北海道が台風銀座に?
つい先日台風7号が北海道へ直接上陸するという前代未聞に近い現象があったが、数日前にほぼ同時に発生した9号・10号・11号のうち11号が昨日(21日)の夜遅くまたまた北海道へ上陸した。990ヘクトパスカルと超小型だったため大雨は降ったが7号ほどの被害は出なかったのはよかった。(上陸後すぐに温帯低気圧に変わっている。)
ところが今日(22日)の昼頃に関東に上陸した9号は、上陸時点で975ヘクトパスカルと小型ながら並みの台風で各地に風雨の被害をもたらしている。(画像はNHKのニュースから。以下同じ)
9号台風は千葉県の館山市付近に上陸したあと関東の内陸を北上し、福島県から東北地方を縦断しながら明日再び(三たびが正しいが)北海道へ上陸する予想だという。
もし北海道に上陸した時点でまだ「台風」であったなら、まさに前代未聞の三連発だ。北海道の気象観測始まって以来、一週間のうちに三つの台風が上陸したことになる。かっての台風銀座南九州でもこんな経験はなかっただろう。異常気象の一環と考えていい。
(追記:NHKニュースによると23日朝6時頃に気圧992ヘクトパスカルで台風のまま北海道に再上陸した。)
異常と言えば、台風9号が千葉県に上陸したころ、鹿児島でも起きている。
今日、明治に観測を始めて以来の最高気温37.4度を観測したそうだ。鹿児島はじめ南西諸島や沖縄は海に囲まれているため意外に最高気温はさほど上がらないのが普通で、鹿屋でも今日は36度であった。
これでも十分に暑いが、8月の初旬以来35度内外の気温がずっと続いており、空気が乾燥している(といっても湿度50パーセントはキープ)ため、日陰に入れば何とかしのげる暑さだ。それにしても例年よりか1~2度は高い日々が続いている。
そろそろ秋蒔きの野菜のシーズンだが、大地は乾燥しきっている。といって天気予報の雨マークは8月に入ってから2日もあったろうか。こういう時の降水は台風頼みなのだが、皮肉なことに北海道ばかり狙われている。
昼のニュースを見ていたら、ちょうどリオデジャネイロオリンピックの閉会式に臨んだ東京都知事の小池氏の着物姿があった。
恒例の大会旗引き渡しセレモニーで、次期大会を主催する東京に旗が渡された瞬間だった。
昨夜は最後の種目である男子マラソンを途中(前半)まで見ていたのだが、終始雨模様だったようで、南半球では今の時期は「冬」なのだが気温は30℃もあるとか。選手たちは相当に走りにくかったのではなかったかと思う。
だが、4年後の東京でも同じかさらに気温が高い可能性が高い。
52年前の東京オリンピックは10月に開かれたのでその点問題はなかったが、8月では暑さ対策が急務だろう。
しかしもともと気候の良い時期に開かれていたはずのオリンピックが8月になったのは、サッカーなどの超人気プロ競技が10月などの秋季には年間リーグ戦の大詰めを迎えるので、それを避けるためにオリンピックが夏の開催に繰り上げられたと聞く。
「アマチュアスポーツの祭典」だったオリンピックにプロ競技が加わり、逆にそっちの都合に左右されたのでは本末転倒ではないかと思う。
それに今日この頃を見るにつけ考慮しておかなければならないのが、「台風」の影響だ。高温の中、台風の直撃を受けたら、オリンピックが台無しだろう。
小池さんも大変だろうが、時期を秋の頃に戻してはくれまいか。
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