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正式に大統領候補になったトランプ

 次期アメリカ大統領選でドナルド・トランプが正式に共和党の候補になった。4日間の党大会中の同候補への指名信任投票では70パーセント。これまでで最低のの支持率だったという(画像は読売テレビ「ウェークアップ」から。以下同じ)Cimg1577 しかもブッシュ元大統領親子を筆頭に、今まで大統領選に登場したことのある大物議員も軒並み欠席している。日本の都知事選ほどではないが、「分裂選挙」の趣きがある。これも民主国家の一つの姿であることは間違いないのだが。Cimg1553 指名受諾演説では、これまでの「暴言的発言」はトーンダウンしている。Cimg1572_2 演説の分かりやすさは抜群で、そのためかっては民主党のオバマを支持していたらしいこの黒人労働者も、「雇用を取り戻す」と訴えているトランプに期待している。Cimg1554 このあたりまでは一般のアメリカ人にも支持される口ぶりであるが、Cimg1565 この「メキシコ国境に壁を築く」という万里の長城まがいの公約は、おなじみの「トランプ節」の頂点だが、果たして米国民とくに共和党支持者の共感を得ているのだろうかが、危ぶまれる。Cimg1567 メキシコからの移民が激増したのは「NAFTA(北米自由貿易協定)」が結ばれたからだが、その協定を廃止しようという論説ならまだしも、「巨大な壁」を築いてしまおうという物理的解決法には首をかしげる。NAFTAによって大もうけした一部の金融(ファンド)への腹いせか?

 似たような協定としての「TPP」にも大反対しているが、対メキシコ対策にも手を焼いているのに、またファンドが大儲けし、さらに後進国からアメリカへ移民が押し寄せて来たらもっと大変になると考えているのだろう。

 とにかく、アメリカ人の手に仕事を取り戻す――というキャッチフレーズに魅力を感じないアメリカ国民は(株式や国債や為替の変動によって生計を立てている階層やファンドは別にして)いないから、その点で支持者を増やしているに違いない。Cimg1580 共和党の副大統領候補は下院議員を長く勤め、幅広い人脈のあるペンス氏に決まったが、民主党のクリントン陣営では今日7月23日(日本時間)中に決定される。

 この二人の大統領候補はクリントンが68歳、トランプが69歳――と史上まれにみる高齢者同士の争いだそうで、特にヒラリー・クリントンは民主党ではおそらく最高齢の大統領候補だ。

 強烈な記憶のあるあのケネディは、確か40代前半で大統領になっているし、カーターは50台前半で、そしてヒラリーの夫君ビル・クリントンは40代後半、同様にオバマも40代後半で大統領になった。

 歴代民主党出身の大統領が総じて若くして就任しているのに対して、共和党の大統領は若くても50代半ば、最高齢は中曽根元首相と「ロン―ヤス」の間柄だったレーガンで、ほぼ70歳で大統領になった。この点ではトランプにそっくりだ。「小さな政府」「スター・ウォーズ」などと大見栄を切ったことを言ったが、その点も似ている。Cimg1585 トランプの主張は候補として戦い始めたころから少しも変わっていないのも、一貫性がある(ぶれない)ということで支持者を集めた要因だろう。

 今日の読売テレビ「ウェークアップ」は15分間も放映時間があったのだが、「トランプが用意していた台本から目をそらさずに過激な表現を避けて演説した」ことに大きく時間を割いていて、肝心の彼の主張の分析まで詳しく解説していなかったのにはがっかりした。

 この表の最後の主張こそもっとも大切な論点なのだが、あえて避けたようにも思われる。

 在日米軍の費用を全額日本に求めるとすれば、これまで日米同盟堅持論者の言う「米軍に守ってもらっていたほうが安上がりだ」論は肩身が狭くなろう。

 ましてや日米(片務的)軍事同盟という二国間同盟を結んでいながら、「集団的自衛権もある」としてより一層米軍への協力体制を確保してしまった日本が、先のトランプの主張の中にある「イスラム国を排除する、今すぐに」という戦略に巻き込まれるのは目に見えている。

 日本にとっては石油を購入しているだけの(ということはつまり日本が大のお得意様である)アラビアで発生しているイスラム国による宗教的テロリズムとの戦いに日本が米軍主導の作戦(というバカげた戦争)に駆り出されるのは何としても避けなくてはならない。米国に「ノー」と言わなければならないのだ、今こそ日本は。

 真の意味で、今こそ日本を取り戻さねばならない。日本は日本のやり方で、つまり世界の民生の安定のために軍事力によらない外交努力と政策で臨むという国是を貫かなければなるまい。そこにこそ信用と安心安全の国として世界に期待される日本の存在感がある。実際に戦後70年間そのような存在だったのだ。




























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