二つの地震
シンガポールでの米朝会談があったその日の早朝5時5分ほど前のことだった。
その30分くらい前に目を覚ましてやや明るくなった窓外を眺めた後、うつらうつらしていると不意に大きな揺れが始まった。1分と続かなかったが結構な揺れだったので起き上がって居間のテレビを点けると、さっそく地震速報が流れた。
<4時54分ころに大隅半島沖で地震。震源の深さは30キロ、マグニチュード5.5.各地の震度は宮崎・日南・串間が4.鹿屋・都城・曽於などが3>
と出た。
鹿屋に来てちょうど丸15年になるが、これまで経験したので最大の揺れは7、8年前の5弱だった。この時は市役所の6階で揺れに会い、相当に揺れたので少し恐怖もあった(震源は日向灘)。
それ以降は4クラスが2回ほどあったか、3でも数回ではないかと思う。そのくらい大隅半島では地震が少ない。
だが、日向灘は結構多い。ここは南海トラフの西の端で、高知県沖ほどではないが大きな地震の起きる箇所だ。
今回の震源はは日向灘より50キロばかり南の大隅半島志布志湾沖で、ここも南海トラフなのかどうかよくわからないが、大隅半島周辺の海域ではさらに南寄りの種子島沖に割と発生している。
そのまま地震情報などを見続けていたら、10分くらい経って、また地震速報で、今度は遠く関東の千葉県房総半島沖を震源とするマグニチュード4、9の地震があった。
震度は最大3で、さほど大きな地震ではなかったが、千葉県の東方沖は列島が乗っかっている北米プレートに太平洋プレートが沈み込む場所で、しかもその沈み込み方がゆっくりと起こる「スロースリップ」現象が見られる箇所だという。
この辺りで中規模の地震が連続して続くようであれば、大規模地震につながる可能性があり警戒が必要だと聞く。
大隅半島沖のはユーラシアプレートに潜り込むフィリピン海プレートの作用、房総半島沖のは北米プレートにもぐりこむ太平洋プレートの作用と、プレートの組み合わせが違うので二つの地震に関連性はないと思うが、海側の方のプレートは隣り合っているので全く関係がないとは言えない。
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