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吾平神野の春

 鹿屋市吾平町の神野地区は5年前に神野小学校が閉校となり、鹿屋市内で過疎化が最も進んだ地域だ。

 現有の人口は160人くらいで、高齢化率も優に50パーセントは越えている。

 三昔前はこのような地域では「田園まさに蕪(あれ)なんとす」の危惧の対象であったが、今は「集落営農」という考え方と、機械化のおかげで、何とか集落の田がが荒れてしまうのは避けられている。

 集落営農と言っても明確に組合的な農業法人のようなものを設立して運営しているわけではなく、「困った時はお互いさま」というような伝統的な考え方に基づいているわけで、もうこれ以上の過疎化はないだろうという一種の諦観にも似た共通の思いが人々のモチベーションになっている。

 過疎化の行きつく先は「集落崩壊」などという空恐ろしい論調も見られる昨今だが、この神野地区はそんなつまらぬ知性をやんわりと跳ね返す力を秘めているように見受けられる。


 天気が二日続き、2月の10日前後から始まったスギ花粉の飛散と、それに引き続くヒノキ花粉の飛散もほぼ終息したので、久しぶりにマスクを外して吾平郊外の森林地帯を訪れてみた。

 吾平自然公園に行ってみると「土日祝日のみ営業」とあり、例の「ウォーターパール館」は見られなかったが、圧倒的な新緑の中を歩き、すぐ近くを流れる清流・姶良川のせせらぎを聞くことができた。

 公園の中には楠・椎・カエデなどの樹間にシャクナゲが植えられている。残念ながら花を5つ6つ付け残しただけで大方は盛りを過ぎていた。ただ一株の高さ1メートルにも満たない若いシャクナゲがまだ満開の余韻を残しており、そこに二匹のマルハナバチがせわしそうに花から花へ飛び回っていた。

 公園を出てほんの少し上流に走ると道路の左手は広い田んぼ地帯だ。

 まだ田植えして10日くらいしかたっていないような田がずうっと広がり、向こうに見える吾平富士こと中岳(677m)が田面に影を写していた。吹く風はじつに爽やかである。

 こんな風景は永遠に残してほしいものだ。(※ホームページ『鴨着く島おおすみ』のトップページに写真あり)

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投稿: RichardPar | 2018年4月20日 (金) 03時30分

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