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ICANのフィン事務局長の来日

 昨年ノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のトップであるフィン事務局長が来日した。

 広島・長崎を訪問し、今日は国会議員との協議会が開かれた。

 広島・長崎の被爆者の核廃絶への願いが今回の平和賞受賞の大きな土台となったことを十分に認識しているフィン氏は、協議の中でも、唯一の被爆国であり広島・長崎の市民は核廃絶を求めているから、「核兵器禁止条約」に日本も賛成し、そのリーダーになって欲しい旨を訴えた。

 だが、佐藤外務副大臣は相変わらず自民党政権の「アメリカの核の抑止力によって我が国の安全は保障されているので参加しなかった」という情けない見解でフィン氏の要請をやんわりと断った。

 フィン氏は午後に開かれた記者会見で、「広島・長崎の現地で聞く廃絶への願いと、政府の見解に大きなギャップを感じた」と協議会の模様を率直に語り、「国民が声をあげて、政府が核廃絶のリーダーになるよう訴えて欲しい」とやや困惑しながらも正論を繰り返した。

 フィン氏にはもう一歩突っ込んで、「アメリカとの軍事同盟(日米安保)を廃棄してでも、日本が核廃絶の先頭に立つことが国際的に求められている」と言って欲しかった。結局、日米安全保障条約という、国際的にも極めて変則的な二国間軍事同盟が結ばれ、日米地位協定で補完されたアメリカの軍事力におんぶにだっこの状態が無くならなければ始まらないのだ。

 佐藤外務副大臣は「北朝鮮の核武装という現実を踏まえたら、いよいよアメリカの核による抑止力を仰がざるを得ない」と言ったが、この人は自衛隊がイラクに出動したときの統率者で、のちに国会議員に担ぎ出された人だが、相も変らぬアメリカ軍事力信仰に染まり切り、ほかには何も考えられないおバカさんという他ない。

 アメリカとの安全保障条約を廃棄したら、すぐにでも北朝鮮が中国がロシアが日本に攻めてくるとか、核を打ち込んでくるとか、危機感を煽るが、いったいどういう状況でそうなるのか説明責任を果たさず、「アメリカの軍事的抑止力が無ければ日本は危うい」というバカの一つ覚えをこれからも永遠に繰り返すのだろうか。

 フィン事務局長は「???・・・日本政府は全く訳が分からない。アメリカの属国なのか???…」という感想を心のうちに持って帰国したであろうが、本当に情けない話だ。

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