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南沙諸島に「航行の自由作戦」

 南沙諸島をめぐる問題でアメリカがついに示威行動に出た。その名も「航行の自由作戦」。(画像はNHKニュースから。以下同じ)Cimg6586 ただし、ラッセンという名のイージス艦一隻だけだから示威行動というより様子見だろう。Cimg6585 アメリカは「国際法に則って」航行させた、と言う。つまり、中国が勝手に岩礁を埋め立てて軍事施設などを造成しても中国の領土とは認められないから、通常の公海を航行したに過ぎない―との考えだ。

 これに対して中国も「自国の領海に無許可で侵入したので、国際法により警告し、追尾した」と言っている。

 アメリカがああ言えばこう言う中国。やったらやり返すのが中国だ。自己中国家、中国のいつものパターンである。Cimg6578 先月は訪米した習近平主席を冷遇したと専ら言われている。たしかに同じ時に訪米していたローマ法王フランシスコの人気が圧倒して習近平は霞んでしまったが、その後でこうして直接対話している姿は、そうギスギスしたものではないように見える。

 もともとオバマ大統領は親中派であったし好戦的な人間ではない。加えて(こっちの方が大きいが)経済的な密着度の圧倒的に大きい対中国政策が根底にあって、なかなか強くは出られなかった。

 南沙諸島で勝手な振る舞いをするのが分かっていながら、中国を国連安保理の理事会に提訴することも無かったし、国防省などから批判的コメントを出させるくらいだった。

 それがここに来てようやく軍艦を岩礁に接近させて示威行動を始めたのだが、とっくの昔にやっておくべきだったのだ。とにかく後手後手で何とも煮え切らないやり方である。

 もしかしたら日本が「安保関連法案」を参議院まで通過させるのを待っていたのではないか―と勘繰りたくなる。

 万が一、中国が攻撃をして来たら、当然アメリカは即座に一応の反撃は加えるだろうが、「はい、あとは安保関連法案通りに日本がやって下さい」と日本へ丸投げする算段ではないか?

 以前にも書いたように、アメリカは日本以上に相当な資産を中国に持っており、もし戦争状態になったら資産凍結は免れないし、中国が保有しているドルや米国債の巨大さから言ってどっちも暴落するはずである。

 もちろん元も中国株式も大暴落するが、アメリカの痛手は相当なものになるだろう。

 このとき日本はかっての政府見解のように「憲法9条の制約で海外での戦闘は出来ない」として戦闘に加わらなければ、円は元・ドルの暴落を尻目に相対的に高値安定する。

 ところが今回の安保関連法案によれば、南シナ海域のこととはいえシーレーンの安全確保と、親しい国(同盟国、つまりアメリカ)に対する「集団的自衛権」を行使せざるを得なくなる。

 事が南沙諸島海域の戦闘だけで済めばよいが、中国のことだからたちまち中国内の日本人および企業への締め付けが始まるだろうから、帰国子女・ビジネスマンの安全確保こそが巨大な問題になろう。

 6月頃の国会中継で安倍首相が図解で説明していたあの通りのことが起こることになるかもしれない。

 やはり総合的に見て安保関連法案は「アメリカ様のご意向だった」と考えていいようだ。クワバラ!クワバラ!





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都萬神社の神舞(大崎町)

Cimg6533 10月25日(日)の夕方6時から大崎の都萬神社で神舞があると知らされ、大隅史談会10月例会(講師・橋口滿氏)が終わってから大崎町の上町に鎮座する都萬神社に出かけた。

 都萬神社の本宮は宮崎県西都市の妻萬神社(さいまんさま)で、コノハナサクヤヒメ(木花咲耶姫)を祀っている。大崎のも当然同じ祭神だが、大崎の都萬神社には別の祭神がある。

 それはコトシロヌシ(事代主)で、実はここには最初このコトシロヌシが祀られていた。そこへ曽於市有明町の原田というところで祀られていたコノハナサクヤヒメの社が焼けたとかで、ここに遷座したらしい。

 そのため同居するはずのない二神が一緒に祭られているようだ。Cimg6535 階段を上がって境内に入ると、すでに篝火がたかれ、立派な舞台が用意されていた。Cimg6541 境内を見て回っているうちに、舞台には出演する神舞の踊り手たちが勢揃いし、客席側に陣取ったカメラマンのフラッシュを浴びていた。Cimg6544 保存会の準備した演目の印刷物によると、平成22年、70年振りに復活し、今年で6回目の神舞奉納になるという。

 幕開けは巫女さん二人による「豊栄乃舞」。この舞だけは音楽(雅楽)がCDから流れていた。Cimg6546二番目は「小鬼神舞」。三番目「半蔵主舞」、四番目「弓舞」、五番目「四人鬼神舞」・・・と続き、Cimg6567最後の「手力舞」まで全部で十二の舞が披露された。Dsc00097 一番印象に残ったのは「小鬼神舞」(こきじんまい)で、大きな鬼の面をかぶって舞うのは小学生だそうで、よどみなく舞うというより踊っていた。

 省略した他の舞は「剣舞」「薙刀舞」「杵舞」「金山氏舞」「田之神舞」「火の神・大王」(の舞)である。

※夜の時間帯なのでデジカメよりもビデオカメラの方がよい―と考えてビデオを持参し映してきたが、12番全部で80分ほどにもなってとてもじゃないがブログに載せられないので、編集して10分程度のハイライト画像ににしてアップする予定。

 さて、この神舞の保存会が復活に至った経緯は当日の演目チラシに書いてあるが、これを紹介しておこう。

《 都萬神社は日向国の五つの郡(臼杵・児湯・那珂・宮崎・諸県)ごとに一社ずつ建立されました。本町の都萬神社は諸県郡に置かれた「妻萬神社」に由来します。

 もともと有明町原田にありましたが天文9年(1540年)に焼失し、現在の大崎に遷宮されました。しかし、明治44年(1911年)の大風により神社は倒壊し、一切の記録が不明となりました。

 いろいろ調べたところ、明治26年(1893年)1月に野方の照日神社が都萬神社において神舞の講習を受け、同年二月より神舞を始めていたことが照日神社の年表に明記されています。

 そこで戦時中より途絶えていた「神舞」を復活させるべく、当保存会が中心となり、約二年間準備を進め、平成22年商工会議所青年部の皆様などのご協力により、約70年ぶりに神舞の奉納が実現いたしました。

 本年も小学生、中学生、商工会青年部、役場有志、町青年団の皆様のご協力を得て新たに「半蔵主舞」を新演目として加えることができました。

 多くの方に「神舞」に参加し、肌で感じてもらうことにより、「神舞」が後世まで続く大崎町の誇れる行事となることが私どもの願いであります。本日はごゆっくり神舞をご観覧ください。 》

 

 


 

 










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夏の名残りの狂い咲き

 10月25日。今朝ウメの散歩を済ませラジオ体操をやってから家に入ろうとして、庭の片隅に何とシンテッポウユリ(タカサゴユリ)が一輪咲いているのが目に入った。

 嘘と目を疑ったが、キバナコスモスに隠れるように一本だけ細いのが立ち上がっており、その先に紛れもなくタカサゴユリが・・・。Cimg6522 おそらく昨夜から今朝にかけて花を開いたのだろう。昨日の昼間のうちに咲いていたのなら目につかないはずはない。Cimg6521 本来なら夏の初め、7月半ば頃の花である。その頃咲いた花は、今咲いている花の向かって右に見える筋入りの二本の莢(タネが入っている)のようになっていなければならないのだ。

 桜(ソメイヨシノ)も秋になってから咲くことがあるが、それと同じ現象である程度の寒さ(朝の冷え)を経験したあと、日中に夏のような高温が続いたので咲いたのかも知れない。

 タカサゴユリがこの庭に咲くようになってもう8,9年になるが、秋の狂い咲きは初めてである。

 昨日の午後、玄関口の寒暖計を見たら32℃を指しているのに驚き、じゃあ家の中は―と思いすぐに部屋のを見に行ったら28℃だった。ほぼ真夏に近い気温だ。これじゃ、夏がやって来たナ、と咲いてしまうのも無理はない。Cimg6523 そういえばセロシア鶏頭も、Cimg6529 西洋アサガオもまだ盛り。Cimg6528マツバボタンなどはプランターの花にできたタネが落ちて、自生えし、自分で花を咲かせている。二世代同居だ。

 この暑さ、晴天があと何日続くのだろうか。空気が乾燥し切っているので、インフルエンザの流行が始まったら大変だ。

 いま、ススキなどのイネ科の草が花粉を飛ばしているので外出にマスクをして行くのだが、今のところその予防にはなっている。怪我の功名・・・。













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したたかなり、英国

 中国の習主席がロンドンを訪れ、英国元首エリザベス女王直々の厚遇を受けたそうだ。(画像はNHKニュース9より。以下同じ)Cimg6498_1 バッキンガム宮殿までの道のりを女王と同じ馬車に乗って行くというのはまさに国賓待遇だろう。Cimg6519_1 エリザベス女王と並んでのツーショットは、英国と相容れない議員選挙も政党も無い一党独裁の共産主義国家元首に対しては異例中の異例である。

 番組では中国の狙いは何か―というスタンスだが、当然ながら中国側は札束戦略で味方につけようとし、英国側は、Cimg6511 巨額の投資を呼び込みたいようである。

 どちらが持ちかけた交渉かは不明だが、政治制度が違い人権問題もある中国を持ち上げるのは結局経済しかない。共産党一党独裁化で生まれた金も、資本主義化で生じた金も「金に変わりはない」のだ。Cimg6514_1 英国はヨーロッパ連合国ではいの一番に中国の提唱するAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加してくれたので、もしかしたらその答礼の意味もあるのかもしれない。

 実はイギリスは中国共産党政府が1949年10月に成立したその翌年に、欧米自由国家群の中では最も早く共産党政府を承認している。

 ということは当時の蒋介石率いる国民党政府を裏切ったことになるのだ。

 というのは英国はアメリカとともに太平洋戦争中は反日政府である国民党政府を支持していた。あまつさえ当時の英首相チャーチルは蒋介石と会談しカイロ宣言まで出して強固な支援を約束しながら、日本が敗れるたあと、中国大陸で国民党軍と共産党軍が熾烈な戦いを始めると、蒋介石による介入援助要請には応じなかった。

 その結果として共産党軍が天下を取るわけだが、取ったらその翌年(1950年)には早々と承認してしまう。英国にとって日本が敗れさえすればどっちの政府でもいいのである。

 こういうところは実にしたたかだ。

 英国とともに戦ったアメリカなどは共産党中国を敵視し、ずっと国民党政府(中華民国)を支持していたのだが、こちらも1972年に共同宣言を出して承認をしてしまった。

 アメリカが民主主義国でもなく、チベットや新疆ウィグル自治区を侵略・抑圧する国である中国共産党政府と国交を結んだのは、一つには対ソ連、もう一つには対日本政策、つまりどちらの国も中国と手を結ぶことのないように楔を入れることだった。

 それには見事に成功し、大量の資金(資本)がアメリカから中国に流れて経済発展につながった。それはアメリカにとっても中国にとってもウィンウィンの良好な関係だったが、何しろ一党独裁の政府であるから、自由社会の常識では考えられない行動をしがちで、南沙諸島の軍事要塞化などその典型である。

 ところが経済的(金の)つながりが大きくなり過ぎたため迂闊に中国を叩けなくなってしまった―というのがアメリカの現状だ。

 そこへ行くとイギリスはもともと太平洋国家ではないのでそんなことはどうでもよいのだろう。南沙諸島問題で国連安保理の緊急議題になぜしないのか、つねづね思っていたが、やはりこういうことだったのだ。イギリスよ、お前もか!

( 国連安全保障理事会常任理事国から中国共産党政府など追放してしまえばいいのに。国連憲章では常任理事国は「イギリス、アメリカ、フランス、ソ連、中華民国」とあるではないか。)

 










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ネギはネギでも(鹿屋市池園町)

 今朝7時半頃、町内会の班のゴミステーションにごみを置きに行く途中、ネギのハウス群の一角で収穫の作業している人に出会ったので中を見せてもらった。Cimg6492 長さ25~6センチに伸びた小ネギを端から選別しながら抜いて行く。

 すでに左側の1棟分は収穫し終って、いま2棟目の三分の一ほどが終わったところだ。収穫まで夏場で2ヶ月、冬場では3ヶ月かかる―と説明してくれたおじさん(左側後ろ向き)は、写真を撮らせてと言うと「構わんよ」と言いながらくるっと向こうを向いてしまった。Cimg6494 このおじさんは、いつもハウス群の事務所に5時半頃には来ている人で、6時頃のウメの散歩に時、たまに挨拶することがある。

 今日はみんな向こうのハウスでタマネギ苗の収穫をしている―というので我が家から見える別のハウス群の方へ行ってみた。Cimg6495 いるいる、女性作業員が8名、それにタマネギの苗を50本ずつテープで巻いたり運んだりするこのハウス群を経営している会社の若い従業員が3名、都合11名の人たちがせっせと収穫していた。Cimg6496 今朝7時からの作業だったのだろう、わずか30分でタマネギの束がかなりの数になっている。

 これはどこに出荷するの―と若手に聞くと、「ちょっとそれは言えないんですよ」とはぐらかされた。企業秘密というほどではないのかもしれないが、取引先の関係で言いにくいのだろう。

 小ネギは出荷価格が通年で決まっているようだが、タマネギや春先のサツマイモの苗の場合はその時の需要と供給量により、また取引先の取引量と顧客度によって値段はかなり上下するようだ。

 今年の場合、播種してから台風の被害がほとんど無く、天候も晴天続きだったので豊作のようだ。見た目にも品質は良い。豊作となると相当に安くなってしまうのが農産物の常だが、苗として売るものについてはどうなんだろう。

 地元の園芸店などでもタマネギの苗は50本単位で売っているが、300円から500円くらいの値段だと思う。以前に何回か買って植えたことがあるが、苗50本全部が上出来ならまあまあだが、半分くらいでは手間暇(今頃から植え付けて収穫は3月)を考えると買ったほうが安くつく。

 先月の19日にアップしたブログ近隣の秋模様では、このハウス内のタマネギを「播種してから10日ほどできれいに出揃った小ネギ」というように紹介していたが、あれは誤りで、ネギはネギでも「タマネギ」だった。訂正いたしまーす。

 小ネギは播種してから2ヶ月から3ヶ月で製品として収穫されるが、タマネギの場合は苗採り用なら播種して40日位で収穫される―ということになる。ただし上で触れたように家庭菜園で播種から収穫(新タマネギ)までとなると6ヶ月はかかる。よほど菜園が広く、かつ新タマネギ愛好家、かつ気の長ーい人向きの作物である。



 

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雨が欲しい10月

 10月に入って雨の少なさに驚いている。

 9月の最後の三日と10月1日は雨だったが、そのあとは11日にパラパラと小雨が降ったくらいで、残りの15日は全く降っていない。空気も乾燥している。

 9月下旬に蒔いた高菜・水菜・白菜(全部「菜」が付くんだ。漢字で書いてみて気がついた)のうち高菜・水菜は蒔いてそのまま育てればいいので、水遣りさえしておけば育つが、白菜はある程度葉が出たら移植しないといけない。Cimg6488 これが白菜の苗床で、移植した残りがすくすくと育っている。間引いては味噌汁の具にするが、ちょっとストップしている。なぜなら・・・Cimg6490 一昨日定植した白菜が水不足なのか、日中の高温のせいなのか、よれよれの状態のままだからだ。苗床の残りは植え替え用に使うかもしれない。Cimg6491 最初に出た本葉が二枚とも白く枯れてしまっている。真ん中から出た葉がかろうじて青さを保っている。Cimg6489 4日前に植え付けたものは定植後に新しい葉が一枚ずつ出て来ており、葉もピンとしているので、何とか持ちこたえそうだ。Cimg6485 それにしても毎日よく晴れ間が続くものだ。昨日参列した通夜の席で、向かいに座った農家の婦人が「ひと雨欲しい・・・」と言っていたが、その通り。Cimg6486 今日も夕陽がギラギラと輝く。

 一か月前にこんな夕日をまともに見たら熱さで火傷しそうだが、10月も半ばとなるとさすがに空気が冷えて来ているので見ることができる。

 お天道さん、今日もごくろうさま。でもたまには雨が欲しい。
















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旧国鉄大隅線(補遺)

 7月に回った「旧国鉄大隅線」(1~5シリーズ)のうち(1)は志布志駅から東串良駅までを載せたのだが、その間にある「菱田駅」「大崎駅」「三文字駅」をすっぽかしてしまったので、所用で志布志に行った途中、見て回った。

 東串良駅から志布志方面へ向かうと、最初の駅が「三文字駅」だ。三文字とは駅名としては珍しいが、大崎町の中心部から西に向かう国道220号線上の交差点の名が援用されたのである。Cimg6450 国道の交差点三文字から東にわずか50m入った所には量販店「だいわ」があるが、その店舗の反対側に車止めがあり、そこが旧三文字駅である。

 ここに見える道路こそが線路跡であるが、駅跡同様に何の表示もないので見過ごしてしまう。もっとも線路跡が拡張されて十分に相互通行できる広さの道路に変身したので当時の面影は全く感じられない。

 大崎駅に行くにはこの道路を真っ直ぐ向こうに走ればいい。Cimg6452 三文字駅跡からは次第に上り坂となって、持留川と田原川との間にある上町台地に上がり、200mほど走ると「大崎町立給食センター」の白い建物に着く。ここが大崎駅の跡である。三文字駅からの距離はわずか1キロしかない。

 ここは持留川と田原川の間の舌状台地で古墳の多いことで有名だ。超リアルな「武人埴輪」を出土した神領10号古墳や名前もゆかしい天子ヶ丘古墳(鹿児島では珍しい日光鏡を出土)などがあり、大隅半島では塚崎台地の立地条件とよく似ている。

 ここから菱田駅跡へはちょうど4キロ。最初の2キロ余りは快適な道路だが、途中で二度クランク状の箇所があり、やや分かり難くなっている。Cimg6453 むしろ国道220に出て志布志に向かったほうがこの駅の所在を確認するには容易である。

 国道220号線にあるバス停「菱田下町」が最寄りで、そのバス停から海側(東側)の旧道に入ると小さな公民館(写真の左手の建物)がある。ここが菱田駅の跡で、この公民館は旧駅舎の跡に建てられたようだ。

 向こうに真っ直ぐ500m足らずで菱田川に行き当たる。長さ100m以上あった鉄橋は今はもう無い。

 この三駅はいずれも大崎町内にあった駅だが、共通しているのが旧駅があったことを示す表示の類が一切ないことだ。他の廃駅ではほぼ必ず駅舎跡や線路の一部などがあり、かつまた公園化されたりしているのだが、この三駅に限ってはそれらが全く見当たらないのである。

 廃線になることで国からの交付金などが出ており、それを原資に公園化などが進められたと聞くが、大崎町ではどうだったんだろうか―。

 その使い道など今さら知る由もないが、善意に解釈すると駅跡を完全に抹消してしまったのは当時の国鉄分割民営化政策への抗議の意味だったのかもしれない。

 国鉄分割民営化を推し進めた当時の自民党内閣の総理は中曽根康弘。その時のアメリカ大統領ロナルド・レーガンとは「ロン・ヤス」と呼び合う仲だったとかで、レーガンも「小さな政府」を標榜しやはり各分野で民営化路線を進めた人物だ。

 のちに中曽根首相は、分割民営化の目標は民営化そのものよりも国鉄労組を解散させることだった―と述べている。確かに国労と動労は日教組・自治労と並んで革新政党の巨大な支持母体で事ごとに自民党政権には敵対してきた。

 だからと言って単に不採算路線一律廃止はなかっただろうに。味噌とクソを一緒にしてもらっては困る。今さら元に戻せとは言わないが、大隅半島は相変わらず「陸の孤島」を脱せないままでいるのは残念だ。

 こうなったら飛行場でも造るか。


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10年目に入ったブログ「鴨着く島」

 平成27(2015)年10月10日でこのブログを書き始めて丸9年が過ぎ、10年目に入った。Cimg6388 10月10日の夜明け。Cimg6395 同日の日の出。

 最初は100回も書けるだろうか―と思っていたが、三年を過ぎて300回を超えたあたりから、週に2回のペースが定着し、分野も広がった。

 当初の目的は大隅地域の歴史・史跡・地理、ひっくるめて「大隅の風土」を垣間見て行こうというものであったが、それも5~6年続けると次第にネタが少なくなってきた。

 もちろん書き尽くしたわけではないが、行動力・知識力にも限界があり、風土をくまなく調べるわけには行かなくなってきたのである。

 それに反比例してというか、増えて来たのがニュース性のもので、全国のもあれば鹿児島県のものも交えてここ数年はもしかしたらこちらの方が多くなっているようにも思っている(数えてはいないが・・・)。

 このところ強く感じるのは7,8年前までは鹿児島特有の現象だと思っていた梅雨明けの(あるいは梅雨時の)豪雨が当地では非常に少なくなり、それ代わって緯度の高い地域でよく見られるようになったことである。

 また台風も鹿児島では10~11年くらい前に被害の大きなのがあってからは、ここ10年近く直撃した台風を経験していない。ただ今年は南西諸島方面で強いのが来て被害があったが・・・。

 台風による災害が無いとなると、あと鹿児島では火山で、逆にこっちの方は近年すこぶる活発化してきた。しかしこれとても御岳噴火や三原山全島避難というように全国的に見られるようになり、ことさらに「鹿児島特有の」という形容をする意味が薄れて来ている。

 そんなわけで関心が全国に向き始めると、直接その現場に行けるわけではないのでいきおいテレビニュースの画面で―ということが多くなってしまう。これが近年、ニュース映像とそれについてのコメント的なブログが続くようになった理由である。

 関心はそういった災害的なニュースにとどまらず、どうも今の政治向きのことがらに移ってもいる。ことに平和にかかわる問題に興味を持っているので、今度新しいカテゴリーを設けて書いて行くつもりである。

 その内容はひとことで言えば、「日本は永世中立国(ただし自衛戦力は保有する)となり、その定点から世界の平和に貢献しよう」というものである。

 したがって新しいカテゴリーは「永世中立国を目指して」となる予定である。

 ただしこれまで通り「大隅の風土」的なものや他のニュース性のものも扱っていくことに変わりはない。

 まわりくどくなったが、要するにこれまで通りのブログに新しく「永世中立を目指して」というカテゴリーが加わっただけの話です。今後ともどうぞよろしく。

 ※このブログで1055回。まだまだ続く、命ある限り…(…runrun

 


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土の中のお宝

 今年のノーベル賞に二人の日本人が選ばれた。医学生理学賞の大村智北里大学名誉教授と物理学賞の梶田隆章東大教授である。

 物理学賞の梶田教授の方はニュートリノ研究で、日本ではすでに小柴東大名誉教授がその基礎研究でノーベル賞をもらっているほど層の厚い研究分野だが、医学生理学賞の大村名誉教授の分野はユニークである。Cimg6376 土中の微生物の一種・放線菌から抽出化合した物質から作られた(作ったのはメルク社というアメリカの製薬会社)薬品で、最初は動物関連の薬として販売されたが、人間のオンコセルカ病というアフリカに多い寄生虫性の病やフィラリアによる症状に劇的に効く薬として役に立っているという。(画像は10月7日のクローズアップ現代から。以下同じ)Cimg6367 実はNHKでは1994年の「クローズアップ現代」で、大村名誉教授の発見・化合したこのイベルメクチンと云う名の薬について紹介していたのだった。Cimg6355 そのこともあってか、キャスターの国谷さんも表情が明るく話が弾んでいた。

 他のメディアでも触れていたが大村教授本人の言葉として、「祖母からはいつも<人の役に立つことをしなさい>と教えられていた」とのコメントを今夜のクローズアップ現代でも取り上げていた。Cimg6378 少年時代はやんちゃで喧嘩っ早く、あまり勉強のできる子ではなかったらしいが、スポーツは出来たようで、高校からはスキーに打ち込み、山梨大学に入ってから国体に出場するほどの腕前になっていたという。 

 卒業後は定時制の高校教師になったのち、一念発起して某大学院に進み、北里研究所からアメリカ留学し、その時に製薬会社のメルク社から多額の研究費を付託されて研究に没頭する毎日となり、ついに土壌の中から見つけ出した放線菌からの抗生物質エバーメクチンの大発見につながった。

 その時付与された研究費の額は東大の10倍くらいはあったろうといい、それはそれで「産学連携」の嚆矢として注目された。Cimg6366_2 アフリカでは2億とも3億とも言われる人たちが、新薬の恩恵にあずかり、今やオンコセルカという風土病は絶滅寸前だそうである。Cimg6349 アフリカと言えば、野口英世が現地で「黄熱病」の研究に取り組み、自らが感染して命を落としたことで余りにも有名だが、大村名誉教授とは次の二点でも共通する。

 一つは二人とも地方の農家の出身であること。大村は山梨、野口は福島。

 二つ目は二人ともアメリカの財団や会社から資金を提供されて研究に没頭できたこと。大村は製薬会社で、野口はあの有名なカーネギー財団から。

 だが、大村教授は結果を出して人類に貢献したのでノーベル賞を手にした。おそらく祖母の「人にために・・・」が後押しをしたのだろう。その点野口英世は母親だが、バックアップするには程遠かったようだ。

 それでも「偉人・野口英世」の名はその悲劇的最期も相まって、今でも日本では燦然と輝く存在であり続けている。

 

















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稲刈り最前線(大姶良地区)

 ここのところ続く秋晴れで稲の成熟も十分になったのだろう大姶良地区ではあちこちでCimg6344稲刈りが始まっている。

 今年のコメは早期米であるコシヒカリが、4月の田植え時期の低温で初期生育に遅れが出たうえ、2か月後の穂ばらみ、出穂の時期が雨続きで日照不足となり、不出来だったそうだ。

 その一方で普通作(種類はヒノヒカリ)の方は植え付け時期の梅雨時の日照不足でやや心配されたが、明けてからの高温期に日照時間に恵まれ、大きな台風被害もなく生育は順調だったので期待できる。Cimg6343 バインダーで刈り取った稲を立て棒(稲架)に架けている田んぼ。四人で作業をしているのかと思ったら、何と二名(二体)は案山子であった。手回しの良いことよ!Cimg6342 田淵町の田んぼのど真ん中辺りではコンバインによる刈り取りが行われていた。稲架かけの面倒は要らないが、その代わり作業を頼むと一反(300坪)当たり刈り取り作業賃が15000円、機械乾燥代が一袋当たり1000円くらいはするから仮に15袋の収穫があったとすると、合計で3万円の支出となる。今現在の米の販売額は一袋当たり6000円ほどだそうだから、全部売れれば…(あとは計算してね。赤字にはならないさ)。Cimg6336 大姶良東地区の田んぼ。向うの小山には八幡社が鎮座する。ここはもう脱穀ができそうなくらい乾いている。Cimg6338 八幡社の脇を流れる平岡川下流沿いの田んぼ。午後3時とあって、コンバインを止めてみんなで憩っているところ(向こうは大姶良の旧麓集落)。Cimg6334_2 こちらは大姶良東地区の山間部。平岡川の上流地帯。向うに聳えるのは高隈山系の山々。右から御岳、妻岳、双子岳、平岳、横岳。Cimg6329 東地区から舌状台地を越えると大姶良西地区だが、その台地で珍しく蕎麦の畑に出くわした。真っ白い花が盛りで、まだまだ上に伸びて行く。Cimg6330 今の時期、朝は13~4℃にまで冷え込んでいるが日中は26~7℃と陽射しだけは夏に近い。それでもミツバチが花の蜜を求めて飛んで来ている姿はない。やはりミツバチ異変が続いているようだ。Cimg6328 ソバ畑のあった舌状台地から下ると、瀬筒峠へと続く細長い谷地田に出る。ここは昨日あたりから刈り取りが始まったばかりのようだ。

 こんなふうに向こうの峠から下へと、田んぼが区画も整然となだらかに並ぶようになったのは戦後のことだが、それ以前はいわゆる「千枚田」の様相だったはずである。

 しかしどんな形状にせよ、このような谷地田ははるか遠い昔から開かれ、米が作られてきた。少なくとも1000年は経過しているに違いない。こうなると水田は、もはや文化遺産と言ってよい。

























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巨大な火山災害

 Cimg6243 昨夜(10月4日)9時のNHK特番『巨大災害』第3集「火山列島・地下に潜むリスク」では、桜島に大きな異変が起きているとしていた(画像は同番組画面から)。Cimg6259 去年打ち上げられ、地上460kmを周回軌道とする探索衛星「だいち2号」には合成開口レーダーというのが取り付けてあって、地表面にレーダーを照射しその反射を調べることで、何と1センチ単位で地球表面が膨張したか凹んだかが解析されるという。Cimg6263 それによると、大正大噴火(大正3年=1914年1月12日)で多量の溶岩が流れ出た鍋山と現在活発に噴火爆発を繰り返している昭和火口との間が膨張しているのが観測された。Cimg6265 膨張の大きさは16センチというからほんのわずかなものだが、他の活発に活動している火山でも最大で12センチ、多くは一桁の数値であるのに比べて、突出して大きい。(16という数字のすぐ下が鍋山火口。左手隅の二つ並んだ火口は小さい方が昭和火口、大きいのは南岳火口)Cimg6272 大正3年の大噴火の時は鍋山からの多量の熔岩は早崎集落を呑みこみ、早崎(瀬戸)海峡を埋めて大隅半島と陸続きにしたが、今度またもし大規模噴火が起きたら鍋山を呑みこんで再び大隅半島側に火砕流と熔岩が押し寄せることになりそうだ。それとも反対側の小火口から西へ流れて磯海峡を埋め立てて、薩摩半島と地続きになるか?(ほぼ有り得ないが、そうなると大隅半島と薩摩半島が地続きになり、大隅側の利便性は飛躍的に向上する・・・。)

 日本列島全体から見たら桜島の大規模噴火は局所的な災害に収まるが、もっともっと規模の大きな火山災害が「カルデラ噴火」である。Cimg6308 日本列島には活火山が110個あるが、その中でカルデラ型の噴火によって形成されたものは12あり、北海道内に6個、青森(十和田)、神奈川(箱根)、熊本(阿蘇)、そして鹿児島3個(姶良・阿多・鬼界)がそれで、北海道は数としては多いものの、面積比(密度)から見ると鹿児島が最も多い。

 日本列島の人類史上、直近のカルデラ噴火は鬼界カルデラ噴火の7300年前(これは鹿児島の縄文早期までの高度文化をほぼ壊滅させた)で、それより2万年ほど早い霧島市を含む錦江湾北部の姶良カルデラ噴火は、旧石器人をほぼ壊滅させ、鹿児島と宮崎南部に分厚いシラス台地を現出させた。

 何と南九州人はここ3万年で、言わば「二度絶滅している」のである。上の画面によれば過去12万年で、北海道を含む日本列島では18回ほどの巨大カルデラ噴火に晒されたそうで、そうなるとカルデラ噴火は約6500年に一度起きている計算になる。Cimg6309 最後のカルデラ噴火が鹿児島の鬼界カルデラ噴火の7300年前であったから、噴火予知連の藤井会長が「頻度からすれば、カルデラ噴火がいつ起きても不思議ではない」と語るゆえんである。Cimg6315 その際の災害のすさまじさをNHKでは各方面の研究者の総合的な見地としてシミレーション画像を作成していた。

 モデルは約9万年前にカルデラ噴火を起こし、現在はその外輪山内部に阿蘇町・高森町という人間の大規模集落のある阿蘇カルデラであった。Cimg6318 噴火の数か月前から徐々に噴火爆発を繰り返し、地下に溜まった厖大なマグマが1割程度噴出したあと、突然火山本体の周辺から溢れるようにマグマが噴出し、それによって火山本体の真下に空洞ができるため火山本体が重さで地中に落ち込み、そのことがさらに噴出を促進して大噴火となる―これがカルデラ(鍋)の成因だそうである(画面は火山本体の周辺から大量のマグマが噴き上がったところ)。Cimg6320 直径20キロのカルデラが陥没してできると同時に四周に火砕流が流れ出す。そのスピードたるやすさまじく、北方の福岡市辺りまでわずか10分ほどで到達するらしい。したがって大目に見ても30分で九州全体を初期温度800℃という火山性ガスと噴砂の混合物が覆うことになり、地表のあらゆる生物は死に絶える。

 このころまだ日本列島に新生人類はいなかったが、旧人がいたにしても絶滅しただろう。ものの本によると新生人類はちょうどその9万年前の頃アフリカを出て、片方はヨーロッパ方面へ、片方はユーラシア方面へと分かれたというから、日本列島に到達する頃には今の阿蘇カルデラの風景が広がっていたに違いない。

 そこで再び鹿児島の7300年前の鬼界カルデラ大噴火だが、この噴火は(人類が文明を開発しはじめた)有史以来最大の火山噴火といわれており、先に触れたように南九州の7500年前の「壺(型土器)」に象徴される高度な文化を消滅させ、おそらく同時に中国大陸の河姆渡遺跡に象徴される高度な農業文明にも壊滅的な津波被害をもたらしたものと思われる。

 ことほど左様に、日本列島では火山・地震・津波・台風・豪雨等の災害が目白押しの状況であったし、今でもそうである。

 このような自然災害をこそ乗り越える知恵と行動が喫緊の課題として求められているのに、人間同士の戦いなんかしている場合じゃないだろう。日本だけではなく世界的に見ても50年いや100年に一度というくらいのあらゆる自然災害が多発している。

 日本列島でこれまで経験してきた災害復旧・復興のスキルをさらに磨くことに国策を持って行くべきで、他国の(つまりはアメリカの)要請にいつまでも従って戦争の加担などする必要はさらさらない。かえって世界から見下げられるのがオチだ。

 対日戦勝国(英米仏露中、ただし台湾政府を除く)以外の世界のほとんどの国は日本が戦争をしない平和国家だということをずっと見て来ている。その日本観こそがまっとうな見方であり、日本はそれに応えて行くのが筋だ。

 武力によらない世界平和への寄与こそ、世界のほとんどの国は日本に求めている。

 どうしてもアメリカの戦争の下請けをしたい人間はアメリカに帰化して思う存分ドンパチやればよい。どこの国に移住しようと「今のうちは自由」なのだから、早くした方がいい。

 日本は日本で守る。当たり前である。アメリカのプレゼンスがあるから日本は守られてきたという人がいるが、プレゼンスがなければ自国のことは自国で守っただろう。日本人の侍魂を忘れちゃなるまい。

 アメリカの軍事力におんぶしていた方が自国で装備するよりも安上がりだ(からずっと日米同盟はあるべきだ)と語る軍事評論家がいるが、それではいつまでたっても日本は「イヌ」ではないか。

 世界の平和に医療・災害・技術・資金・・・で堂々と寄与すること、こっちが日本の採るべき道だと多くの日本人は思っているはずだ。






















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珍しい筋雲群(3)

 数日前から裏庭で咲き始めたホトトギスを撮影しようと玄関を出ると、南の空から東に向かってまた珍しい筋雲が観察された。Cimg6208 南より少し西寄りの稜線から東の方向へ、飛行機雲が崩れたような二本の筋雲があった。Cimg6209 南から南東の方へカメラを振る。Cimg6212 そしてほぼ真東。二本の筋雲は東へ平行に走っているように見えたが、結局は海の彼方で合わさるらしい。宮崎県沖の日向灘の方角だ。Cimg6210 それにしても今度の筋雲はこれまで見たことのない形状をしている。東の方向に走る筋雲からそれとは90度の方向に細い筋雲群が規則正しく何本も北の方向に向かっているのだ。Cimg6211 右側の南に近い筋雲から細い筋雲が放射されているように見える。

 このような筋雲の形状を見たのは初めてで、昨日から今朝にかけて北海道の東で猛威をふるった「爆弾低気圧」の影響かとも考えるのだが、それにしても3000キロも離れた北海道の気象状況がこんな遠くまで現れるとは意想外過ぎる。

 最近は「50年度に一度の・・・」という気象が当たり前になって来たから、これもその一環として見られないこともないが・・・。

 そんなことを思っていると足元にモモが現れスリスリして来たが、構わずに撮影していると、急に足元を離れコンクリートの段差の所で何とでんぐり返しをした。そしてその段差の角にスリスリし始めた。Cimg6218_2 マイペースな猫だ。

 それで、肝心のホトトギスは――Cimg6203 Cimg6201 ホトトギスののどから胸にかけての模様に似た花。実は花ではなくガクであり、花は真ん中に見える黄色っぽいのがそれである。























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銃とアメリカ

 アメリカでまた拳銃による無差別殺害事件が起こった。Cimg6170 オレゴン州という西海岸にあり、カリフォルニア州の北側にある州だ。(画像は7時のNHKニュースから。以下同じ)Cimg6172 ローズバーグという町にある短期大学に20歳の男が侵入して銃を乱射したらしい。結果、今のところ10人が死に、20人が負傷したという。Cimg6175 警察が駆けつけ撃ち合いの末、容疑者は死亡した。Cimg6178 こんな事件が相次いでいても、「憲法で保障されている」として頑として銃社会を止めようとしない勢力がはびこっている。こんなにも若者が拳銃で簡単に殺されても何でも絶対に変えようとしないバカな社会だ。

 以前、日本人学生がハロウィーンの仮装姿で誤って別人の家の敷地に入ったところ、問答無用で射殺され、「銃社会を変えよう」などと日本でもキャンペーンが起こったことがあったが、かたくなに変えようとしないのがアメリカという国である。

 今度の事件の真相はまだ分からないが、数字的には10人の若者が一丁の拳銃で殺害され、ひとりの容疑者(加害者)が警官に殺され、都合11人が死んだわけだが、アメリカでは「銃による被殺者」が年間8000~10000人、「警官によって殺された容疑者(加害者)」が年間1000人ほどだそうで、今回の事件はその年間割合8~10対1にほぼ等しい象徴的な事件だ。

 このようにアメリカでは年間の銃による死者が警察官によって殺害される容疑者(加害者)を含めて、年間ほぼ1万人もいる。この数はあのジョージ・ブッシュの起こしたイラク戦争における米軍死者約6000人をはるかに上回る。異常な国柄であるという他ない。

(※ここでは加害者を容疑者としているが、もし日本で同じ事件が起こったら、おそらく警官は射殺まではしないだろう。なぜなら日本では未成年もしくは精神耗弱者によるいかなる犯罪も、警官の正当な自己防衛による射殺であっても容認されないからだ。したがって殺さずに容疑者として身柄確保が法律上最善の判断になっているのだ。)

 アメリカはそういう国情であるから、国民の批判を反らすためにも国外に「悪役」を常に置いておかなければならないわけである。アメリカは「世界の警察官」だから、容赦なく銃砲で悪人を成敗するのに何の外連味もなく、しかも年間の自国内での銃による死者数をはるかに下回るたった6000人の戦死者であの悪の権化サダム・フセイン政権を打倒したのだから「大したもんだろう」というわけである。

 アメリカのこの「悪役をやっつける正義の味方アメリカ」という構図は、たまに日本である消防団員が、「カッコよく火消しをしたい。人に見せたい」という欲望に勝てずに、近隣を放火して回るという事例に心理的には近く、今後も中東はじめウクライナなど各地で火を点けて回りはせぬかと心配だ。尖閣諸島もその火種の洗礼を受けなければよいが・・・。ドンパチを嫌う平和主義者のオバマに代わって共和党から次期大統領が選ばれたらどうなることか・・・と思うのは私だけではあるまい。

 

 










 

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