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桜島の爆発的噴火

 4月29日午後5時17分、桜島がかなりの噴煙を上げた

 今年41回目の爆発で、噴煙は3500mまで上がったというから、おそらく今年になってから最高高度の噴火であった。

 6時過ぎのニュースで見ていて噴煙の流れる方向が南東方向と出ていたので、「まずい、こっちに向かっている」と、デジカメを手に庭に出た。Cimg9011 玄関を出てすぐに南を見上げると、それまでほぼ快晴だった空に重い灰色の雲が横たわっている。噴火後50分ほどでここまで飛んで来たことになる。Cimg9010 その灰色雲(火山灰)の行く手を見ると確かに南東方向だ。Cimg9006 庭の南のはずれからは真西が見えるが、沈もうとしている太陽を真っ黒な灰雲が覆っていた。Cimg9008 西のはずれのビニールハウス群に近づいてみると、その灰雲からいま盛んに地上に向かって灰が落ちていくのが見える。夏になると激しい雷雨の時に、遠くで雷雲から霧状のシャワーのように雨が降り注ぐのを目にすることがあるが、ちょうどあんな塩梅で灰が降っている。

 落ちている場所はわが家からはだいぶ西寄りで、もしかしたら鹿児島湾かその沿岸部だろう。どうやらこの辺りは直撃を逃れたようだ。

 今年の冬は桜島の爆発的噴火が嘘のように少なかったので、降灰に悩まされるということがなかった。だから今日のは「久しぶりだねー」くらいな感じで受け止められたが、しかし四月も末になってこっち方面へ向かってくること自体には首をかしげる。

 おおむね4月に入ったら降灰は東風で西方面、つまり鹿児島市方面に降るのがこれまでの通例だったのだが、どうもこの頃は西風の日が多い。去年も寒い四月だったが、今年はそれ以上に寒く感じられてならない。










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未知の活断層

 夕方6時のМBC(南日本放送)のニュースで「未知の断層帯があり得るのでは・・・」という若干控えめな報道をしていた。Cimg8983 というのも19年前の1997年3月と5月に起きた「県北西部地震」は今度の熊本地震のニュースや解説でおなじみになった九州の活断層の地図には載っていない場所で起こっているようなのだ。Cimg9003 1997年の県北西部地震の震源は今回動いたとされる日奈久断層帯(画面の真上)の下に書かれている「出水断層帯」という文字のうち「出水断」という辺りなのだそうだ。

 そこは旧宮之城町(現さつま町)で、それまで活断層の存在は知られておらず、今度の熊本地震報道の活断層の地図にも記されていない。Cimg8985 3月の時はマグニチュード6.6、震度5強の揺れが発生したが、特別大きな被害は出なかったのだが、5月に震度6弱の揺れがあり、この二度目の地震で宮之城高校をはじめ小学校数校が壊れ、ケガ人が110名、損壊家屋は70棟ほどに上ったという。Cimg8988 2か月を置いているとはいえほぼ同じ場所で連続して震度5強以上の地震が発生したわけで、Cimg8991 その当時、旧宮之城町役場で総務課長だった人が、「専門家も、また同じような大きさの地震が起こるとは予測していなかった」というコメントをしている。

 二度目の地震のマグニチュードが不明だが、最初の地震は震度5強で6.6だから、それより大きいはずだ。分かっているほうの最初の地震の6.6は今度の熊本地震の前震6.5より大きい。とすれば、旧宮之城町の直下に未知の活断層があると考えたほうがすっきりする。

 報道では薩摩川内市で震度6弱を観測した1997年5月の地震の時に川内原発が停止したかどうかの言及はなかったが、当然一時停止はしただろう。その14年後に東日本大震災が発生し、福島原発が被災して放射能をまき散らし、全原発は停止した。

 川内原発のみ原子力安全委員会のお墨付きを得て、去年の8月に4年半近くのブランクののち再稼働したわけだが、このМBCテレビニュースの特番は「県北西部地震の教訓」を生かしたのだろうか? と疑問を投げかけている。

 上の図によると、川内原発の周囲には日奈久断層帯の延長上と思われる「甑(島)断層帯」、並行している「出水断層帯」、南側に東西に走る「市来断層帯」とあたかも川内原発のある薩摩川内市を取り囲むように存在する。

 そしてどうやら薩摩川内市の北西15キロに位置する旧宮之城町の直下にも活断層があるとしてよく、もう一本新たな活断層が加わってじわじわと川内原発に迫って行くかの如き情勢である。原発を抱える薩摩川内市民は冷や冷やものだろう。

 この四月から電力の自由化が始まったが、原発が稼働しなくても電気は足りるということが全原発停止の4年半で十分に証明されたのだから、九州電力は潔く原発から手を引いたほうがいい。そうしないと逆に原発が足を引っ張って電力供給源としての九電の存在感は低下してしまうのではないだろうか。











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天災が忘れないうちに続々と・・・。

 天災は忘れた頃にやってくる――という格言はたしか文人科学者として有名な寺田寅彦が言い出したと思うが、今度の熊本地震までの平成時代の天災は全くその反対で、続けざまにこれでもかとばかり日本列島を襲い、忘れないうちにやってきた。

 100年か200年単位で起こるのが普通の「震度7」の大地震がもう平成になってから4度目。日本列島を取り巻くいわゆる「環太平洋地震火山帯」が最大の活動期に入ったと考えたほうがよい。つい数日前には南米エクアドルで大地震が起き、死者が7~800人となっているという。

 熊本地震とエクアドルの地震の直接の関連性はない(と思う)が、同じ環太平洋帯に属しているのは事実である。そういえば東日本大震災が起こる数か月前にやはり同じ地震火山帯に属しているニュージーランドのクライストチャーチという町で直下型地震があり、これは今度の熊本地震よりはるかに小さい規模でありながら、語学教室の入っていたビルが倒壊して数十人の学生と市民が死亡している。

 東北地方とニュージーランドは地球の反対側の位置にあるが、そこがプレートテクトニクス運動の目に見えぬ巨大さ、実感できぬ怖さだ。今や地球を数億キロも離れた宇宙へ衛星を飛ばす時代である。それから比べたら、数万キロは一万分の一。情報網の発達で地球の裏側と即座に言葉も映像もかわせる時代に入ったのだから、もっと各国が情報を交換して未然に察知できないものかと歯がゆい思いがする。

 それにしても今回の熊本地震(画像は今朝8時からの関口宏サンデーモーニングより)。Cimg8963 16日の本震М7は堂々たる「震度7」。しかし一昨日だったか、前震М6.5の揺れも実は益城町では震度7だったと、震度6強から格上げされた。

 こういう気象庁の震度訂正というのも初めてだが、それよりもその結果、益城町では2日足らずのうちに二度もの「震度7」に見舞われたことになる。これも気象庁の地震観測開始以来初めてのケースとなるようで、実はこっちのほうがはるかに深刻なのだ。

 益城町での死者が、その二度にわたる巨大な揺れの割には火災が起きなかったこともあり20名と少なくて済んだからメディアも殺気立った報道はしていない(のが救われもする)が、今後起こるであろうプレートテクトニクス運動は想像を絶するものになるかもしれないことを念頭に置くべきだろう。

 それにしても人口の半分が避難生活をしている益城町の避難所である公共の建造物――学校や体育館などが無傷に近く、多くの人々を収容できている映像を見ると、二度もの「震度7」に堪えたそれらの施設の耐震性には目を見張る思いだ。

 阪神淡路・中越・東日本等の震度7を目の当たりにして国や県の進める「震度7に堪えられる(補強)工事」が手抜きなく行われたことを示しており、町や県当局の対応と担当した建設業者に拍手を送りたい。

 俺のところは昔から地震がないのさ――と思ってのんびりしている地方が多いと思うが、実は昨日NHKの地震関連の番組で熊本出身の女優・宮崎美子が「熊本は阿蘇火山の災害関連はよく言われるけれども、まさか地震であのようになるとは、自分も含めて誰も考えていなかったのでは・・・」ということを言っていたが、まさにその通りなのだ。想定外のことが起きるのが地球規模のプレートテクトニクス運動なのである。(この場合は「天災は忘れていてもやってくる」だろうか・・・・・・。)

 「関口宏サンデ―モーニング」ではさらに異例なことを取り上げていた。Cimg8965 それは気象庁が21日の会見で、熊本中央から阿蘇、阿蘇から大分まで揺れた地震全体をひっくるめて「平成28年熊本地震」の範囲に含めるというもので、これで最初に日奈久活断層帯で起きてから布田川活断層帯での本震から阿蘇・大分までの広範囲の地震は一連のもの、つまり別々に起きた地震ではなかったとしたことである。

 要するに最初は地震学者が肯定していなかった「誘発地震」的な事実を認めたことになるのだ。これなんか我々素人目で「ドミノ的に起きたんじゃないの?」と直感的に思ったことである。専門の学者でさえ「想定外の、あるいはこれまでなかった現象」に戸惑った感がある。

 やはり今度の熊本地震は異例だった、すなわち常識が通用しない現象なのだろう。したがってこれを契機に阿蘇火山や九州のほかの火山が活発化することも想定しておいたほうがよい。

 もう一つ気になるのが、やはりサンデーモーニングで指摘していた原発である。Cimg8975 三つの丸い赤線で囲まれた地方を結ぶのが「別府ー島原地溝線」でこれは日本列島の西半分をさらに南北に分ける「中央構造線」の一部で、今度の一連の地震では震度6以上のものが×点の場所を震源として起こったわけだが、大分方向をさらに北東に中央構造線に沿って行けば、「伊方原発」、逆に南西方向に日奈久活断層帯に沿って行けば「川内原発」に行き当たる。

 それぞれの原発の直下に活断層は無いそうだが、川内原発のある薩摩川内市では今度の熊本地震関連で震度4を数回見舞われている。それでも安全審査委員会は「運転に影響はない」とするが、やはり一度停止すべきだろう。

 実はもっと怖い現実があった。Cimg8917 この画像は4月18日か19日の朝のテレビ番組で見たもので、ニュースソースは「東京新聞」だったと記憶しているが、去年の11月14日に「薩摩西方沖地震М7.1」が起きていたというものである。

 自分はこの時の発生情報の記憶がないのだが、それよりだいぶ前の川内原発再運転(8月)のわずか数日後に、やはり薩摩西方沖で震度4を記録する地震が起きており、家内とそれを見ていて「あれれ、原発運転再開を大歓迎するような地震だな・・・」と言い合い、ちと不安が脳裏をかすめたことを覚えている。

 この薩摩西方沖に活断層が存在するのは間違いないが、これと日奈久断層帯との関連はどうなのか。見た目では日奈久断層帯のさらに南西延長上にМ7.1の震源があるように見えるが・・・。海底のことだからそこまでは調査していないのではないか――と思うと不安である。地質学者は調べていないので何とも言いようがないと逃げるだろうが、この際素人目の常識を信じてもらいたいものだ。

 川内原発は止めるに越したことはないだろう。

 

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史論集『大隅』59号を発刊

 史論集『大隅』59号が今日出来上がった。59_4 1月後半から編集に入り3月10日に印刷会社に依頼して今日上梓した。

 今度の号には特別寄稿と銘打って、九州大学名誉教授・秀村選三先生の貴重な原稿が載っている。学業(薩摩藩高山郷の研究で学士院賞・恩賜賞)の経緯と同時に、旧制高校時代の親友で鹿屋海軍基地から沖縄へ特攻に飛び立ち散華された林市造氏への温情溢れる回顧がしたためられている。また米軍の日本本土上陸作戦を遅らせ、結果として断念させるのに大きな楯となった沖縄への想いが率直に綴られている。

 この最後の点だけでも現代の日本人に裨益すること大であり、大いに読んでもらいたい箇所である。

 【史論集『大隅59号』の目次】

1 特別寄稿 「大隅鹿屋・高山とわが友・林市造」 秀村選三

2 「古代内之浦のロマンを探る(その三)」 吉田幸栄

3 「古代日本と鳳凰」 武田悦孝

4 「キスミミ(岐須美美)は残った」 松下高明

5 「古事記と南九州(2)」 松下高明

6 「橘姓柏原氏の系図」 松下高明

7 「和気清麻呂と大隅国」 新留俊幸

8 「新城の軍神碑」 中島勇三

9 「薩摩藩武士の本名考」 橋口 満

10 「小説『於雪―土佐一条家の崩壊』にみる一条康政」 橋口 満

11 「岩川領主伊勢家二代 伊勢貞豊文書」 橋口 満

12 「ケサナ考」 橋口 満

13 「故郷忘じがたく―野村傳四の生涯」 渡口行雄

14 「平成外城巡り(その二)」 井之上光徳

15 「渋谷氏族 伊牟田氏系譜」 隈元信一

16 「是枝柳右衛門と高山」 竹之井 敏

17 「大隅から観る日本古代史」 郷原建樹

18 「トロッコ」 下田節子

19 「明治時代の俗謡」 村中キヨ

20 特別論攷 「南九州古墳文化の展開」 柳澤一男

◎ 平成27年度月例会報告

 以上、投稿20篇、投稿者14名。213ページ。

 頒布価格 1冊 2000円

 送料 1冊 80円  (2冊 120円)

 ※購入希望者は最寄りの郵便局で上記の合計金額を下記の郵便振替口座に振り込んで  下さい。入金を確認次第すぐに発送します。

           記

    宛て先   大隅史談会事務局

           (〒893-0042 鹿児島県鹿屋市池園町2245-5)

  振替口座番号 02000-2-11027   

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首都分散は待ったなし!

 今度の熊本地震では今のところ死者の数は42人で、直下型地震の直撃を受けた益城町で死者が20人と突出して多い。一方で人口74万人の熊本市では4名と少ないといえば少ないが、それでも震度6強の影響で住宅の損壊が多く、避難者は10万人程度に膨れ上がった。

 どこのニュースだったか、熊本市の市長が涙ながらに、「74万の市民に一本のペットボトルをと思っても74万本も必要です。そんな数の緊急備蓄はありません。どうかよろしくお願いしたい!」とインタビューで語っていたが、まさに大変な事態だ。

 震源の益城町は3万4千の人口のうち半数が避難しており、こちらも水や食料等の不足にぶち当たっている。

 水や食料などは続々と集まりつつある援助隊などの提供で何とか賄えるにしても、困るのは電気や水道のストップだろう。その中でも水道の停止は飲み水もさることながら高度に発達したトイレの機能をストップさせてしまうので厄介だ。

 熊本は政令指定都市で人口74万は九州内で3番目の規模である。今回は大規模な火災もビルの倒壊も発生しなかったが、それでも都市特有の被害で10万人もの避難者を生んだ。

 これが10倍規模の東京・横浜・大阪などで発生したらどうだろうか。運よく死者の数は限られたとしても、都市特有のライフラインの寸断による被害は想像をはるかに超えるに違いない。

 特に政治・行政の最高機関が集まっている東京で起きたら、まさに想像を絶する混乱に陥るだろう。省庁の地方移転を可及的速やかに、計画を前倒しして実施すべきではないかと思うのだ。

 今朝の「あさチャン」では、大都市の直下型地震についてその危険性を三点挙げて報じていた。Cimg8899Cimg8905 通電火災――という耳慣れない言葉が出てきたが、これは電気器具のスイッチを入れたまま外に避難した場合、激震で一時的に電力会社の電気がストップしたあと、復旧工事が済んでから通電したときに、例えば電気ストーブなどが再び点いてしまいその上に落ちかぶさっていた衣類や紙類に火がついて火事になるというもので、21年前の阪神淡路大震災では通電火災による死者が500名にも上ったそうである。

 対策は「ブレーカーを落としてから避難する」であった。今なら激震が来たら自動的に落ちる器種というのがあるかもしれない。Cimg8909 長周期地震動――これこそまさしく大都会型被害の典型だ。もうこんな高い建物は制限すべき時に来ている。地震国日本なのだから。Cimg8911_1 パンケーキクラッシュ――というのは見当がつかない。パンケーキのようにぺしゃんこになるということか。建物の重みで一階部分が完全につぶれてしまったのは今度の熊本地震でもかなり見られたが、大都会は高層のビルが多いから一階どころか2階・3階もクラッシュするだろう。

 ①では焼死、②では物に挟まれたり、落ちて来た物に当たって打撲死、③は文字通りぺしゃんこ(圧死)――という死に方の分類だが、その他に大都市では地下街の水没や、ガソリンスタンド等にある危険物による化学死もバカになるまい。

 今回の熊本地震でよく引き合いに出されるのが「活断層」で、日本中に約2000もの活断層がひしめいており、どこがいつ活動するかの予兆は無いようである。これが怖い。Cimg8914 日本全体を眺めると、熊本には確かに3本ほどの活断層があるのだが、中部や近畿北部、信越方面の密度の高さに比べれば緩く感じる。そんな場所でこれまでに列島で3回しかない「震度7」を記録する激震が走ったのだから驚くほかない。

 こうして見ていると、活断層のほぼ存在しないかわずかしか無い場所として、中国地方の瀬戸内海側がクローズアップされる。岡山県の西半分と広島県の東半分そして島根県もこれに該当している。

 このうちで晴れの県と言われる岡山は住みたい県としても人気が高いが、このあたりに東京の分都を建設したらどうか。もちろん大阪もそれなりの受け入れ先として十分な機能を持っていると思うので、共同で首都分散の大事業を引っ張ってくればよいと思う。

 平成に入ってからずいぶんと地震災害が増え、かつ規模が大きくなっている。

 指折り数えても、平成5年の北海道南西沖地震(奥尻島の港が津波に襲われ壊滅的被害)、7年の阪神淡路大震災、中越地震、東北中部地震、そして東日本大震災。それから今回。

 昭和の時代は戦後の30年代以降の50年間を顧みても、自分の記憶にある大地震としては新潟地震、秋田沖地震くらいしか思い浮かばない。規模もせいぜい数十人が犠牲になったくらいだったと思う。(ただし三陸地方でチリ大地震の余波の津波で犠牲者が相当出たが)

 それがこの25年はどうだ。もう6回も大地震が起きて死者の数も2万5千人を上回っているではないか。

 さらに首都直下型地震はもとより、南海トラフ地震、東南海地震、相模湾地震(小田原地震)など手ぐすね引いて待っている大地震が目白押しだ。

 このどれかが今後数年のうちに起きて何らおかしくはない。熊本地震はのんびりしてはいられないぞというシグナルを送ってくれたと自分は思う。

 大難を中難に、中難を小難にするためにも、首都分散は待ったなしである。













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平成28年熊本大地震

 おととい(4月14日)の午後9時26分に発生したマグニチュード6.5、震度7の大地震は気象庁が「平成28年熊本地震」と名付けたが、今日の真夜中の午前1時25分にはこれを上回るマグニチュード7.3の地震が起きたので、最初の地震は「本震」ではなく「前震」で、今日の7.3のほうの地震が「本震」ということになった。Cimg8834 本震と言われていたものが前震に変えられたのは自分の記憶では初めてだが、地震のエネルギーの大きいほうを「本震」に指定するというのは了解はできる。しかし、揺れの大きさを表す震度6強は最初のよりも小さい。地震がまだ震度だけで表現されていた子供のころだったら首をかしげたかもしれない。

 上の画面はNHK早朝4時12分の画面だが、実は1時25分の「本震」の時、わが家でもゆっさゆっさと揺れたので目を覚ましたのだが、起きようとしたら腰が痛くて起きられなかった(ここ何日も菜園の耕作や草取りに精を出したせいだろう・・・)。この揺れではもし熊本が震源だったら相当な大きさだな――と起きたかったのだが、30秒くらいで止んだのでそのまま再び寝入ってしまった。

 そして3時55分のマグニチュード5.8の揺れでまた目覚め、今度は腰の痛みをこらえつつ起き上がり、テレビを点けたら上の画面だった。左下の囲み画面では1時25分の状況が分かる。
Cimg8836 これによると鹿屋は震度3だ。薩摩半島で5弱とあるのは驚きであるが、それよりも熊本県と鹿児島県の境あたりが6弱となっているのにはもっと驚いた。(後のニュースでは出水市に近い長島町が震度6弱だったそうだ。)

 その後時間の経過とともに相当広い範囲で被害が生じているのが判明し、特に南阿蘇村では道路や橋梁、学生のアパートなどがかなりやられている。Cimg8859 今度の一連の地震は熊本県のど真ん中を北東から南西へ貫いている「布田川ー日奈久断層帯」という活断層が動いたためという。

 この断層は九州島を南北に引っ張る力が働いている場所だそうで、巨視的にみると日本列島の西半分が乗っているユーラシアプレートに対してフィリピン海プレートが沈み込もうとする力が作用しているそうだ。

 その力は日本海溝のような目に見えない深い海で作用しているのだが、まずは内陸の中央構造線の一部である「別府島原地溝帯」の中で活断層の動きとして現れ、その後、海中でのプレート間の「もぐり込みに対する反発」、つまり、もぐり込まれた方のユーラシアプレートの復元が大地震と大津波を引き起こす――という機序になるらしい。これが南海トラフ型地震なのである。
Cimg8880 今朝早くからは、熊本県から大分県側にも震源が飛び火した。大分県由布市で7時11分にМ5.3で震度5弱、9時48分だったか、さらに震度6弱のが発生している。大分県で震度6を超えたのは初めてという。

 このまま中央構造線を東へたどると愛媛県の伊方原発に行き当たるのだが、大丈夫か。(鹿児島県薩摩川内市の川内原発は上記の日奈久活断層からは外れているので、今のところ正常に運転しているという。)

 午前8時半にこの別府島原地溝帯のど真ん中に位置する阿蘇山が小さな噴煙を上げた。気象庁は一連の地震との関連はないと報じたが、これも心配だ。地震と火山とはプレートテクトニクス運動からすれば、無関係ではないのである。

 

 

 





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鬼界カルデラ噴火災害

 夕方6時過ぎのNHK鹿児島で「かごしま防災最前線」という特集があり、鬼界カルデラの噴出を取り上げていた。Cimg8794 1月は桜島の大正大噴火を話題にしていたが、今回の鬼界カルデラ大噴火はそれをはるかに上回る規模の災害をもたらした。Cimg8795 薩摩半島南部から直線距離にして50キロほどの南海上に浮かぶ薩摩硫黄島がそのカルデラ噴火の名残の外輪山で、現在は一応は活火山だがほとんど無害である。

 しかし約7300年前に巨大なカルデラ噴火を起こし、薩摩半島部はもちろんだが大隅半島の大部分にも甚大な被害をもたらし、鹿児島で栄えていた高度な縄文早期文化を壊滅させているCimg8802 巨大噴火で恐ろしいのが火砕流で、上の図で赤茶の部分が火砕流の到達した範囲とされている。このことを研究し推定図を描いたのが、Cimg8798 北海道大学の名誉教授である宇井忠英氏。Cimg8803_2火砕流は水より密度が小さいので軽く、海上を平気で走ってくるそうで、時速でいえば100キロにも達し、いま宇井氏が見下ろしている根占(南大隅町)の海岸まで噴火してから1時間もかからないうちに押し寄せて来ただろう、と語る。

 火砕流は何もかも飲み込んで焼き尽くし、南大隅町では火砕流で焼かれて倒れた上にアカホヤ(と南九州で名づけられている)火山灰に覆われ、炭化したまま横たわっていた大きな木が発見されている。火砕流のすさまじさの物証であるという。

(放映では津波のことは言及されていなかったが、海中のカルデラ噴火であるから津波も巨大なものが発生したに違いなく、しかも縄文早期後半は海進の時代で、海岸線が現在よりだいぶ内陸側に入り込んでいたからその被害も甚大だったろう。まさに泣き面に蜂の状態だった。また大陸の「河姆渡遺跡」に代表される古文明も大津波によって同時に壊滅したのではないか――とも考えられる。)

 ※ここまで書いていると、9時過ぎのNHKニュースの途中で急に地震警報音が発せられ、何だろうと思っているうちに横揺れを感じ、慌ててデジカメを持ち出してその画面を撮影した。以下は9時半ころのニュース9の画像である。Cimg8820 一体どこで地震があったのかと思えば、熊本地方だという。しかも震度7とは驚きだ。

 九州で暮らしてもう35年にもなるが、熊本で大きな地震があったのを聞いたことはなかったし、突然の揺れが震度7とはただ事ではない。Cimg8822 数分後、ようやくマグニチュードと深度が分かった。震源は熊本市の東南部に位置する内陸の益城町で、深度は10キロ、マグニチュードは6、5。

 エネルギーは巨大というほどのものではないが、震度7はあの阪神淡路や東日本大地震と変わらない大きさである。内陸部の浅い震源だったため狭い範囲で大きく揺れたのだろう。おそらく活断層のしわざだ。Cimg8824 しばらく画面にくぎ付けになっていると、10時を回ったころに再び「緊急地震速報」が警報音とともに表示された。

 この時はこっちでは揺れは感じなかったが、10時06分に余震が発生したらしい。同じ益城町では震度6弱であった。Cimg8831 今朝6時台のNHKでは「9人の死亡が確認された」とあった。今のところ行方不明者はいない模様である。

 ※熊本城の天守の屋根瓦が半分も落ちてしまったり、天守閣の土台部分の石組みが崩壊しているのが映し出されたが、これは想定外だったろう。





















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サツマイモの植え付け

 4月に入ってからサツマイモ(マルチ栽培)の植え付けがあちこちで進んでいる。Cimg8782 我が家の近くの用水路沿いのこの畑。毎年今頃になると畦一面にきれいな芝桜が咲き、待っていたかのようにサツマイモの植え付けが始まる。Cimg8783 苗を入れた腰の籠から取り出しながら、右手に持った菜箸のような物でマルチ(被覆)のビニールに切れ込みを入れて素早く苗を差し込んでいく。結構な速さだが、中腰が続くので時おり腰を伸ばさないといけない。 Cimg8786大姶良川まで降りて橋を渡り、再び台地に上がると、そこは南町に属する畑地帯だが、Cimg8787そこでも植え付けに忙しい。Cimg8785 同じ南町でも山下(やまげ)という横尾山系の登山口近くの畑。Cimg8784 ここで便利なものを見た。

 黒マルチビニールのど真ん中にタイヤのない車輪を当てておばさんが歩いている。聞けばマルチに切れ込みを入れる道具だそうだ。

 どうやら小学生などがよく乗る「一輪車」のタイヤ部分のようだ。尻を当てるサドルを取り払ってしまえば片手で楽に押していける。よく考えたもので、廃物利用(リユース)の見本のような光景である。

 マルチングはトラクターに装着したマルチ機がやってくれるし、この作業もほぼ自動化、そして収穫にハーベスターを使えば、大変なのは植え付けだけということになる。米もそうだがとにかくここ15~20年の農作業の効率化は目を見張る(ただし、その分コストが掛かるが)。

 ところでサツマイモに関して――「前田利右衛門異聞」としておこう。

 先日、高須町出身で今は神奈川県に住んでいるというМ氏が訪ねてきて次の歴史的人物は自分の先祖ではないか――という問題提起をされた。

 その歴史上の人物とは、薩摩藩でサツマイモを普及させて大功のあった「カライモおんじょ」こと「前田利右衛門」のことである。

 この尋ね人の姓は「前田」ではないのだが、そもそも江戸期の農民や漁民(利右衛門は航海系の漁民とされている)は姓を持たないのが普通なので、「利右衛門」という名の方だけを考えてみた結果どうもそうとしか考えられない、と考えるに至ったそうだ。

 この人の400年近く前の先祖に「利右衛門尉(りうえもんのじょう)」という名を持った人がおり、その祖父もまた「利右衛門尉」で、どうやら祖父の名を襲名したようである。祖父は通称「秀長」(~1633年)で、系図横の書き込みによると「慶長7(1602)年、9月、太守義久公より御朱印を拝し、琉球国へ渡り、御用の物を買い調えた。」とのことで、琉球への渡海を許されるほどの航海者だったことが言え、その名を襲名したということは孫である「秀門」(1636年~?)も航海者であったとみて差し支えない、と思われる。

 名の最後に付着の「尉(じょう)」はМ氏の家系が武家であるため、本来は「右衛門尉」という「官途名」であり、それに「利」が付いたもので、漁民(でも航海系)としてなら「尉(じょう)」を省いて伝わった可能性は高い。

 以上がМ氏の考えを私なりに再解釈したものであるが、一般的には「前田利右衛門」について、例えば氏の提示した鹿児島県のホームページにはこうある。産業・労働>食・産業>農産物>さつまいも通信>小事典>伝播と普及・・・<2、日本への伝来>と普及の中で、

『・・・栽培された記録としては1698年に種子島の島主・久基が琉球王に使いを出して持ち帰ったものが最初である。1705年には山川の船乗り前田利右衛門がさつまいもを琉球から持ち帰り、自ら畑で栽培し、近所の人々に分かち与えたところたちまちにして近隣諸村に広がり、広く薩摩藩全域に広まっていったと伝えられている。・・・』

 この記述のネタ本はおそらく1843年に上梓された薩摩藩の地歴書である『三国名勝図会』だろう。清潮社版の第二巻・山川郷の中の「利右衛門甘藷の功」(506~510ページ)に詳しく載るが、ここでは上記に関する点だけを引用する(旧仮名・漢数字等現代風にした)。

【利右衛門は大山村岡児ヶ水(おかちょがみず)浦の漁戸なり。土人の伝えに、宝永2(1705)年、甘藷(サツマイモ)を盎(おう=鉢)に植えて琉球より携え帰る。これより甘藷漸く諸方にひろまり、人民その利益をこうむるという。利右衛門、宝永4(1707)年7月に死す。墓は当村の堂之前にあり。その裔孫いつの頃にか絶えてなし。村民、利右衛門が甘藷を伝えしを徳とし、常にその墓を掃除し、花水を供う。・・・】

 『三国名勝図会』ではこのあと種子島久基のことも記述され、さらにもともとはルソン(呂宋=フィリピン)で栽培されていたのが大陸の福建に移植され、そこから琉球にももたらされ、坊津経由で薩摩へというように書いてある。ルソンからは持ち出しを禁じられていたようで、福建の人・陳氏が1594年にひそかに持ち帰って福建に広まったそうだが、このひそかにというところは前田利右衛門が琉球から持ち帰った状況と似ている。

 さて名勝図会の書き方で、「これは?」と思うところが一か所ある。

 それは甘藷を広め、村民から大いに感謝された人の「裔孫」(えいそん=子孫)がいつしか絶えてしまい、墓守がいなくなったので村民が墓を見ている――という箇所である。

 大功があって村民に感謝されたほどの人物の子孫が一人も残らずいなくなった・・・という状況は考えにくいのである。もし前田利右衛門が生涯独身のまま死んだとしても、彼の兄弟をはじめ従兄妹など何らかの血のつながりのある者はいたであろうから、その子孫がわが先祖として利右衛門の墓を守るというのが常識的には考えられるのだ。

 そういう係累が一切無かったがゆえに墓守もいなくなった、となると考えられるのは、前田利右衛門自身は山川郷大山村岡児ヶ水出身の人物ではなく、ある時期に役目が済んで故郷に帰った行ってしまったということか。それならば可能性としては大隅半島高須郷在住で祖父の代に島津義久に琉球渡海を命じられたМ氏の先祖「利右衛門尉・秀門」(1636年生まれ)が引き当てられてもおかしくはない(М氏によると高須の先祖代々の墓の中に利右衛門尉秀門の墓があったという)。

 ただし、そうなると寛永13(1636)年生まれの者が宝永2(1705)年、つまり数え年70歳の時に琉球に渡ってサツマイモの苗を持ち帰ることが可能であったろうかという点に疑問が発生する。可能性としてゼロではないが、極めてむつかしいことだろう。持ち帰った年代が宝永2年よりも早かった可能性もあるが、種子島久基が1698年に琉球から取り寄せて植えさせたというのは記録に残っているようであるから、それと同じ頃としても7歳若い63歳である。

 船乗りは頑丈だ――と言っても、還暦を過ぎた人間が琉球までの荒波に堪えられるのかどうか・・・。

 それとも本人は船主であって、雇っていた水夫に頼んで持ってこさせたのか――こう考えるとまた可能性は出てくるが・・・。

 まだまだ模索は続きそうである。











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G7外相が広島訪問

 先進7か国外相会議が広島で行われたが、仕上げに原爆慰霊碑に献花した(画像は11時半のNHKの現地中継から)。Cimg8739 現職の外相が揃って広島の平和公園を訪問するのも初めてなら、慰霊碑に献花するのも初めてである。広島出身の岸田外相のイニシアチブか、よくやったと思う。Cimg8743 献花後の記念撮影。向かって左端がEU の代表で、あとは7か国(英米仏日独伊加)の外務大臣。

 G7外相会議の議長国日本へ敬意を表してという意味もあろうが、なにしろアメリカのオバマ大統領は就任後すぐの欧州歴訪の途中、チェコのプラハで「核兵器廃絶宣言」を出して世界に核兵器の廃棄を訴え、その功績でノーベル平和賞に輝いている。

 この中で英米仏は第二次大戦の戦勝国であり、国連安全保障理事会の常任理事国でもあるので核兵器の保有は許されており、中ソ(現ロシア)も同様に核兵器を持ち得ているが、オバマはその不当性を言外ににじませていたが、結局、特に米露が歩み寄らないままいたずらに年月が過ぎ、言い出しっぺのオバマも大統領の任期があとわずかになってしまった。Cimg8726Cimg8727 岸田外相は今日を歴史的な日とし、世界に強力な平和へのメッセージを発信したいと意気込む。Cimg8730 これに対して核兵器を含む大量破壊兵器を廃絶するようメッセージを出すことは、日米間で協力し合うことでより重要性を増す――と米国務長官ケリーは述べた。

 しかし「期待している」という弱い肯定しか示さなかったことに本音が見えている。

 というのも、オバマが「プラハ(核廃絶)宣言」を出したのはもう7年近く前のことなのだ。その間たしかにオバマ主導の協議会などが毎年開かれてはいたが、日本の広島への傾斜はキャロライン・ケネディ駐日大使こそはじめて在日のアメリカ大使として広島の平和記念式典に出席はしたものの、そこにメッセージ性はほとんど無かった。

 今度やっと第二次大戦上の敵味方両陣営(英米仏対日独伊)の政府を代表した外務大臣たちが揃って平和を祈る献花をしたことで、核兵器はもとより大量破壊兵器を使用するような戦争はしない――という和解と平和へのメッセージ性が保証されたかに見える。

 だがやはり英米仏露中は核兵器を手放そうとはしないだろう。

 米共和党の大統領候補者トランプが「日韓も核武装すべきだ」と物騒がせな発言をしたが、どうもこの発言に触発され慌てて火種を消さなければまずい――との思惑もあって今回アメリカも対外的な最高の地位にいる国務長官をして原爆慰霊碑に花を手向けるという日本の提案を受け入れたのではないだろうか。

 しかしその一方で同行した政府高官(国務省所属)は、「献花はするが、(原爆投下への)謝罪ではない」と釘を刺している。

 このことからも、アメリカ側の思惑が透けて見える。アメリカ側は非人道的原爆投下の意味を「戦争終結を早め、その分米軍人の犠牲者を救った」という見解をほぼ公式に認めており、それゆえ広島に使用した核兵器を是認しているわけだから、オバマが「廃絶だ」と叫んでもおいそれとは手放さないのである。

 

 はいそうしましょう――と言ったら原爆投下の非人道性を認めてしまうことになるから、のらりくらりと時間を稼いで、もはやせっかくのオバマケアも成立しなくなり、いわゆるレームダックと化してしまったオバマへのせめてもの花道として、今回の国務長官初広島詣でとなったのだろう。

 オバマ大統領はひょっとしたら今度の8月6日の広島平和祈念式典に出席するかもしれないが、そのことと「核廃絶」は別問題だろう。Cimg8731 核廃絶を訴えてノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領を、広島にさらには長崎に迎え入れられれば大きなメッセージになるに違いはないが・・・。

 










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気になる木(鹿屋市田崎町)

 一体なんだ、これは?――と言うのが精一杯だ。

 通りすがりの空き地にゴロンと横になった巨大な樹。Cimg8717 根をしっかり巻いてあるのでどこかに移植するのだろうということは分かるが、あまりにも大きい。

 根回しした根の直径が3メートル、高さはてっぺんまで10メートル弱。Cimg8715 近くで作業をしていた若者に聞くと、これは上の写真で軽トラックの向こうに見える家に生えていたもので、買い手がついたのだという。

――へえ、どこまで行くのかな?

「外国らしいですよ」

――えっ、外国なんだ!

「木曜日に志布志港から門司港まで行って、そこからどこかへ・・・」

――ほう、門司からなら韓国か中国だろうね。で、いくら位したんだろうね?

「なんでも1000万は下らないとか・・・」

 すごい話だ。たぶん某共産国の大富豪が買ったんだろう。むむむ・・・。Cimg8718 樹種は鹿児島県で「ヒトツバ」と呼ばれている槙(まき)だが、こんな風にキノコの傘のように仕立てたのは珍しい。たいてい盆栽の松のように刈り込まれるのが普通なのだ。Cimg8716 寝かせてある枕木が面白い。井桁に組んだ角材の上に角材にカンナをかけるときの台にそっくりなものが乗っている。Cimg8719 面白いといえば枝に巻かれているカラフルな絶縁テープだが、なぜこんなにきちんと隙間なく巻いてあるのだろう。色にも何か意味があるのだろうか?

 考えもつかないが、こんな巨木が海外へ渡るということも考えつかなかった。

 この木は以前にブログで「この木なんの木、気になる木」というタイトルで書いたことがあったが、あの木がねえ……。









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航空自衛隊機の墜落

 一昨日の午後3時ころだったか、テレビニュースで「鹿屋海上自衛隊航空隊基地を飛び立ったUー125航空自衛隊機の無線交信が途絶えた」という記事を流していた。

 我が家から4キロほど北に海上自衛隊鹿屋航空隊基地があるので、「どうしたんだろう?」と気にはなったが海上自衛隊の飛行機ではないと知りさほど気にも留めずにいたが、5時のニュースでも6時のニュースでも同じことが繰り返されるのでちょっと「これは?」と思い始めた。

 翌日の昨日の午後になって4人が心肺停止との速報が入り、さすがに心中穏やかでなくなった。Uー125という飛行機が「航空基地の電波の状態を検査する役目の飛行機」と聞いてもピンとこなかったが、乗員が6名だったことで「もしも6名が全部・・・」と暗澹たる思いが萌してきた。

 昨日はえらい風と雨が吹きまくったが、今日は曇り空だが風はほぼ止み、朝早くから自衛隊・消防・警察が一斉に捜索に入った。(画像はNHk6時のニュースから)Cimg8682 午前中には御岳(1182㍍)の山頂から東へ600メートルの地点でUー125の残骸を発見した。

 長く散らばっているところを見ると山腹への衝突を回避しようとして急上昇を始めていたことが分かる。それでも結局は上昇しきらずに山腹に激突したようだ。Cimg8698 救助隊はすでに現場に到達しており、比較的大きな破片として残った尾翼らしきもののそばを捜索している。Cimg8684 しかし新たに見つかった残り二名も心肺停止状態だった。

 中谷防衛庁長官は6名全員の死亡を受けて、「残念無念、ご遺族にはお詫び申し上げたい」とコメントを発表した。

 しかしこれはちとおかしい声明だ。原因が航空機の整備不良であるか又は鹿屋航空隊基地の管制官の無線ミスであるかがはっきりしていれば、たしかに自衛隊の最高責任者である長官がお詫びしても構わないが、操縦ミスだったのであれば第一義的には操縦していた正副のパイロットに責任がある。

 したがって中谷長官は現時点で遺族へは「お詫び」ではなく「お悔み」が適切であると思うのだ。Cimg8709 激突の原因はこれから究明されるであろうが、素人目にわかるのは、この高隅山俯瞰図で見るとレーダー消失地点が高隅山系で二番目に高い御岳(1182㍍)より300メートルも低い位置であるるのはなぜか――という点である。これでは激突するほかないではないか。

 正操縦士の46歳のベテランパイロットは、かって鹿屋航空隊基地で毎年4月に催される「メモリアル航空ショー」(今年は4月24日に開催される予定)にアクロバット飛行のブルーインパルスの乗員としてやって来たことがあるという。そうであれば高隅山系のことは熟知していたはずだ。

 それがどうして……。

 鹿屋航空基地からUー125と無線交信をしていた管制官は、衝突したと思われる時間の5分前まで、交信内容に異常は無かったと言うし、機体の整備にも格別変わったことはなかったようである。

 そうなると俗にいう「魔がさす」「一瞬の気のゆるみ」が原因ということになるが、いったい何がそうさせたのか、今後の調査に注目せざるを得ない。Cimg8711 この写真は22年前に発行された「鹿屋市広報」(ただし市制50周年の記念誌で当時には珍しい全頁カラ―刷り)の2ページ目にあった鳴之尾牧場の姿。

 今回の事故ではここが捜索隊や報道陣のベース基地になった。

 写真でもわかるように、この牧場は乳牛(ホルスタイン)専用の放牧場で、春に生まれたメス牛を酪農家から預かってひと夏を過ごさせ、足腰の丈夫な乳牛に育てるのが目的の農場である。そうすることで初産が楽になりその後の乳の出のよい乳牛になるという。

 ここの管理棟のデザインがヨーロッパスイスの仕様だということで、だいぶ昔に映画のロケに使われたことがある。

 今度の自衛隊機が激突した場所はちょうど真ん中の赤く尖った屋根のてっぺん辺りの山腹になる。殉職した航空自衛隊員の冥福を祈りたい。

 







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ホセ・ムヒカ

 「世界一貧乏な大統領」として一躍有名になった前ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカが来日した。

 この人が有名になったのは大統領時代に国連で行った演説がインターネット動画で世界に発信されたことによる(画像はNHK朝8時のニュースから)。Cimg8652 その中でムヒカは「貧乏とは所有が少ないことではなく―Cimg8653 無限の欲望のために、いくら所有しても満足しないことだ」と熱弁をふるった。

 日本語(というよりか漢字だが)で「知足」(チソク=足るを知る)ということであり、彼が単なる口舌の徒でないのは、大統領任期中も公邸には住まず現在住んでる家から通っていたこと、愛車のフォルクスワーゲンは1987年製のもので時価は30万円くらいなもの、そして何よりも大統領としての報酬のほとんどを寄付や公益に使ったことなどで分かる。

 世間の有名人にありがちな、言っていることは結構だが実質が伴わないのと大いに違う。

 一時流行した「清貧の思想」に近いが、彼の場合は「思想」ではなく、文字通り「清貧」を「知足」に基づいて実行していることだ。Cimg8650 国の指導者は国民と同じレベルの生活をすべきだ――とも言っている。

 ウルグアイは農業国で、日本本土の半分ほどの国の面積のうち7~8割は「パンパス」と呼ばれる大草原が占め、牧畜が非常に盛んである。人口が300万程度しかないので農産物の価格にもよるが、おおむね農業収入で国民所得は悪くはない。

(※この豊かさの故か、200年も前からスペインを嚆矢としてポルトガルやイタリア、イギリス系移民がやって来て原住民であったモンゴロイドは駆逐されてしまった。

 この人は最初のスペイン系らしいが、隣りのアルゼンチンやチリなどとともに西欧系の移民で成り立ったのが南米には多い。東洋のもともとあった諸国が主にイギリスの植民地主義的遠隔支配によって抑え込まれたのとは一線を画している。)Cimg8659 昨日来日してすぐの記者会見では「日本をはじめとする先進諸国は、多くの富を所有し科学技術も蓄積されているが――Cimg8660 国民は果たして幸せに生きているのだろうか」、と疑問を投げかけている。

 特にこれからの時代を背負っていく若者に対して大人は、「これまで犯してきた数々の過ちを繰り返してはならず、エゴを中心とした文化ではない公正な文化を確保していかなければならない」――おおむねこのように述べた。

 経済最優先の時代はもうこのくらいにして、「国民の幸福を妨げない程度の水準を保てればいい。幸福感は文化でこそ得られるのではないか」、氏はこう訴えたいように思われる。

 文化といえば、ウルグアイは「タンゴ」の名曲「ラ・クンパルシータ」を生んだ国で、アルゼンチンとともに南米のラテン文化を支えている国だ。その音楽には情熱がほとばしるが、間奏、つまり「間(ま)」の存在が大きいのも音楽の特徴である。

 ムヒカ氏にはぜひ「本来の日本の文化、すなわち貧に甘んじる文化」の状況を堪能していってもらいたい。「静謐」と「間」の多い「少し足らないくらいでちょうどよい文化」は、ラテン文化からしたら間抜けに見えるかもしれないが、心はむしろ満たされるはずだ。

(※清貧にしてはちょっと太め過ぎないか、と危惧するが、あちらは牛肉の大生産地であり、大消費地でもあるから、国民一般もそうなのかもしれない。日本の風土とは大いに違うのだろう。だが言っていることは正しいし、世界共通の考えだと思う。)











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核物質と桜(大隅湖畔)

 タイトルは珍妙な取り合わせだが、午前中に鹿屋市高隅町にある大隅湖の桜を見に行こうとして準備を始め、何気なくいつものTBS「関口宏のサンデーモーニング」を見始めたら、やはりトランプの「日本核武装論」を取り上げていた。Cimg8604 数日前までワシントンにいたという鮫島氏。

 日本が今後どのような原子力・核政策を明示できるのかが問われている――という。含みを残した発言だ。Cimg8605 いま現在、各国はどのくらいのプルトニウムを保有しているのかが判りやすいグラフで表示された。

 日本はかなり多い(核爆弾に転用すると6000発分だ)が、もちろんこれは原発でウランを燃やした後に副産物として生じるプルトニウムであり、下の説明のように大半はМOX燃料に加工するために英国・フランスに送ってあるし、政府が厳重に管理しているので問題はない。Cimg8601 ところがそれ以外の研究用の高濃縮ウランやプルトニウムについては保管上問題視され、アメリカなどへ送って処理または保管されるという。

 テロリストなどに分捕られたら大変なことになる。だから俺のところで預かっておく――というのが、アメリカの言い分だが、しかしほかの英米仏露中などでも百パーセント安全ということはないだろう。

 英米仏露中は対日戦勝国(中国共産党政府は関係ないが、反日という意味で)国連安全保障理事会の常任理事国であり、彼らは核兵器を持てるしプルトニウムも保管できるようになっている。

 国連憲章第53条国(連合国の敵国)である日本は核兵器は持てないし、このような核物質の保管でさえ「危険視」されているのである。日本が北朝鮮のように核を持ち、再び連合国に刃向かったら困る――これがアメリカの本音である。

 日本はこんな対日戦勝国(反日の中共と火事場ドロボーソ連の後裔ロシアを含む)の、対日戦勝国による、対日戦勝国のための安全保障理事会とは距離を置いたほうが良い。日本は日本のやり方で、つまり武力によらずに世界の民生の安定を目指すことに徹すべきだ。

 10時過ぎに高隅町にある大隅湖の桜を見に行く。Cimg8618 昭和42年に竣工した「高隅ダム」。火山灰(シラス)土壌に覆われた広大な笠野原台地6000ヘクタール(60平方キロメートル)を灌漑する目的で作られた利水ダムである。今の時期はまだ本格的な水の使用が始まっていないため満水状態で、自然放水の水が勢いよく流れ出ている。Cimg8616 ダムの堰堤の先にある「大隅湖右岸道路隧道」。Cimg8615 通り抜けてすぐのちょっとした広場の桜。もう満開を過ぎて、花びらが数多落ちている。Cimg8614 桜もだが、それより本数の多いモミジの若葉が美しい。Cimg8612 モミジと桜の並木道。Cimg8611 降り敷いた桜の花びら。

 ダム湖は「大隅湖」と名付けられ、昭和42年に完成するとともに湖岸道路に桜とモミジが植栽されたから、どの樹木も樹齢はほぼ50年ということになる。Cimg8608 大隅湖の最北部、串良川が流れ込む箇所にある「カピックセンター(民族資料館・研修館)」の駐車場の周りの桜は今が満開のようだ。

 これから先、日一日と青葉の季節になっていく。


























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トランプの暴言とアメリカの本音

 アメリカ大統領候補予備選で共和党のトップを走るトランプの舌戦が止まらない(画像は3月31日のNHK「シブ5時から)。Cimg8560 これはもうおなじみになった「日米同盟廃止論」を匂わせる言い方だ。自分は大賛成だが、安保法制審議の際の意見陳述でよくマスコミに出てくる軍事評論家で「安保でアメリカに守ってもらったほうが安上がりなんですよ!」と言っていた人物はこれをどう聞いているのか。

 「安上がりにならなかったら、日米安保同盟は廃止して日本は日本人自ら重武装して守りますよ」と前言を翻すのだろうか。

 それとも、「だから日本はアメリカの世界戦略の仲間に入る(集団的自衛権を行使する)ってことで安保法制を成立させたじゃないですか。日本から撤退なんて滅相もないことを言わないで下さいよ、トランプさん」と泣きつくのだろうか。

 でも、トランプは「金を出さなければ撤退だ」と言い続け、結局、戦闘機や武器をしこたま買わされた上に、駐留経費をもっとふんだくろうとするだろう。Cimg8558 ここまで言い始めたよ。日本は国連憲章の第53条国(敵国)だから、常任理事国なら保有できる核兵器は持てないことになっている(そう対日戦勝国たちは取り決めている)。もし日本が核保有をするとなれば、持っている国から調達(購入)することになる。金さえ出せばたぶん保有できるだろう(天文学的数字?)。

Cimg8556


Cimg8557 日本(や韓国)に核兵器を持たせて、それを使って北朝鮮とドンパチやってほしいらしい。

 北朝鮮の仮想敵国はアメリカであって、日本ではない。もともと北朝鮮が中国共産党政府の後援を得て始めたのが朝鮮統一戦争(動乱)で、それに介入したのがアメリカ(一応国連軍という体裁だが)であり、北朝鮮は邪魔建てしたアメリカが憎いのである。

 そうであればアメリカと中国共産党政府との間で北朝鮮問題は解決すべきもので、日本は朝鮮半島から70年も前に手を引きかつ1975年の日韓共同宣言で戦前の統治時代のすべての権利義務は放棄しているわけだから手を出す必要はない。

 しかし、安倍政権が国連憲章上日本が持てるはずのない「集団的自衛権」があるとして、このような北朝鮮がらみの「周辺危機事態」で「最も緊密な他国(要するにアメリカ)」が武力攻撃を受けるか受けそうになり、そのことが日本に大きな影響を及ぼすと認めれば、北朝鮮を攻撃せざるを得なくなる。

 そこまで安倍政権(日本政府)が動くことはあり得ないとは思うが、アメリカがそうしろと言ったらやらざるを得まい。それが安保同盟かつ「集団的自衛権」によってアメリカとの軍事協力をより強めてしまった「安保法制」の恐ろしさだ。

 上の最後の画像のトランプの言葉通りになる可能性はかなり高まっただろう。今度の参議院選挙は18歳から参政権が与えられる最初の選挙になるが、18歳から20歳という理想主義に燃えている若者たちを侮ってはいかんぜよ、自民党。

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