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航空自衛隊機の墜落

 一昨日の午後3時ころだったか、テレビニュースで「鹿屋海上自衛隊航空隊基地を飛び立ったUー125航空自衛隊機の無線交信が途絶えた」という記事を流していた。

 我が家から4キロほど北に海上自衛隊鹿屋航空隊基地があるので、「どうしたんだろう?」と気にはなったが海上自衛隊の飛行機ではないと知りさほど気にも留めずにいたが、5時のニュースでも6時のニュースでも同じことが繰り返されるのでちょっと「これは?」と思い始めた。

 翌日の昨日の午後になって4人が心肺停止との速報が入り、さすがに心中穏やかでなくなった。Uー125という飛行機が「航空基地の電波の状態を検査する役目の飛行機」と聞いてもピンとこなかったが、乗員が6名だったことで「もしも6名が全部・・・」と暗澹たる思いが萌してきた。

 昨日はえらい風と雨が吹きまくったが、今日は曇り空だが風はほぼ止み、朝早くから自衛隊・消防・警察が一斉に捜索に入った。(画像はNHk6時のニュースから)Cimg8682 午前中には御岳(1182㍍)の山頂から東へ600メートルの地点でUー125の残骸を発見した。

 長く散らばっているところを見ると山腹への衝突を回避しようとして急上昇を始めていたことが分かる。それでも結局は上昇しきらずに山腹に激突したようだ。Cimg8698 救助隊はすでに現場に到達しており、比較的大きな破片として残った尾翼らしきもののそばを捜索している。Cimg8684 しかし新たに見つかった残り二名も心肺停止状態だった。

 中谷防衛庁長官は6名全員の死亡を受けて、「残念無念、ご遺族にはお詫び申し上げたい」とコメントを発表した。

 しかしこれはちとおかしい声明だ。原因が航空機の整備不良であるか又は鹿屋航空隊基地の管制官の無線ミスであるかがはっきりしていれば、たしかに自衛隊の最高責任者である長官がお詫びしても構わないが、操縦ミスだったのであれば第一義的には操縦していた正副のパイロットに責任がある。

 したがって中谷長官は現時点で遺族へは「お詫び」ではなく「お悔み」が適切であると思うのだ。Cimg8709 激突の原因はこれから究明されるであろうが、素人目にわかるのは、この高隅山俯瞰図で見るとレーダー消失地点が高隅山系で二番目に高い御岳(1182㍍)より300メートルも低い位置であるるのはなぜか――という点である。これでは激突するほかないではないか。

 正操縦士の46歳のベテランパイロットは、かって鹿屋航空隊基地で毎年4月に催される「メモリアル航空ショー」(今年は4月24日に開催される予定)にアクロバット飛行のブルーインパルスの乗員としてやって来たことがあるという。そうであれば高隅山系のことは熟知していたはずだ。

 それがどうして……。

 鹿屋航空基地からUー125と無線交信をしていた管制官は、衝突したと思われる時間の5分前まで、交信内容に異常は無かったと言うし、機体の整備にも格別変わったことはなかったようである。

 そうなると俗にいう「魔がさす」「一瞬の気のゆるみ」が原因ということになるが、いったい何がそうさせたのか、今後の調査に注目せざるを得ない。Cimg8711 この写真は22年前に発行された「鹿屋市広報」(ただし市制50周年の記念誌で当時には珍しい全頁カラ―刷り)の2ページ目にあった鳴之尾牧場の姿。

 今回の事故ではここが捜索隊や報道陣のベース基地になった。

 写真でもわかるように、この牧場は乳牛(ホルスタイン)専用の放牧場で、春に生まれたメス牛を酪農家から預かってひと夏を過ごさせ、足腰の丈夫な乳牛に育てるのが目的の農場である。そうすることで初産が楽になりその後の乳の出のよい乳牛になるという。

 ここの管理棟のデザインがヨーロッパスイスの仕様だということで、だいぶ昔に映画のロケに使われたことがある。

 今度の自衛隊機が激突した場所はちょうど真ん中の赤く尖った屋根のてっぺん辺りの山腹になる。殉職した航空自衛隊員の冥福を祈りたい。

 







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