« 15年を経た我が家 | トップページ | 憲法改正論議に欠けているもの »

板門店宣言

 北朝鮮のキム王国の三代目金正恩がついに南との融和に動いた。

 韓国大統領の文在寅と板門店で会談し、板門店宣言を発表した。

 金正恩は「歴史的な会見だ」と周囲に言ったらしいが、これまで韓国の方から王宮に出向いて会談を行ったことが二度あり(金大中と盧泰愚大統領の時)、今度は三回目だ。

 先の二回はどちらも南側から融和を持ちかけて会談にこぎつけたのだが、今度は金正恩が自ら南北分断の38度線上にある板門店まで出向き、南側の板門店「平和の家」というところで会談をしたので、初めて北の王様が南へ足を踏み入れたことになる。

 たしかに画期的なことだ。

 しかも「朝鮮半島の非核化」が謳われたのだから、世界はこぞって喜んでいる。しかしこの非核化は在韓米軍の核武装をも排除するということなのか。そうであれば北の非核化は「核兵器廃棄」にまで行かなければ「絵に描いた餅」だ。

 トランプなら「よし、韓国の米軍は核武装を解くから、お前の所は核兵器を捨てろ」と率直に機嫌よく言うかもしれない。金正恩の出方が注目される。

 また休戦協定から平和協定に移行した上で、平和的な南北統一が双方の目標であることも分かった。大いに結構なことだ。ただ、問題は「キム王朝」の処遇で、まさか統一後は、俺が大統領の上を行く「象徴的国家元首」に就任する――なんてことを考えているのではあるまいな。

 そうなると南北会談に先立って秘密裏に行われた金正恩と習近平との会談の内容が気になる所だが、もしかしたら国家元首の地位を制定して…云々が協議されたのではあるまいか。そこまで踏み込んではいないにしろ、朝鮮統一後の金正恩の処遇が話題になったことは十分に想像される。

 その時に中国側からかなり具体的な処遇が示され、わが身の身分保証にある程度の満足を得たがために、南とのあのようなざっくばらんかつ友好的な会談がなし得たのではないか、とも思われてくる。

 いずれにしても金正恩とトランプの差しでの二者会談がクライマックスだ。それまで日本は待つしかないだろう。ミサイル・核兵器廃棄も拉致被害者救出もすべてトランプ大統領に「おまかせ」して……。
 

|

« 15年を経た我が家 | トップページ | 憲法改正論議に欠けているもの »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 15年を経た我が家 | トップページ | 憲法改正論議に欠けているもの »