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通常国会の開幕

 通常国会が開幕した。Cimg7702 ここ20数年で最も早い開幕だという。まだ「松の内」とあって和服姿の議員が目立った。

 これから180日間の長丁場、終了直後には参議院選挙が待っている。Cimg7699 開幕後の所信表明で右から左まですべての案件を網羅している自民党の強さについて、安倍首相は「自民党は1955年の保守合同以来、60年続いている政党である」と強調した。

 その当時の総理大臣は鳩山一郎で、鳩山はソ連とのパイプの太い政治家だった。次が石橋湛山で、そのあとを襲ったのが安倍首相の義祖父に当たる岸信介だった。岸内閣の1957年8月には、前年の1956年に日本が国連に正式に加盟したことを受けてアメリカ占領(地上)軍は撤退を開始し翌年2月に撤退を完了した。

 ところが1960年6月23日(この日は米軍を中心とする沖縄攻撃が終息した日だ)に、第2次岸内閣は「日米安保」を結んでしまい、残念ながらアメリカ施政権下にあった沖縄はもとより、本土における米軍基地の存続を認めて今日に至っている。

 安倍首相が誇らしく「自民党は60年間続いている」というが、そのうちの55年は日米安保(および地位協定)による沖縄の基地の固定化、本土の米軍基地による少なからぬ統制のもとにあるわけなのだ。Cimg7709_2 こうした現状の中で昨年は「周辺事態法をはじめとする安保関連法案」により無理やり集団的自衛権とやらを言い出したが、日米二国間の軍事的同盟を結んでいるのに、さらに「もっとも大切な同盟国が日本のために救助を行う時に、手をこまねいていていいのか」とばかり軍事同盟の上塗りをしてしまった。

 義祖父である岸元首相も「ちょっと行き過ぎではないか」と泉下で首をひねっているに違いない。あの時は本土から米軍が撤退したあとの旧ソ連・中国の日本への影響を心配した米国が、「岸元首相の戦犯云々」を脅しの材料としてうまく安保同盟に乗せたのである。(もっとも1951年9月にサンフランシスコ講和と同時に最初の安保条約に調印した吉田茂流に言うと、「やっこさん(アメリカ)に日本防衛をやらせれば金もかからずに済む」ということだったらしい。)

 今度のような二重安保でいよいよ日本は米軍の「走狗」となりそうだが、これではいくら日本が「国際社会でリーダーシップを発揮する」と言っても、あくまで米国の国際政策の二番煎じ、悪くすると「お先棒」を担ぐようになり、結局のところ国際的に見たら「日本はアメリカの軍用犬になった」と見られるだろう。

 そこには残念ながら日本独自の平和志向へのリーダーシップは感じられない。Cimg7705 今回の通常国会開会式で驚いたのが、共産党の出席だった。

 共産党の党是として「非民主主義的な天皇の存在を認めないので、民主的に選ばれた国会の開会に天皇がお言葉を述べるのも認めない」という方針なので開会式はこれまでずっとボイコットしてきたのだが、ここへ来て「国民政党」に脱皮しようということらしい。わずかながら頑なな心が進化したようだ。Cimg7713 また大阪維新の会から袂を分かった維新の党は民主党と組んでこの夏の参議院選挙に立ち向かうという。

 消費税のアップを先延ばしにしたので、原発の再稼働容認と安保関連法案成立が最も大きな焦点になる参議院議員選挙。いつのまにか18歳に下げられた選挙権行使も大きな話題だ。同じ高校3年生なのに選挙できる者と出来ない者に分かれてしまう不合理をどう克服するかが問題になろう。














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