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初の「軍事偵察衛星」

 昨日の午後1時34分、種子島宇宙センターからH2Aロケットの38号機が打ち上げられ、搭載された「光学6号機」という名の衛星は所定の軌道に投入された。

 驚くのはこれまで打ち上げられたH2型(A・B)ロケットは今回で38号機目だが、一回の失敗を除いてすべて成功し、その成功率は97パーセントを超えたことだ。日本のロケット技術の優秀さがまたまた証明された。

 もう一つ驚くのは、今度の衛星は超精密光学解像度を備えた事実上の「軍事衛星」で、地上のあらゆる地点を一日に一回以上撮影できるという点である。

 これはいわゆる「軍事衛星」そのもので、この情報をもとに敵地ピンポイント攻撃が可能となる。こんなすぐにでも軍事転用ができる衛星の打ち上げを、同盟国で日本を軍事的には支配下に置いている米国(国防省)がよく許したものだ。

 安倍首相が「北朝鮮の差し迫った脅威を事前にキャッチする」というようなことを、少なくともアメリカ国防省か大統領府に前もって了解を取っておいたのだろう。北朝鮮の脅威云々をダシにされたらアメリカも渋々認めざるを得なかったに違いない。

 さらにこのH2型ロケットの技術をもってすれば、北朝鮮のミサイルなど幼稚極まるレベルでしかなく、もしミサイルや先端に核弾頭を搭載すれば、ほぼ五大陸のどの地点でも攻撃可能だろう。

 こんな危険な技術をアメリカが許すのも「アメリカとの強固な同盟関係は今後ともゆるぎない」と、脳みその髄まで信じ込んでいる安倍首相に対するトランプのボーナスかもしれない。

 もっともアメリカの軍事偵察衛星にはとっくの昔に日本の優れた光学的解像技術が採り入れられているので、アメリカもダメだとはいい憎かったのか。

 軍事的な相互依存がこれ以上「強固」になる前に、アメリカとの軍事的同盟関係は見直した方がよい。個人的には無くして欲しいと考えている。早く「武装(自分の国は自分で守る)永世中立」を宣言したいものだ。

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3万年前からの地層

 鹿屋市吾平町の姶良川に架かる古市橋から肝付町高山方面への県道を200メートルほど行くと、両側から台地が迫って切り通しのカーブになっている箇所がある。

 去年の台風時の大雨でがけ崩れを起こし、いま年度末の改修完成に向けて工事が急ピッチで進められているのだが、のり面をきれいに削った結果、見事な地層が顕われている。

 上り坂なので道路と崖最上部との比高は平均で言うしかないが、目分量で平均は10メートル、のり面の長さは12メートルといったところだろう。

 ホームページ『鴨着く島おおすみ』の表紙に載せた現場写真で見ると、崖の最上部に近いのり面におそらく標高を一定に見通すためのものだと思うが、白っぽい板で✖点のように左右に直線状に打ち付けてあるのが見える。

 そしてその直線状の板に並行するようにオレンジ色の地層(幅は目分量で7~80センチ)が見えるが、あれが約7500年前に大噴火を起こした薩摩半島南部50キロばかりに位置する「鬼界カルデラ」由来の噴出物で、俗に「アカホヤ」火山灰と言われているものである。

 そのアカホヤ層は地表面から1メートル位と浅いものだ。その下には二つの火山灰層があるが、どちらも桜島由来の火山灰である。桜島がほぼ現在の姿になった約1万1千年前と、その何千年か前のものだろう。

 のり面の下半分は白い火山灰層だが、これが「シラス層」で、約27000年前の「姶良カルデラ」由来の噴出物である。大隅半島から宮崎県南部には相当な厚さで堆積しており、最も厚い所では100メートルに及ぶというから途轍もないカルデラ噴火による火砕流だった。

 また火山灰は偏西風に乗って、遠くは神奈川県の丹沢山塊でも5センチ位の堆積が見られるというから驚きだ。火山灰は拡散してチリ状になって空中高く舞い上がり、世界中を覆った可能性もあり、地球の気象に異変をもたらしたとも言われている。

 ところが、電信柱の向こうののり面の左右にシラス層が見えず、真っ黒い地層があるが、あれは大雨か何かでがけ崩れを起こしたのを埋め戻した新しい地層(?)だ。これはたぶん、昭和13年10月に大隅半島を襲って大災害をもたらした台風による大雨の時の鉄砲水的な土砂崩れの修復の跡だろう。

 先史時代の一万年単位の火山活動を示す跡(地層)と、現代に近い80年前の土石流災害の跡がコンパクトに同じ個所で見られるという非常に面白い眺めだと思う。

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”微笑み外交”に満足?

 美女応援団や三池淵美女交響楽団の派遣で、ピョンチャンオリンピックをうまく取り込んだ北朝鮮のキム・ジョンウンはおおいに満足したようだ。

 向こうの労働新聞に掲載された集合写真(ホームページ『鴨着く島おおすみ』の表紙に転載した)には、にっこりとほほ笑むキム・ジョンウンとその隣りで腕組みを交わす妹のキム・ヨジョン、反対側には北朝鮮ナンバーツーでヨジョンとともにピョンチャンに派遣されたキム・ヨンナムが写っている(他に派遣された高官二名)。

 妹との腕組みはいいとして、キム・ヨンナムに対しても右手でヨンナムの手を握っているのが見えるが、よほどうれしかったのだろうと思わされる。

 何しろ「国王」の妹が直々に出かけて行ったのだから、相当な覚悟で送り出したはずで、もし韓国側の接待が酷いものだったら、どうしてやろうかと内心は心配だったに違いない。

 ところが韓国の文在寅大統領が妹を迎える態度はそれ相応のものであったので、とても気をよくしているのだ。援助と北朝鮮訪問を要請する内容の親書も無事に渡すことができ、たぶんどちらにも前向きな反応を示した文大統領にもいたく満足しただろう。

 文政権は左派政権と言われ、北朝鮮に対しては積極的融和主義を採りそうだとの予測があったが、その通りになった。

 アメリカとの合同軍事演習はそつなく受け入れるが、北朝鮮との問題は「内政問題だ。統一は自分たちの手で成し遂げる」としたい文政権は、アメリカにとっては痛しかゆしだろう。

 しかし、その文政権へ配慮したのか、北朝鮮への最大限の圧力をかけ続けるとトランプは言う一方で、話し合いの可能性もあるとも述べている。

 「どっちなんだ!」と相変わらずアメリカ外交べったりの安倍政権(と外務省)は困惑しているが、そもそも安倍さんは総選挙で自民党が大勝し、自らの政権が安定した際に、「拉致問題は自分の代で解決する」と大見得を切っていたではないか。そうだったら首相就任後に早く手を打って向こうとの交渉を積極的に推し進めるべきであった。

 そのことに着手するのを遅らせているうちに、核の問題がどんどん大きくなってキムとトランプとの「舌戦」が激しくなると、今度はやはりアメリカべったりの「最大限に圧力を掛け続ける」オンリーになってしまった。

 時代背景は変わるが、西郷さんは朝鮮半島に帝政ロシアが進出してくるのではないかと非常に危機感を抱いており、秘密裏に朝鮮及び満州方面に人を送って調査させているが、その結果も踏まえて儒教的中央集権主義(小中華主義)に凝り固まっていた朝鮮王朝に対して自らが特使として行って開国を迫ることを決意した。

 「もし、おいどんの身に危害が加えられ、死ぬようなことがあれば、そん時にはそれを口実として朝鮮を攻めればよか。ただ単に、外交上無礼であるからといって攻撃することはしてはならぬ」というのが「西郷さんの遣韓論」の中身であったが、欧米から帰朝した大久保らの反対で叶わなかった。

 西郷さんのこの考え方は今日でも通用するもので、キム国王が「我が国の核ミサイルはアメリカ本土を攻撃できる」と言ったからといって、「ではその前に核で北朝鮮を攻撃しよう」としてはいけないのが今日の国際常識だ。

 安倍首相自らが北朝鮮に赴き、キム国王に核の棚上げと拉致問題の解決、さらに退位を迫るくらいの働きをしたら西郷どん以上の評価を得るだろうに。もっとも退位を口に出したらただでは済まないだろうが、退位後の落としどころを用意してやれば、案外振り上げっぱなしの拳が収まるかもしれない。

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アメリカの闇

 アメリカのフロリダ州の高校で銃の乱射事件が起き、17人が死亡、少なくとも3人が重体だそうだ。

 犯人はこの高校の元生徒で19歳だという。

 これに関してアメリカのニュース番組で言われたことに大きな衝撃を受けた。何と、「今年に入って18件目の銃乱射事件だ」というのだ。

 耳を疑ったのは自分だけではあるまい。

 アメリカではこんな危ない未成年でも銃の所持は許されているらしい。全米ライフル協会という「自分の身は自分で守るのがアメリカだ」という昔の保安官ワイアット・アープ時代の時代錯誤を引きずっている団体が、銃規制を頑強に拒んでいるのだ。

 トランプ大統領のコメントはさすがに切れ味が悪かったが、と言って銃規制に乗り出すようなことは言わないでいる。

 こうやって殺される高校生の数がいったい何人になったらあのオオボケ団体が目覚め、アメリカも目覚めるのだろうか?

 日本でも9人もの男女を殺して遺体をバラバラにした事件があったが、こんな事件が今年に入ってこの1ヶ月半で、仮にもし一件でもあったら、国家挙げての大問題になるだろう。

 こういう危険極まりない社会状況を野放しにしているアメリカが世界の警察官面しているのを見ると、情けなくなってくる。

 日本もこんな国と軍事同盟など結んでいないで、早く手を切ってもらいたいものだ。
 
 アメリカとの軍事同盟が切れたら、北朝鮮が核を打ち込んでくる、中国が尖閣諸島を奪い、沖縄も乗っ取りに来る、ロシアが歯舞色丹をベースに北海道を侵略する――そう思っている輩は早く「世界一安全な」アメリカへ亡命でも移住でもなんなりとして欲しい。 

 結局こういう連中が、本当の日本の歴史的な存在意義も何もかも否定し、「アメリカべったりなら安心」という安逸をむさぼっているのだ。「アメリカべったり」と言われるのが嫌で「そら北朝鮮が、中国が、ロシアが攻めてくる」と恐怖心をあおっているのが見え見えなのだ。

 日本には日本独自の外交があるだろうが!目覚めよ!

 

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南北統一を妨げる金王朝

 昼のワイド番組「ひるおび」を見ていたら、昨日はソウルで北朝鮮の楽団・三池淵交響楽団の公演が行われていたそうだが、途中で楽団の団長・玄松月(女性)という人が飛び入りで舞台に立ち、「白頭と漢ラ(ハルラ=ラは奴の下に手)はわが祖国」という歌を唄ったという。

 この歌は南北朝鮮の統一を願う歌だそうで、団長の得意とする持ち歌のようである。決して「飛び入り」ではなく、この後には韓国の少女歌手が登場し、同じように統一を希望する内容の歌を披露していたことでも分かる。

 朝鮮動乱以後、65年間も南北に分断されたままの朝鮮半島が平和裏に統一されることを願う一人だが、問題は北朝鮮側にある。

 そう、あの独裁者だ。あのキム王朝の三代目が南北統一の最大の障害になっているのである。

 妹のキム・ヨジョンを今度のピョンチャンオリンピックに送り出し、文大統領に親書を手渡したようだが、内容はおおよそ見当がつく。

 石油その他の経済制裁最大品目の融通と、金銭的な援助を要求するものだろう。さらに文大統領の訪朝も要請したらしいが、行く必要はないだろう。キム王家の延命作戦に加担させられるだけだ。

 もうキム王朝は瓦解させないと北朝鮮は持たない。多くの国民の疲弊は極限に達している。

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平昌冬季オリンピック開会式

 冬のオリンピック平昌大会の開会式が行われた。

 NHKの今晩8時から約2時間、現地から生中継されたが、その素晴らしさには目を見張った。

 北朝鮮から参加した金正恩の妹キム・ヨジョンも驚いたのではないか。

 北朝鮮のマスゲームは有名だが、あれをはるかに上回る光と色彩の演出だった。

 朝鮮人は日本人からすれば今でも儒教的な上意下達式の文化を濃厚に持っていると思うのだが、今度の開会式の一糸乱れぬパフォーマンスはその良い面が完璧に表現されていたと思う。

 もともとオリンピックは都市単位で開催されるのが建前だが、1980年代からは商業ベースが大きくなり、一都市を超えて国家的な行事という面が強くなった。

 国家的行事と言えば、戦前のベルリンオリンピックはヒトラー政権の宣伝を兼ねていたが、戦後はその反省も踏まえて純粋にスポーツの祭典・平和友好のシンボルとなった。

 昭和39(1964)年の東京オリンピックはもちろん平和の祭典だったが、戦後復興のシンボル的な側面が大きく、そのために日本を挙げての取り組みが行われ、新幹線をはじめとしてその後の国民生活に多大な影響を与えた。

 今回の平昌オリンピックの最大の期待はと言えば南北朝鮮の融和だろう。統一旗を掲げて入場行進した南北選手団の明るい表情が印象的であった。早く金正恩が「退位」して朝鮮半島が一つの政体になることを願うばかりだ。

 

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SSー520ロケットの発射成功

 肝属郡肝付町内之浦にある「宇宙空間観測所」から2月3日午後2時3分に発射された超小型ロケット「SSー520」の5号機が見事に人工衛星を軌道に乗せた。

 天候は良かったもののやや風があって心配したが、去年の4号機が電気系統の不具合で失敗していたのを克服して超小型人工衛星の軌道投入に成功した。

 このSSー520機は全長がわずかに9.5m、直径が35センチというから、ちょうどどこにでも見られるコンクリート製の電信柱とほぼ同じ大きさだ。

 この中に搭載された東京大学の開発した人工衛星も超小型で、重さわずか3キロしかない。これで十分な機能を持っているのだろうかと誰でも思うが、なにしろ開発打ち上げ費用はたったの5億円だそうで、ピンポイントな役割には持って来いだろう。

 これまでのH2Aロケットだと開発打ち上げ費用が50億円もかかり、仮に失敗したとすると元を取るのに大変だ。ただ、搭載の人工衛星も大きなものなので、複数の役割を果たせる能力はあるが、一般企業ではおいそれと手が出せないだろう。

 そこへ行くと、今度のSSー520機は容易に手が届く。ホリエモンなら飛びつくだろう。何のために飛ばすかは分からないが・・・。

 いずれにしても、こんな小型ロケットなら、内之浦がこれからの打ち上げのメッカになるかもしれない。

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