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日本人横綱誕生

 やっと日本人の横綱が誕生した。大関・稀勢の里が初場所で14勝1敗の優勝を果たし、25日の横綱審議委員会で満場一致で推挙された。

 日本人横綱が誕生するのは19年ぶりで、最後の日本人横綱は大関貴ノ花の二人の兄弟の兄・若乃花以来だそうだ。何と間の抜けた日本大相撲だったろうか。

 若乃花以来、ハワイとモンゴル出身の力士だけが国技の最高峰を独占してきた。特にモンゴル勢は今現在3人の横綱を輩出し、大関・関脇等々幕の内の42人のうち10名を占める。

 幕の内に占める割合は24パーセント、そのうち横綱3人のすべてがモンゴル出身者である。日本大相撲がモンゴルに乗っ取られたと言っても過言ではない。最も早いころのモンゴル出身力士は旭鷲山だが、彼は引退後はモンゴルに戻って国会議員となっているそうだ。

 さて、今度久々の日本人横綱となった稀勢の里は30歳で茨城県牛久市の出身である。茨城県出身力士で最高位に上ったのは大関・水戸泉だろうか。しばらくは茨城県でフィーバーが続くだろう。

 この稀勢の里の取り口は外連味のないもので、いわゆる相撲道の王道を行く姿はすがすがしい。先輩横綱の白鵬は稀勢の里が実力は十分にありながらなかなか横綱になれないのを見て、「横綱になるかどうかは宿命だ。彼にはそれが無い」と言ったそうだが、たしかに「ガッツ」や執着心は感じられない取り口である。

 しかしそういう白鵬の取り口はどうか? 

 白鵬は横綱でありながら平気で立ち合いから相手に「張り手」をかます。これは卑怯な取り口で、張り手は一種の猫だましで、相手は目をつぶらざるを得ないから、立ち合いの一番肝心な差し手争いに一瞬の遅れを生じる。

 白鵬は勝つことにこだわっているから相手がひるむことを承知でやっているのだ。この横綱としては汚いやり方を始めたのは同じモンゴル出身の横綱・朝青龍である。けしからぬ取り口だ。

 横綱なら、まずは堂々とまともに相手の出足を受け止めてこそなんぼなのだ。こんな取り口で勝っても日本人好角家(観客)は満足しまい。

 その点、完璧にきれいな取り口に徹しているのが稀勢の里だ。その意味でも稀勢の里には頑張ってもらいたい。せめてあと5年は横綱でいてもらいたいものだ。その頃には後進の正代・御嶽海・宇良などが上位に上がっておおいに土俵を沸かせるだろう。
 
 心技一帯の相撲道へ!!

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コメント

白鵬はさっさとプロレスにでも行ってほしいです。
汚い手を使ってでも、とにかく勝ちさえすればいい、って相撲道ではないからです。
品格が欠けるどころか、逆方向に進んでいる。
相当甘やかされて育ったのでしょう。国籍問題だってお父さんのことはあるにせよ、自分が特別扱いされたいだけでだだをこねているのではないかと思います。

勢の里に言い放った言葉。日馬富士が自身の横綱昇進の際に外人記者クラブで質問されて大関は死ぬほど努力すればなれる、横綱は宿命と。大きな力を感じる、という意味合いだと思います。
それを白鵬が横取りし、違う意味合いで使いました。
それこそ、品格、ですね。

投稿: ななし | 2017年2月22日 (水) 23時57分

長らく日本人横綱不在だった大相撲でしたが、ほっとしています。
 これからが楽しみです。

 なお、ブログ中の最後の行「心技一帯」は「心技一体」の誤りでした。恥ずかしながら訂正をします。

投稿: kamodoku | 2017年2月26日 (日) 21時17分

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