平成も30年を迎え、昭和も遠くなりにけりの感があるが、とにかくみなさん明けましておめでとうございます。
元旦も、今これを書いている2日も明け方はともに寒く、霜が連続して降り、今冬13回を数えることになりました。
11月中旬以降、ずーっと寒い日が続き、これまでの暖冬傾向に待ったが掛けられたかのようですが、タイムスパンを長くとれば地球温暖化傾向は変わらない、と専門家は言っています。
アメリカのトランプ大統領は最近の寒冷現象を捉えて、「ほら見たことか、地球温暖化なんて嘘だ」などとツイートしているそうですが、能天気とはこの人のことを言うのだろう。
京都議定書にもパリ協定にもサインしなかったアメリカはいよいよ孤立化の道を歩みつつあるが、国連憲章違反の二国間軍事同盟(日米安保)を65年間も締結し続けている日本に対しても、「アメリカが何かあったとしても日本が軍事的に救援に来ない安保とは一体何なんだ」と、ど素人的な根本的な疑問を投げかけてくれたおかげで、日本の「日米安保格安防衛費」と言っている軍事評論家がぎゃふんと声も出ない状況になっている。
また、日米安保が無くなったら、「中国が攻めてくる。ロシアが攻めてくる。北朝鮮が日本に核ミサイルを飛ばしてくる」などと、いったいどういう根拠でそうなるのかが説明できない安保支持者が多いが、これなどは日米安保原理主義(アメリカの軍事力あってこその日本の安全保障であるという考え)に洗脳されているからだろう。何しろ65年は長い。二世代にわたっているからね。
「2020年は変わり目の年だ。そうしたい」と安倍首相は改憲に目途をつけたいようだが、上に述べたように、日米安全保障条約という国連憲章上本来あってはならない「二国間軍事同盟」(国連が想定しているのは集団的自衛権に基づく多国間軍事同盟だ)を結んだままの9条改定は非常に危うい。トランプがあからさまに言うように、アメリカが一方的に日本を軍事的に守るのではなく、アメリカが日本とのかかわりが深い国へ戦争を仕掛けたら、その戦線に日本も加わらなければならなるだろう(指揮権はもちろん米軍にある)。かってのベトナム戦争における韓国軍のように。
2020年までに日米安保を廃棄して、日本独自の全方位平和外交が展開できる国にしよう。ただし、専守防衛力は保持し、「武装永世中立国」を宣言することが必要だ。
平成(今上)天皇が2019年4月30日に退位をされることが決まり、その際に国民に対してお言葉を述べられるわけだが、その中で「我が国の在り方」をにじませて、「平和外交に徹する」旨の内容をお話ししていただければ幸いである。
また、翌日5月1日には新天皇となられた皇太子殿下がやはり「お言葉」を述べられるはずで、それにも平成天皇のお気持ちを十分に取り入れられれば、大変ありがたいものである。
真心と誠意に基づく行動を真摯に実践なさっている皇室・皇族のお言葉には魂が込められており、世界中の耳目が集まることは必定で、「やはり日本は違う。何でアメリカなどといつまでも二国間同盟という名の軍事的支配を受け続けているのだろう。日本は独自の感性を持っているのに・・・」という声が圧倒的だろう。
こうなったらいいのに――という新年の所感でした。
※ホームページ『鴨着く島おおすみ』に、「元旦の初日の出と、吾平の山陵・鵜戸神社の初詣で風景」を載せてあります。
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