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G7外相が広島訪問

 先進7か国外相会議が広島で行われたが、仕上げに原爆慰霊碑に献花した(画像は11時半のNHKの現地中継から)。Cimg8739 現職の外相が揃って広島の平和公園を訪問するのも初めてなら、慰霊碑に献花するのも初めてである。広島出身の岸田外相のイニシアチブか、よくやったと思う。Cimg8743 献花後の記念撮影。向かって左端がEU の代表で、あとは7か国(英米仏日独伊加)の外務大臣。

 G7外相会議の議長国日本へ敬意を表してという意味もあろうが、なにしろアメリカのオバマ大統領は就任後すぐの欧州歴訪の途中、チェコのプラハで「核兵器廃絶宣言」を出して世界に核兵器の廃棄を訴え、その功績でノーベル平和賞に輝いている。

 この中で英米仏は第二次大戦の戦勝国であり、国連安全保障理事会の常任理事国でもあるので核兵器の保有は許されており、中ソ(現ロシア)も同様に核兵器を持ち得ているが、オバマはその不当性を言外ににじませていたが、結局、特に米露が歩み寄らないままいたずらに年月が過ぎ、言い出しっぺのオバマも大統領の任期があとわずかになってしまった。Cimg8726Cimg8727 岸田外相は今日を歴史的な日とし、世界に強力な平和へのメッセージを発信したいと意気込む。Cimg8730 これに対して核兵器を含む大量破壊兵器を廃絶するようメッセージを出すことは、日米間で協力し合うことでより重要性を増す――と米国務長官ケリーは述べた。

 しかし「期待している」という弱い肯定しか示さなかったことに本音が見えている。

 というのも、オバマが「プラハ(核廃絶)宣言」を出したのはもう7年近く前のことなのだ。その間たしかにオバマ主導の協議会などが毎年開かれてはいたが、日本の広島への傾斜はキャロライン・ケネディ駐日大使こそはじめて在日のアメリカ大使として広島の平和記念式典に出席はしたものの、そこにメッセージ性はほとんど無かった。

 今度やっと第二次大戦上の敵味方両陣営(英米仏対日独伊)の政府を代表した外務大臣たちが揃って平和を祈る献花をしたことで、核兵器はもとより大量破壊兵器を使用するような戦争はしない――という和解と平和へのメッセージ性が保証されたかに見える。

 だがやはり英米仏露中は核兵器を手放そうとはしないだろう。

 米共和党の大統領候補者トランプが「日韓も核武装すべきだ」と物騒がせな発言をしたが、どうもこの発言に触発され慌てて火種を消さなければまずい――との思惑もあって今回アメリカも対外的な最高の地位にいる国務長官をして原爆慰霊碑に花を手向けるという日本の提案を受け入れたのではないだろうか。

 しかしその一方で同行した政府高官(国務省所属)は、「献花はするが、(原爆投下への)謝罪ではない」と釘を刺している。

 このことからも、アメリカ側の思惑が透けて見える。アメリカ側は非人道的原爆投下の意味を「戦争終結を早め、その分米軍人の犠牲者を救った」という見解をほぼ公式に認めており、それゆえ広島に使用した核兵器を是認しているわけだから、オバマが「廃絶だ」と叫んでもおいそれとは手放さないのである。

 

 はいそうしましょう――と言ったら原爆投下の非人道性を認めてしまうことになるから、のらりくらりと時間を稼いで、もはやせっかくのオバマケアも成立しなくなり、いわゆるレームダックと化してしまったオバマへのせめてもの花道として、今回の国務長官初広島詣でとなったのだろう。

 オバマ大統領はひょっとしたら今度の8月6日の広島平和祈念式典に出席するかもしれないが、そのことと「核廃絶」は別問題だろう。Cimg8731 核廃絶を訴えてノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領を、広島にさらには長崎に迎え入れられれば大きなメッセージになるに違いはないが・・・。

 










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