桜島の噴火警戒レベルが4に!
昨日の15日、午前10時15分に桜島の噴火警戒レベルが3から4へ引き上げられた。「避難準備」の段階である。(画像は15日昼のNHKニュースから。以下同じ) 今年の1月に「山体膨張」が見られるとして火口周辺規制のレベル2から入山規制の3になり、3月の噴火回数が177回と近年になく活発化していたが、火山性地震の数はそれほど多くなかった。
ところが15日の朝7時頃から火山性地震が頻発するようになり、同時に数カ所に設けられた地殻観測所(坑道)の数値が異常に上昇し始めた。
気象庁の記者会見では「近いうちに大きな噴火があるかもしれない。その規模は1986年の噴火程度は想定される」としている。
1986年の南岳噴火では直径2㍍もある岩石が飛ばされ、3キロほど離れた古里温泉のホテルの玄関部分を直撃し、テラス屋根に穴が開き、下の床の部分を突き破って地下室まで落ちたことがある。(幸いにも人的被害は出なかった。)
午後4時過ぎには桜島を行政領域としている鹿児島市から一部地区に対して「避難勧告」が出された。 夕方の時点で2ヵ所の避難所が開設され、3地区約50世帯70人ほどの人たちが避難した。
先に触れたように桜島は年明け早々「山体膨張」が見られ、2月から3月にかけて猛烈な噴火回数を記録、もしかしたら4月か5月頃には大噴火をするのではないかと危惧されたのだが、5月23日の「口永良部島の中規模噴火」以降は、どういうわけか急激に噴火回数が減っていた。
口永良部島が噴いたので桜島が大人しくなった―そんな関連性を想っても見たのだが、どうやら直接の関係はないようだ。
それでも最近は諏訪瀬島でも小規模噴火が見られ、県内の火山活動が例年になく活発化してきていることは間違いない。
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