雨中の二鳥
早朝からの雨でウメの散歩はできず(ウメも催促の鳴き声を上げなかった)、昨日の夕方の天気予報後の花粉飛散状況も今日は「少ない」と出ていたので、やれやれと思いながら7時半ころから朝食。
テレビを見ながらすぐ横のガラス戸から南の庭を見ると、たしかに本降りらしく地面が光を帯びて来ていた。
――今日は鳥たちも来ないだろうな。
と、2月頃からぐんと増えてきた庭や庭木にやって来るモズ・ジョウビタキ・メジロ・椋・ヒヨドリ・カラスなどのことをふと思った。
――あれたちは(鳥のことである)たいてい単独で来るが、キジバトはほとんどつがいで来るよな・・・。
そう思い出し、しばらく飯を掻き込んでいるうちにまた庭に目をやると、何とネムノキの梢にあれが(今度はキジバトのことである)止まっているではないか。 デジカメを持って来て網戸の入っていない素のガラスのある別室に行き、カーテン越しにそっとレンズを向けた。
間違いなくキジバトの夫婦である。 どっちがオスなのかメスなのかは分からない。
こんな雨の中を何しているんだろう―とは思うが、気温は15度くらいあるからもう春雨か。
そのうちに右手の一羽がくるりと背を向けた。何か気配を感じたのだろうか。 右手の一羽「何か見られている気がするんだ。あんたは感じないかい?」
左手の一羽「そう言えば、何だかねえ…」(と首を伸ばしてあたりを窺う。)
先に気配を感じてうしろを向いてしまったのが、オスのような気がする。オスは何といっても野中では天敵への防衛本能が強く敏感なのだろうから。 メスらしき右手の方も、おっとり刀でやはりうしろに向きを変えた。右へならへだ。
それからこの姿勢のまま10分、15分。
30分後の8時半ににこれを書き始めたのだが、 同じところから再びのぞくと、また仲良くこちらを向いて並んでいた。
もう一時間にもなるが、鳥の羽は雨合羽にもなるのだということがよく分かった。
鴨など水鳥は水面に浮かんでもずぶ濡れにならないが、あれはくちばしから油のようなものを出して羽毛の間に塗り込めるからだが、キジバトなんかはどうしているのか。
書いている最中の9時に庭を見たらもういなかった。さすがに餌が見当たらないのだろう。
「春雨じゃ、濡れても構わぬ・・・が、腹が減ってはのう…」ということらしい。
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