« 土砂災害は軽微 | トップページ | 「生前退位」のご意向 »

初の民間出身知事誕生

 7月10日に参議院議員選挙と同時に鹿児島県知事選挙が行われ、新人で民間出身の三反園訓(みたぞの・さとし)氏が当選を果たしたが、4選を目指していた現職知事に8万票余りの大差をつけたのには正直おどろいた。Cimg1390 この画像はとある人の紹介で我が家に舞い込んだ選挙運動用のハガキだが、三反園氏の生まれた指宿は家内の実家のある町で、しかも小中高の一年先輩だったとかで、テレビ朝日のニュースステーションで準レギュラー的に出演していた時にそう教えられた。

 身分はテレビ朝日の社員だったから収入もよいはずで、おそらく定年までそこに勤めるのだろうと思っていた。

 しかし前職の伊藤知事の2期目の選挙でも3期目でも、対抗馬がなかなか決まらずに「無投票当選か」などと取り沙汰される状況を眺めていて、「あのテレビ朝日の三反園氏なんかが出てみればなあ」などと半ば冗談交じりにたびたび話題にしたことがあった。

 それが今回実現し、しかも当選とは正直な話、想定外であった。

 今朝の南日本新聞に、知事選での各市町村での両候補の獲得票数が掲載されているが、総獲得票数で三反園訓候補が42万6471票に対し、伊藤祐一郎候補は34万2239票と、8万4000票余りの差をつけている。

 しかも都市部(市の数は19)だけに限ってみると、38万4063票対28万994票と実に10万票余りの差がついている。

 県都鹿児島市だけで実に約7万票の差があり、おそらく開票がまだ1パーセントくらいの時点で早々と三反園氏の「当確」サインがテレビ画面に出されたのは、この県都の数多い出口調査の集計によるものだろう。

 最近のこうした出口調査等のコンピューター処理の速さは時代の反映といえばいえるが、アナログ世代からすれば何とも味気ない。当選が確定してから両候補のインタビューが放映されたが、伊藤候補のあきらめたような、キツネにつままれたような表情が印象的だった。同情に値する光景だ。

 何はともあれ、賽は投げられた。

 新知事の三反園氏は、これまで鹿児島では知事がほぼ官僚の天下りで、戦後公選7代目の前知事伊藤氏まで一人(須賀氏)だけが県職(副知事)の成り上がりだったに過ぎず、後の6人は全部国の官僚からの転身だった鹿児島の官僚中心・上意下達の政治風土に、まさしく新風を吹き入れることになった。

 三反園氏への期待はやはりこの一点に尽きる。民間的な視点を取りつつ、上から目線ではない県政をけん引してほしい。

 ただ、選挙公報よりも詳しい選挙用の公式ホームページを閲覧してみると、残念ながらそこに特に大隅半島に絞った新視点はないが、一点だけ自分が目を付けたところがある。

 それは【観光】【農林水産業】【医療・福祉】【教育】【産業・雇用】【防災】と総花的に多数の項目がある中の【教育】の項目で、「県立短大」に言及した箇所だ。

 そこにはこう書いてある。

 「鹿児島を支える人材育成の場として、県立短大のあり方を再検討します。また、宇宙工学や薬学部の誘致などを検討いたします。」

 後半はおそらく鹿児島大学への誘致(学部付設)のことだろうが、前半の県立短大を取り上げてその「あり方を再検討します」と書いている箇所が目に付いたのである。

 まだ「再検討」の中身は皆目わからないが、どのように検討するのだろうか。自分としては持論で「鹿屋に県立短大の誘致」を望んでいるので、そういった方向に検討してくれればありがたい。

 また、【医療・福祉】の項目の中で、「保育士や介護職員の確保のために、県独自で処遇改善と人材育成に取り組んで参ります。」とあるのが目に入り、このことも併せて県立短大の大隅半島への移転と同時に保育士や介護福祉士の人材育成のための学部を増設してくれればもはや何も言うことはない。

 鹿屋市も市立鹿屋女子高に「福祉学科」を設けて、県立短大そのものの大隅誘致、最低でも県立短大の「福祉学部」単体の誘致をアピールするような仕掛けを整えておく努力をしなければなるまい。

|

« 土砂災害は軽微 | トップページ | 「生前退位」のご意向 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 土砂災害は軽微 | トップページ | 「生前退位」のご意向 »