核物質と桜(大隅湖畔)
タイトルは珍妙な取り合わせだが、午前中に鹿屋市高隅町にある大隅湖の桜を見に行こうとして準備を始め、何気なくいつものTBS「関口宏のサンデーモーニング」を見始めたら、やはりトランプの「日本核武装論」を取り上げていた。 数日前までワシントンにいたという鮫島氏。
日本が今後どのような原子力・核政策を明示できるのかが問われている――という。含みを残した発言だ。 いま現在、各国はどのくらいのプルトニウムを保有しているのかが判りやすいグラフで表示された。
日本はかなり多い(核爆弾に転用すると6000発分だ)が、もちろんこれは原発でウランを燃やした後に副産物として生じるプルトニウムであり、下の説明のように大半はМOX燃料に加工するために英国・フランスに送ってあるし、政府が厳重に管理しているので問題はない。 ところがそれ以外の研究用の高濃縮ウランやプルトニウムについては保管上問題視され、アメリカなどへ送って処理または保管されるという。
テロリストなどに分捕られたら大変なことになる。だから俺のところで預かっておく――というのが、アメリカの言い分だが、しかしほかの英米仏露中などでも百パーセント安全ということはないだろう。
英米仏露中は対日戦勝国(中国共産党政府は関係ないが、反日という意味で)国連安全保障理事会の常任理事国であり、彼らは核兵器を持てるしプルトニウムも保管できるようになっている。
国連憲章第53条国(連合国の敵国)である日本は核兵器は持てないし、このような核物質の保管でさえ「危険視」されているのである。日本が北朝鮮のように核を持ち、再び連合国に刃向かったら困る――これがアメリカの本音である。
日本はこんな対日戦勝国(反日の中共と火事場ドロボーソ連の後裔ロシアを含む)の、対日戦勝国による、対日戦勝国のための安全保障理事会とは距離を置いたほうが良い。日本は日本のやり方で、つまり武力によらずに世界の民生の安定を目指すことに徹すべきだ。
10時過ぎに高隅町にある大隅湖の桜を見に行く。 昭和42年に竣工した「高隅ダム」。火山灰(シラス)土壌に覆われた広大な笠野原台地6000ヘクタール(60平方キロメートル)を灌漑する目的で作られた利水ダムである。今の時期はまだ本格的な水の使用が始まっていないため満水状態で、自然放水の水が勢いよく流れ出ている。
ダムの堰堤の先にある「大隅湖右岸道路隧道」。
通り抜けてすぐのちょっとした広場の桜。もう満開を過ぎて、花びらが数多落ちている。
桜もだが、それより本数の多いモミジの若葉が美しい。
モミジと桜の並木道。
降り敷いた桜の花びら。
ダム湖は「大隅湖」と名付けられ、昭和42年に完成するとともに湖岸道路に桜とモミジが植栽されたから、どの樹木も樹齢はほぼ50年ということになる。 大隅湖の最北部、串良川が流れ込む箇所にある「カピックセンター(民族資料館・研修館)」の駐車場の周りの桜は今が満開のようだ。
これから先、日一日と青葉の季節になっていく。
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