので、媼はというと土手道のずっと先の右にカーブするあたりにぽつんと黒っぽい点のように見える。右手にはさっきの「月見橋」が・・・。

 土手の左側の田んぼ地帯が右手の川面よりも低く見えるので、「おばさん、昔の姶良川はこっちのほうを流れていなかった?」と尋ねるも、「あたや、こけ、嫁に来ちょったっで、そいは知らんと」。ああ、嫁に来たのなら分からんのが当たり前―とあきらめる。Cimg4710 草刈りの媼のところからさらに15分、「中福良橋」を渡り、とある「樋菅」(田んぼからの排水を川に流し込む時に水量を調整する一種の堰)の前を通ると、今まさに自然の中で賢くかつ感性豊かになる遊びを実践中の親子?(もしくは爺さんと4人の孫?)に出くわした。Cimg4711 左手の中1か小学校高学年の子が何かを釣り上げたらしい。「じいちゃん(多分)、釣れたよ。ほら、見て」と言うのだが、じいちゃんはじいちゃんで自分の棹に当たりが来ているのか、マイペースだ。じいちゃんも自然の中では子どもに返るらしい。Cimg4712 もっと見ていたかったが、こっちも運動なんだからマイペースを維持しなければならない。で、さらに約10分で「鶴峰橋」だ。温泉センターからここまで35分ほど。距離は2キロ半だろうか。Cimg4714 鶴峰橋の下は向こうから落差を以て流れ込んだ水が左手の岩壁にぶつかって結構深い淵になっている(岩壁の上には「軍(いくさ)神社」が鎮座する.。祭神はイワナガヒメ)。4,5年前の夏、ここで青年が帰省したついでに泳いでいて溺れ死ぬということがあった。水中では表層の流れと違った激流のような部分があるから要注意だ。それに意外とここの水は冷たい。

 ここからまた15分ほど行くと吾平山陵への「山陵道路」に至るが、今日は雨具の中でたっぷり汗をかいていることだし、反対側の土手を温泉センターに向けて戻ることにした。

 往復5キロ強、1時間15分ほどの運動であった。このあと温泉のありがたみにたっぷりと浸ったこと言うまでもない。今後、定番になりそうだ。

















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