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IRの内閣委員会成立

 内閣委員会で自民党主導の「IR(統合型リゾート)」施設推進法案がわずか6時間という審議で可決された。

 自民党と日本維新の会などの賛成多数であった。

 統合型リソートというのは、国際イベント会場(コンベンションホール)とホテルそしてカジノが一体となった施設で、数年前にシンガポールを自ら視察した安倍首相が「これなら海外からの観光客を呼び込める」と太鼓判を押し推進してきたものである。

 それに同調して地元へIRを呼び込もうとして熱心に立ち回っているのが、日本維新の会代表で大阪府知事の松井氏だ。すでに大阪の経済団体では青写真まで用意しており、地元への誘致に大張り切りのようだ。

 「観光立国」はかなり前からの国是になっており、今年は早くも目標を上回る外国人客数に達しているが、これは何もカジノがあるからではない。カジノ抜きでもう2000万からの訪問者を迎えているのであるから、IRの建設は不要だろう。

 自民党に同調するはずだった公明党の内閣委員3人のうち2名が反対の立場をとったのも「カジノはギャンブル依存症を増やすだけ」という反対意見のほかに、日本は日本らしい「文化」「名勝」「おもてなし」をもっと押し出せば観光客は着実に増える、と考えたからだろう。

 日本維新の会はこんなギャンブル施設誘致にうつつを抜かすより、先の府民投票ではわずか1万くらいの差で否決された「大阪都構想」を練り直し、再び府民投票にかけて結党の最初の理念である「分都」(東京の一極集中を緩和するために相当数の官庁を大阪に持っていく構想)をあくまでも追求すべきではないか。

 たった一度の住民投票、しかも僅差で否決されたらもう「あかん」と投げてしまうのはいかがなものか。

 東京一極集中を現実的に緩和する方途は、大阪に求めるしかないのだ。

 大阪府知事よ、維新の会よ、金に目をくらませず、もう一度「大阪都」構想を立ち上げて住民投票にかけてくれ! 目を覚ませ大阪!

 東京を大震災が襲ったら、「観光立国」どころの話では済まなくなる。国家機能が回らなくなる可能性が強い。地方への分散は喫緊の課題になっているのだ。
 
 まずは行政官庁の大阪移転が現実的だ。「夢洲」と名付けた臨海埋立地にIRを建設したいらしいが、そこにこそ公官庁を移設すべきだろう。

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