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貴乃花親方の記者会見

 去年の日馬富士事件以来、公衆に姿を見せなかった貴乃花親方が3か月ぶりに記者会見の席に座った。

 弟子の貴公俊が十両に昇進し、その貴公俊と並んでの記者会見だった。

 貴乃花は終始にこやかで、昨年11月以来、記者のインタビューには全く応じず、日本相撲協会の理事会でも頑なにポーカーフェイスを貫いていたが、今日はよほどうれしかったのだろう、記者の質問にはていねいに答えていたが、去年のあの無表情とは打って変わった笑顔が印象的だった。

 その笑顔はやはり弟子が十両、つまり給料のもらえる関取になったことに起因するのだろう。

 相撲部屋にとって最大の関心事は弟子の出世だ。出世頭は横綱だが、実はその横綱を現在抱えているのは三つしかない。

 50何部屋かある相撲部屋で横綱が在籍しているのは、鶴竜の「井筒部屋」、稀勢の里の「田子ノ浦部屋」、そして白鵬の「宮城野部屋」である。

 この三つの相撲部屋のうち井筒親方はしこ名が「逆鉾」、田子ノ浦親方はしこ名が「隆の鶴」で、両方とも鹿児島出身か縁のある人たちで、逆鉾は父が鹿児島出身の「鶴ヶ嶺」、隆の鶴は本人が鹿児島出身である。

 貴乃花部屋の場合は、出世頭が日馬富士から暴行を受けたとされる幕の内力士「貴ノ岩」で、今度の事件の被害者である。しかし十両以上の関取となるとほとんどいなかったのだが、ようやく十両に昇進する力士が誕生して大いに喜んでいるようだ。

 記者会見ではやはり日馬富士による暴力事件が話題にはなったが、貴乃花は敢えて回答せずはぐらかしていたが、それはそれでよいと思う。記者会見に出席した新十両の貴公俊には何の関係もないのだから。

 

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本白根山の噴火

 今朝10時頃に群馬県草津温泉の西にそびえる白根火山のうち、本白根山で想定外の噴火が発生した。

 近くにあるロープウェイやレストハウスが噴石の被害を受けたが、たまたま雪上訓練中の陸上自衛隊の部隊に噴石が降り注ぎ、6、7人が倒れ、そのうちの一人が亡くなったようである。

 3年半前、長野県にある御岳山の突然の噴火で登山中の50何人かが死亡したのに次ぎ、山中の予期せぬ火山噴火で人が亡くなるのは二回目だ。

 噴火による火砕流では、もう27、8年前になると思うが、長崎県の雲仙普賢岳の火砕流で40人くらいが亡くなったが、あれが最も大きな被害だった。

 この三件はすべて平成時代の火山活動による。

 また、死者はなかったが、東京都の三原山の噴火では全島民1万人余りが島外避難した。これは昭和末期の61年(1986年)で、ここまでを平成と考えると、平成時代の火山活動の活発なことは大いに注目しなければならない。

 日本は世界でも稀な火山列島であり、その列島は同時にまた地震の発生しやすいプレート4つによる集合体でもある。
 
 そう考えると原発などは実に危ない地質の上に構築されているわけで、早く全廃して欲しい。

 昔は「地震・雷・火事・おやじ」だったが、今は「地震・噴火・台風(豪雨)・原発」だろう。

 専守防衛の国是を守り抜き、自衛隊はこのような自然災害多発国の守護神とならなければいけない。今度の噴火では奇しくもその守護神の陸上自衛隊員の一人が亡くなったが、この隊員の冥福を祈るためにも災害出動(国土安寧)に最大の力を発揮してもらいたいものだ。

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ICANのフィン事務局長の来日

 昨年ノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のトップであるフィン事務局長が来日した。

 広島・長崎を訪問し、今日は国会議員との協議会が開かれた。

 広島・長崎の被爆者の核廃絶への願いが今回の平和賞受賞の大きな土台となったことを十分に認識しているフィン氏は、協議の中でも、唯一の被爆国であり広島・長崎の市民は核廃絶を求めているから、「核兵器禁止条約」に日本も賛成し、そのリーダーになって欲しい旨を訴えた。

 だが、佐藤外務副大臣は相変わらず自民党政権の「アメリカの核の抑止力によって我が国の安全は保障されているので参加しなかった」という情けない見解でフィン氏の要請をやんわりと断った。

 フィン氏は午後に開かれた記者会見で、「広島・長崎の現地で聞く廃絶への願いと、政府の見解に大きなギャップを感じた」と協議会の模様を率直に語り、「国民が声をあげて、政府が核廃絶のリーダーになるよう訴えて欲しい」とやや困惑しながらも正論を繰り返した。

 フィン氏にはもう一歩突っ込んで、「アメリカとの軍事同盟(日米安保)を廃棄してでも、日本が核廃絶の先頭に立つことが国際的に求められている」と言って欲しかった。結局、日米安全保障条約という、国際的にも極めて変則的な二国間軍事同盟が結ばれ、日米地位協定で補完されたアメリカの軍事力におんぶにだっこの状態が無くならなければ始まらないのだ。

 佐藤外務副大臣は「北朝鮮の核武装という現実を踏まえたら、いよいよアメリカの核による抑止力を仰がざるを得ない」と言ったが、この人は自衛隊がイラクに出動したときの統率者で、のちに国会議員に担ぎ出された人だが、相も変らぬアメリカ軍事力信仰に染まり切り、ほかには何も考えられないおバカさんという他ない。

 アメリカとの安全保障条約を廃棄したら、すぐにでも北朝鮮が中国がロシアが日本に攻めてくるとか、核を打ち込んでくるとか、危機感を煽るが、いったいどういう状況でそうなるのか説明責任を果たさず、「アメリカの軍事的抑止力が無ければ日本は危うい」というバカの一つ覚えをこれからも永遠に繰り返すのだろうか。

 フィン事務局長は「???・・・日本政府は全く訳が分からない。アメリカの属国なのか???…」という感想を心のうちに持って帰国したであろうが、本当に情けない話だ。

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あいら木市

 今朝も相当に冷え込み、一月に入って5回目の降霜を見た。

 昨日(13日)から2日間、鹿屋市吾平町本通りでは恒例の植木市が開かれている。今年で25回か26回目になるという。

 昨日のちょうど昼の時間に行ってみたが、寒さの中なかなかの人出だった。露店で昼食用のものを買い、食後は植木などの露店を見て回った。

 植木では果樹が多く、購入したいと思うものもあったが、我が家の庭で定植する場所がほとんどなくなっているので、あきらめてベゴニアとヒヤシンスの鉢物を買った。

 そうこうするうちに本通りの真ん中あたり、鹿児島銀行の吾平支店駐車場に設けられた舞台で催し物が始まった。

 最初の出し物はエイサーで、カラオケ仲間の知人が参加していた。月に二回練習をしているという。足腰を鍛えるにはうってつけかもしれない。

 次は小学生による地元伝統の「そば切り踊り」で、明治時代だったか、薩摩半島の谷山から移住してきた人たちによって伝えられたそうだ。しばらく途絶えていたのを、2年前に小学生中心の子供会が練習の末に復活させたという。揃いの法被姿がりりしい。

 地元女性会の名舞台(迷演技?)はいつもながら笑わせてくれ、そのあとに今日のゲスト出演があった。

 「つむぎんちゅ」という奄美大島出身の男女ペアで、男性が福元、女性は肥後というプロである。どちらも大島的な姓ではないので、聞いてみると父親が鹿児島本土からの移住(?)者のようである。

 それはそれとして、男性の福元さんはお笑いの吉元に所属していたことがあり、本人の弁では「テレビ出演を果たしたが、視聴率を下げてしまい」、結局、やめて鹿児島に帰ったという。落ち込んでいる時に、蛇皮線が弾けることを武器に、二人組で演奏活動を始めたという。

 お笑い的な話は堂に入ったもので、観衆を盛り上げていく話術は貴重だと思った。

 木市は今日(14日)の15時頃まで。

 ※わがホームページ『鴨着く島おおすみ』のトップページにあいら木市の風景写真あり。

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寒空の下のグラウンドゴルフ大会

 今朝の最低気温は鹿屋でマイナス3.8℃、びっしりと霜が降り、庭先のメダカ用水連鉢の水が凍った。

 そんな中、午後になって某グラウンドゴルフ場では「ペア大会」が催されたので参加した。

 午後はやや日差しがあって気温も8℃くらいにはなったようだが、時折り曇ると寒さが戻ってくるようだった。

 しかし自分のペアと同じグループで回った人の中に90歳という男性がいて、寒さも何のそのはつらつとプレイしているのには驚かされた。

 長いコースだと50メートルを打つのだが、見事にゴールポストの近くまで寄せてしまう。結局、三組で回った中ではトップの成績であった。

 聞いてみると、これまでにワンラウンド(8ホール)で三つのホールインワンを入れてしまうという「ダイヤモンド賞」を5回も達成しているそうである。恐るべき90歳!

 この人と同年代では男子のほとんどが生きていないか、動けない状態なのに、自分だけは元気であるそうで、若いころからの節制のたまもののようである。酒も嗜むそうで、こんな90歳なら長生きしてみたいと思うことだった。

 グラウンドゴルフの良さは、高齢者でもできることと、男女でスコアなどに差がないことだ。究極の男女平等スポーツと言ってよい。

 鹿屋はグラウンドゴルフが非常に盛んで、天然芝のゴルフ場がたくさんある。おおむね2時間かそれ以上プレイして300円くらいの料金である。

 以前に万歩計で測ったところ、2時間やるとちょうど5000歩ほどになり、有酸素運動プラス人との会話が楽しめるレジャーなのがうれしい。

 以前は80歳くらいまではできるだろうと漠然と考えていたが、90歳までを目標にしようと思った。

 

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平成30年(2018年)正月元旦

 平成も30年を迎え、昭和も遠くなりにけりの感があるが、とにかくみなさん明けましておめでとうございます。

 元旦も、今これを書いている2日も明け方はともに寒く、霜が連続して降り、今冬13回を数えることになりました。

 11月中旬以降、ずーっと寒い日が続き、これまでの暖冬傾向に待ったが掛けられたかのようですが、タイムスパンを長くとれば地球温暖化傾向は変わらない、と専門家は言っています。

 アメリカのトランプ大統領は最近の寒冷現象を捉えて、「ほら見たことか、地球温暖化なんて嘘だ」などとツイートしているそうですが、能天気とはこの人のことを言うのだろう。

 京都議定書にもパリ協定にもサインしなかったアメリカはいよいよ孤立化の道を歩みつつあるが、国連憲章違反の二国間軍事同盟(日米安保)を65年間も締結し続けている日本に対しても、「アメリカが何かあったとしても日本が軍事的に救援に来ない安保とは一体何なんだ」と、ど素人的な根本的な疑問を投げかけてくれたおかげで、日本の「日米安保格安防衛費」と言っている軍事評論家がぎゃふんと声も出ない状況になっている。

 また、日米安保が無くなったら、「中国が攻めてくる。ロシアが攻めてくる。北朝鮮が日本に核ミサイルを飛ばしてくる」などと、いったいどういう根拠でそうなるのかが説明できない安保支持者が多いが、これなどは日米安保原理主義(アメリカの軍事力あってこその日本の安全保障であるという考え)に洗脳されているからだろう。何しろ65年は長い。二世代にわたっているからね。

 「2020年は変わり目の年だ。そうしたい」と安倍首相は改憲に目途をつけたいようだが、上に述べたように、日米安全保障条約という国連憲章上本来あってはならない「二国間軍事同盟」(国連が想定しているのは集団的自衛権に基づく多国間軍事同盟だ)を結んだままの9条改定は非常に危うい。トランプがあからさまに言うように、アメリカが一方的に日本を軍事的に守るのではなく、アメリカが日本とのかかわりが深い国へ戦争を仕掛けたら、その戦線に日本も加わらなければならなるだろう(指揮権はもちろん米軍にある)。かってのベトナム戦争における韓国軍のように。

 2020年までに日米安保を廃棄して、日本独自の全方位平和外交が展開できる国にしよう。ただし、専守防衛力は保持し、「武装永世中立国」を宣言することが必要だ。

 平成(今上)天皇が2019年4月30日に退位をされることが決まり、その際に国民に対してお言葉を述べられるわけだが、その中で「我が国の在り方」をにじませて、「平和外交に徹する」旨の内容をお話ししていただければ幸いである。

 また、翌日5月1日には新天皇となられた皇太子殿下がやはり「お言葉」を述べられるはずで、それにも平成天皇のお気持ちを十分に取り入れられれば、大変ありがたいものである。

 真心と誠意に基づく行動を真摯に実践なさっている皇室・皇族のお言葉には魂が込められており、世界中の耳目が集まることは必定で、「やはり日本は違う。何でアメリカなどといつまでも二国間同盟という名の軍事的支配を受け続けているのだろう。日本は独自の感性を持っているのに・・・」という声が圧倒的だろう。

 こうなったらいいのに――という新年の所感でした。

 
 ※ホームページ『鴨着く島おおすみ』に、「元旦の初日の出と、吾平の山陵・鵜戸神社の初詣で風景」を載せてあります。

 
 

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