地震予知に朗報
大規模な地震が発生する前に地球を取り巻く電離層で多量の電子が動く――という現象がマグニチュード7クラスの地震でもその直前に観測されることが、京都大学の梅野教授グループの研究で判明した。
地球上を周回する人工衛星からの観測で分かったようだが、それによると地震の発生する一時間前から数十分の間に観測できる電離層中の電子の量が劇的に変化するのだという。
マグニチュード8クラス以上の地震ならかねてから電子の異常な増加が観測されていたらしいが、マグニチュード7という最近では頻繁に発生している大きさの地震では初めての観測で、これなら地震予知に役に立ちそうだ。
ただ、問題は発生の数十分前からせいぜい一時間程度の先触れでしかなく、緊急地震速報に乗せるにしても果たして迅速な避難と避難誘導につながるのか未知数というほかない。
それでも大地震の発生が少しでも先に分かれば台所の火を消したり、つぶれたり崩れやすい場所からそうでない場所へ移動するくらいの余裕は生まれるから、人的被害の軽減には大いに役に立つだろう。
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