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民進党の分裂

 若くて超優秀な女性議員を幹事長に据え(抱き寄せ)ようとした矢先に向こうが若い男に抱き付いてしまったので、民進党を飛躍的に伸ばそうという計画が全く狂ってしまった民進党代表の前原氏は、憤懣やるかたなくついに解党を決意し、新たな党を立ち上げたマドンナ議員の先駆けでいまだに美貌を保持したままの小池東京都知事のほうに抱き付き先を変えた。

 抱き付かれた小池百合子氏はすべてを受け入れるのではなく、「改革保守」以外の旧民進党議員の受け入れを拒否している。

 「改革保守」とは自民党綱領から「しがらみ」を取り除いたもののようである。

 もちろん自民党の綱領に「しがらみ」という文字はなく、要するに長い自民党単独政権(1955年の保守合同によって設立されてから、途中日本新党と民主党政権の4年ばかりを引いた58年間)によって日本全国の隅々にまで行き渡ったコレステロールのことだろう。

 コレステロールにも善玉と悪玉とがあるように、良い意味での津々浦々における平等と社会保障などの善玉も多くあるが、一方で「地盤・看板・カバン」と言われる硬直した文字通りのしがらみ(悪玉)もはびこっている。

 この悪玉コレステロールを最も嫌うのが小池流で、しがらみによる政策決定などが許せないのだろう。そこは大いに評価したい。

 実はしがらみは自民党という保守政党ばかりにあるのではなく、旧社会党などの労働組合との癒着もしがらみそのものなのである。小池さんが旧社会党系の民進党議員の受け入れを拒否するのにはその意味で一貫性がある。

 ただしかし、安全保障に関して小池さんは「アメリカとの同盟は安全保障の基軸」と考えており、自民党政権との違いは全くない。

 これは残念なことだ。アメリカとの「軍事的な癒着」もしがらみの一つだろう。しがらみというには巨大すぎて語彙が妥当ではないかもしれないが、米軍の核の傘・軍事力の傘に入っているから安全が保障されている――という米軍への一方的な「しがみつき(抱き付き)」は、実は集団的自衛権を放棄していることに他ならないのだ。

 米軍だけに頼る「二国間安全保障同盟」は国連憲章上は一時的なものであり、国連の正式な加盟国なら紛争は安全保障理事会に訴え、理事会で必要とあらば国連の要請した多国籍軍による集団的自衛権の行使によって解決するのが筋なのである。

 日本は米国との安保・基地協定・合同委員会等により、がんじがらめにされているのが実状で、言うなれば軍事上日本はアメリカによって遠隔操作されているに等しい。

 ロシアのプーチン大統領が平和条約締結や北方領土返還に後ろ向きなのは、そのことがあってのことだ。彼らは常に「北方領土は第二次世界大戦の結果我が国が獲得した領土である」というが、それは日本がアメリカとの単独講和、つまり国連復帰と同時に締結された日米安保による米軍への基地提供、そして最近の安保関連法成立による米軍への加担への対抗措置に他ならない。

 要するに日本がアメリカとの単独(二国間)軍事同盟を結んでいる限り、ロシアは平和条約を結ぼうとしないし、その象徴ともいうべき「北方領土返還」には応じないのだ。ましてや安倍首相の悲願である日本の国連安全保障理事会の常任理事国就任など戯言としか思わないだろう。味噌汁で顔を洗って来い(アメリカとの二国間軍事同盟を破棄してから言って来い)というわけである。

 安倍首相は「大叔父の岸信介は、アメリカとの交渉で占領軍だった米軍を同盟軍に変えたという功績があった」などと言っているが、二国間軍事同盟の下で結ばれた基地協定の中身を知ると、米軍はほとんど占領軍と変わっていない。小池さんはこのようなことを分かっているのだろうか?

 

 

 

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